居抜き物件の現状から読み解く業界の現状

先日、某超有名美容メーカーさんからチラシが届きました。

独立開業・新規出店・移転で物件をお探しの方

美容サロン居抜き物件情報国内No.1累計6,041件

これ、とんでもない数ですよね…私は思わず「え！」と、一人で声を出してしまっていました。

そしてこれだけ居抜き物件があるということは、当然それだけ潰れたサロンがあるということです。

独立したいけど、初期費用がないから、費用を抑えて出店する為に居抜きサロンを選びたい気持ちもわかるのですが

以前のブログでもお伝えしたように、お客様を想った内装やコンセプトを表現できないサロンでは

お客様から支持を得ることは出来ません。

決して、今働いているお店が嫌だから独立してしまおうなどと思わないようにして下さい。

ちゃんとコンセプトに合った、ファンになって下さるお客様が、ある一定数集まってからなら、ある程度特殊な場所であっても、お客様は付いてきてくださいますが、そうでない場合は、このチラシの裏のような

売却サポートに申し込むことになってしまいます。

この1枚のチラシに、今の美容業界の縮図がぎっしり詰まっています。

そして、1枚のチラシに、表と裏でこういった宣伝をされてしまっている現状に、怒りを感じて欲しいんです。

某王手クーポンサイトに、美容業界が乗っ取られている現状も踏まえて

美容師一人ひとりが、自分のことをしっかりとブランディングし、お店ではなく、あなたに切って欲しいといわれる美容師にならなければ

今後、明るい未来はないでしょう。

考えすぎと想われるかもしれませんが、それぐらいの危機感と使命感をみんなが持たないといけません。

まだAIに奪われる仕事ではないですが、あなたからお客様が奪われるかもしれないということは、常に頭のどこかに置いておきましょう。