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これから美容師を目指す人に

独立支援をメインテーマにしておりますが、不景気になると美容師を目指す方が増えるという流れがあり、昨年度はまさにその影響が強くでたようです。

さて、美容師になると決めたときに、独立を考えられる方もいらっしゃると思いますが、美容室に就職し、アシスタントをはじめた瞬間に、自分の思い描いていた理想と違いすぎて打ちひしがれ、夢や希望を一瞬のうちに忘れ、俗に言う「飛んだ」という、無断でお店を辞める行為にいたってしまうと思います。

もちろん、色んな理由はあると思いますが、「飛ぶ」ということは、周りの方に迷惑がかかるのはもちろんなのですが、自分自身に不誠実な行いとなってしまううえに、後々変なトラブルになりかねないので、ちゃんと辞めましょう。
ちゃんと伝えて、辞めさせてもらえないサロンはありません。相手にとっても、自分にとっても誠実であるということは、人生にとってもかけがえのないものになります。

名もないアシスタント

さて、前置きが長くなってしまいましたが、私もスーパーアシスタントではなかったのですが、お客様から名前で呼んで頂いたり、あなたがいないと思って不安になったと言って頂いたり、そのサロンを辞める際に、プレゼントや、お手紙を頂いたり、何年も後になって、SNSを通じてご連絡を頂いたりすることが、最近もありました。

このブログを読んで下さってる方にもお聴きしたいのですが、美容室のスタイリストでなく、アシスタントの方の名前を覚えてらっしゃる方はいらっしゃいますでしょうか?
きっと、ほとんど0に近い数字になるのではないでしょうか?

うまくアシスタントと仕事を共有し、アシスタントを輝かせようというシステムが組まれているサロン様なら、名前を覚えて下さってる可能性もあると思いますが、そのようなサロンはあまり聴いたことがありません。


アシスタントの究極の仕事とは

では、アシスタントがどうやってお客様に名前を覚えてもらうのか?
これは、名前を覚えてもらおうとやっていたわけではないのですが、自分自身、アシスタントの究極の仕事とはなにか??を、ずっと考えている時期があり、その時にふと思いついたことがあります。

それは

「スタイリストを輝かせること」

です。
え?お客様はほったらかし??というわけではなく、お客様はあくまで担当のスタイリストを目当てにご来店されていらっしゃいます。そのお客様に喜んでもらい、快適にすごしていただくためには、自分をアピールして、お客様に覚えてもらおう!とするのではなく、お客様がご指名の担当者がいかに機嫌よく仕事ができて、このスタイリストさんはこんなにも素晴らしい美容師なんですよ!ということを、わざとらしく言う必要はありませんが、こっそり伝えると、お客様は、指名したスタイリストをより信頼することができますし、それを教えてくれたアシスタントにも興味を持ってくれるようになります。

もちろん、人として好きになれないスタイリストさんもいると思いますが、目の前のお客様にとって、それは関係のないことで、スタイリストをぞんざいに扱うアシスタントを見ると、お客様はそのアシスタントにどのような印象をもつでしょうか?
お客様は、美容師同士の関係性を見抜く能力に長けておられる方が多いので、ほんとうに気を付けましょう。

自己中心的な、自分目線だけでなく、スタイリスト目線、お客様目線全てを意識して行動するは、ほんとに難しいことだと思いますが、1日のうちに、1人のお客様に対しては絶対にやると決めて、少しずつ、少しずつその時間を増やしていきましょう。
誰しも最初からうまくできる人はいません。


名前を覚えてもらるメリット

名前を覚えてもらえるようになると、お客様は、またサロンに行くのが楽しみになるし、名前を覚えてもらっているお客様がご来店されるとなれば、アシスタントも嬉しくなります。
なので、スタイリストも、アシスタントの良いところをお客様の前でこそっと伝えると、スタイリストとしての株も上がるので、一石二鳥どころではないですね。

そして、アシスタント時代から名前を覚えてもらっていると、スタイリストになってからは、お客様から応援していただけたり、そのノウハウを生かして指名のお客様を獲得できやすくなるのは、言うまでもありません。

美容師という仕事は、ほんとに素晴らしい仕事なので、この仕事の素晴らしさを共有し、笑顔になれる人が増えることを切に願います。

1人で独立する美容師さんを全力をサポート致します! 共に楽しく働ける環境と業界を創り上げていきましょう!