ゲームメイカー10 空白の時間

少しだけ考えさせてください。カシワバラ ヤストはそれだけを真美子に伝えて部屋に戻った。

この場に親族がいないのは、僕への配慮だろうか、今は考えがまとまらない。

ヤストが立ち去ると向かいの椅子にぼんやりと白い影が浮かんだ。

「なにしに来たの」きっと、にらみながら文句を言う。

「だから、言ったのに・・・あ~いう堅物考えさせたらダメだよ」フフって笑いながら椅子を揺らす。

「なにしに来たの。さっさと帰んなさい。」今度はそちらも見ずに言う。

「仕方ないでしょ、一目惚れなんだから。」

照れて横をむくいとこは、普通の恋する女の子に見えた。


ここまで


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