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【男に貢ぐ自分を責めている女性へ①】「貢ぐ」という行動の根源にあるもの

この記事を読んでいるあなたは恋人、もしくはホストなどに金銭を「貢ぐ」経験をしたことはあるでしょうか。
また、「貢ぐ」という言葉を聞いてどんなイメージを持ちますか?

「ダメと分かっていても、恋人/ホストに貢ぐことをやめられない」
「いつも好きな人につい貢いでしまう自分を責めている」
「過剰な金銭の贈与や、物品をプレゼントしたことを後悔している」

過去に以下の記事でも貢ぐというテーマは取り扱っていますが、
今回は上記のように感じている方に向けて、
別の角度から①で貢ぐ理由について、②で具体的な対策について解説していきます。
悩んでいる方は是非ご一読ください☆


何が私に貢がせるのか

【貢ぐ】
①君主や宗主国などの強権者に租税や産物などを差し出す。
②歓心を得ようと、金品を次々と贈る。また、仕送りなどをして生活を助ける。

旺文社 国語辞典

まずは共通認識として、「貢ぐ」という言葉の意味をおさらいしましょう。
国語辞典では上記のように定義されています。
私たちが年下の彼氏やホストに貢ぐ場合の意味合いは②ですね。

相手の歓心(=喜び)や注目を得るために、金銭や物品をプレゼントする。
現代人の感覚としては「繰り返し」「多額の」「継続して」というワードを付け加える方がいいかもしれません。
また、私の実体験からすると、上記を含めて以下のような意味合いがあるのではないかと思います。

・相手が喜んでいる姿を見て嬉しく感じる気持ちを買っている
・自分には価値がないという思いが根底にあり、貢ぐことで存在価値や居場所を見出そうとしている
・相手の関心(=繋がり)を買っている(繋がりを維持していたい)
・応援料を支払っている
┗相手の価値観に共感している(自分の価値観と共鳴し、応援したい)
┗(特に相手が自分より年下の場合)伸びしろを見出し、投資している
・相手が自分に与えてくれた経験やプレゼントとの等価交換として、お返しをしている
(「ありがとう」の気持ち(エネルギー)をお金に乗せて渡している)

実際にこうした感情を持っていましたが、実はそれより先に
「仲間や家族に分け与える」
という感覚を持っていました。

そしてこの感情が最近読んでいる『性の進化論』という書籍の中で知った、DNAが人類に最も近い霊長類のボノボの生態や、狩猟採集社会を営む民族の感覚、文化に近いと感じたのです。

何かのYouTubeで見たのですが、動物園の檻の中でボノボが職員から果物を与えられると、少し食べた後にわざわざ隣の檻の扉を開けて、別の檻にいたボノボを自分のテリトリーに招き入れ、果物を分け与えていた。

当時彼氏はニート君だったのですが、私もまさにそんな感覚でプレゼントをしていました。
「ちょっと多めにあるから、今は使っていないしあげるよ」
といった感じ。
自分がたまたま多く持っていて余裕があり、目の前にいる彼は困っているような状況で
じゃあ十分に行き渡っていない彼に分けてあげましょう、と。
(どうせ自分の性格上、死ぬまでに全部使うこともないだろうし)

まるで平等主義のボノボ。
そして、ホス狂いはいてもキャバ狂いはあまり聞かなかったりするように、
実際に女性から男性に貢ぐ事例が多いことからも、
「これは極めて女性性的な感覚や行動でもあるな」
とも感じたのです。
※実際にボノボは女性が支配する社会。
※みんなで協力し、共有し、繁栄していくといった在り方が女性性的。
一方で男性性は競争し、所有し、独占し、勝利するといったイメージ。

<ここまでのまとめ>
━━━━━━━━━━━━━━
・そもそも女性は「共有する」「みんなで繁栄する(したい)」といった女性性の性質、願いが根底にある
・ボノボや原始の狩猟採集時代の習性(=平等主義)を「人類の本性」「本来の在り方」と考えると、極めて自然な行動である
━━━━━━━━━━━━━━

貢ぐのは悪いこと?

現代において「貢ぐ」という言葉に対して人々が持っているイメージって、そんなに良いものではないと思うのです。「ヒモ男」と同じように。
どちらかと言えば、例えばホストクラブで女性が狂ったように大金を男につぎ込んだり、物品を献上したりと、あまり健全ではない印象を抱くことが多いのではないでしょうか?

「それなりの見返りもあるし」
「相手が推しみたいな存在で、応援料として満足してあげているからいいんじゃい!」
といった場合はいいかもしれませんが、

「私はなんて“イケない”ことをしてしまったんだ…∑(O_O;) 」とか、
後々経済的不安が襲ってきて、
「なぜあんなに高価なモノをプレゼントしてしまったのよん…(꒪ཫ꒪; )ヤバイ」
と、後悔している人もいるのでは?

自分から進んで差し出し、楽しいものだったはずの贈り物が、
なぜこういった罪悪感や後悔に繋がることがあるのでしょうか。

これに対し私個人として出した答えは、
今生きている社会や文化に「私有財産」という概念が存在するから。

は?って感じですよね笑 (≧∇≦*)

歴史を振り返ると、人類は500万年前にアフリカで誕生し、その大半を狩猟採集で過ごしてきて、ほんの1万年前に農耕や牧畜が始まりました。
そして農耕の社会が始まってから畑や土地や金(女をまでも)を所有するようになり、私有財産という概念が生まれました。

つまり、私有財産=俺の女/私の男、俺のお金/私のお金

嫉妬心も異性を独占するからこそ、生まれている。
独占する文化でなければ嫉妬のしようがない。
脱線しましたが、すなわち「貢ぐ」という言葉が存在し、ネガティブな印象が乗っていて、そしてその行為の後に後悔するのも、
すべて前提に私有財産という概念が根強い農耕社会に生きているからだと思うのです。

もし今狩猟採集社会に生きていれば、「貢ぐ」というイメージはまた違ったものになるのかもしれません。
狩猟採集社会であっても、そこに「お金」が存在していれば同じようにネガティブな認識になりそうですが、
あくまでも原始の狩猟採集社会で考えれば、現代社会での重苦しいイメージではなく、純粋に仲間に「分け与える」という意味にすぎないのではないでしょうか?

━━━②の記事に続く━━━

①の記事では貢ぐ行為の背景について、社会や文化の影響や、
狩猟採集時代から分かる人類の本性にも焦点を当てて解説しました。
続編の②では具体的な解決法について提案していきます。

前半の記事を最後までお読みいただき、ありがとうございます!٩(ˊᗜˋ*)و
次回もお楽しみに!☆


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