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理不尽…同意書を書かされる

[備忘録]事故から32日目 【高次脳:住所がかけない】

22時の呼び出し

この日の前夜。22時頃に病棟に呼び出される。父が看護師に噛みついたと。
当時、私は21時まで付き添い父が眠るのを見届けて帰宅するようにしていた。自宅についたとたんの電話だった。

慌てて駆けつけたNSステーションの男性看護師は、慇懃無礼そのもの。非情に態度の悪い人間だった。向こうの言い分は、

患者が看護師に噛みついた看護師HIVに感染しているかもしれない
→ゆえに看護師のHIVの検査をする検査費用は患者に支払ってもらう
こちらの同意書にサインしろ

というものだった。追い出しの圧力をかけられているだけに、ただ相手の言われるがままサインをした。しかし釈然としない。事故後父は全身麻酔で顔面骨折の修復手術をしている。3箇所からプレートをいれて潰れた顔を持ち上げる手術だ。決して小さな手術ではない。その際に、様々な血液検査は受けているだろう。なのにHIVの検査が必要なのか。しかも父ではなくて看護師に。父が陰性であれば問題ないのではないか。なぜ看護師の検査をするのだ。看護師が別の経路で感染した可能性だって0ではないだろう。もしHIVで陽性反応がでたら、その後の治療費もこちらに請求するつもりだったのだろうか。

身体拘束と服薬

父が眠るのを見届けてから私は帰宅している。この1時間あまりの間に何が起こったのか後にわかった。例の問題行動の看護師が夜勤の晩だったのだ。
私が帰宅するない、この問題看護師と男性看護師と噛みつかれた看護師3人がかかりで父に無理矢理、薬を飲ませようとした。体を押さえつけられ身動きが出来なかった父は、薬を飲ませようとした手に噛みついたのだ。

きっと病棟ではこんなこと日常茶飯事なのだろうと今なら思える。夜中に徘徊されてはたまったものじゃないからだ。家族がいなくなったとたん薬をのませベッドに身体拘束するつもりだったのだろう3人がかりで。これは虐待にはならないのだろうか。もっと別の介入のしかたがあるだろう。看護師がニコニコしながらお薬ですよ~。とくれば父は嬉しそうに服薬できていたからだ。

私はこのときの同意書を書いてもらうといった一部始終もICレコーダーに記録していた。損保のおかげで、どこにいっても何が起こるか分からないという恐怖と不安が入り交じる思いをしていた。そのため、病院での出来事も全て記録するようになっていたのだ。何がいつ証拠となるかわからないからである。