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2023/12/17頒布♦️受アンソロジーのノベルティに関する問題再提起


皆さま初めまして。突然のお呼び掛け失礼いたします。先日ケイト受け界隈で取り上げられていた身内ノリに関する話を受け、自分も思うところがありました。この機に2023年12月に頒布された「♦️受アンソロジーのノベルティ」について再度、問題提起をさせていただきたくアカウントを立ち上げた次第です。

https://cdanthology.wixsite.com/home
https://x.com/c_d_anthology/status/1725854335626879042?s=46&t=DtZWPioC59HjBVNd5zojzw
https://x.com/c_d_anthology

今回お話ししたいのは、上記画像の通り公式デザインに酷似し「公式誤認」を招くリスクの高いバナー画像やサイト、非公式グッズを作製した♦️受アンソロジーについてです。

◼️はじめに


当時、該当アンソロジー頒布前(2023年11月28日以降)時点でノベルティグッズがガイドライン違反・著作権侵害にあたるのでは等、複数の指摘が入っていました。にもかかわらず、ノベルティグッズの頒布が行われたことについて、是非を問うためのものです。
件の「身内ノリ」にも関わる部分があるのではと捉えましたので、この機に内容をまとめさせていただきます。
よろしければ最後までご一読のうえ、ノベルティの頒布がツイステの同人活動として適切だったのかどうかを、再度考えていただけないでしょうか。


≪2023年12月17日に開催されたイベントDozen Rose FES.2023内のケイト受プチオンリーで発行されたアンソロジー「SPICY DIAMOND」のノベルティ頒布までの経緯と、それにおける問題点≫

該当♦️受アンソロジー告知
アカウント:@c_d_anthology
主催:@komugi_sarasara様
副主催:@karin_hzk34様

【再提起したい問題点】
●公式ガイドラインに反した二次創作物(ノベルティ)作製ではないか。
●たとえ「無償」のノベルティであったとしても、二次創作物である以上、ルールを守らなければ著作権侵害にあたる可能性があるという認識に欠けていないか。
●作製の経緯や意図がどうであれ、結果的に完成したノベルティのデザインが公式デザインに誤認されやすいものとなっている。「公式グッズと見紛うデザインに感じる」という第三者からの指摘に対する回答が、要領を得ていないのではないか。
●第三者からノベルティ頒布について疑問視する声が上がったにもかかわらず、なぜアンソロジー寄稿者からは「ノベルティの頒布は控えたほうがいいのでは」という意見が上がらなかったのか。


【なぜ問題視しているのか】
・公式ガイドラインが守られないと、ツイステ全体で二次創作が禁止される可能性がある。(実際に二次創作に関して著作権侵害で公式から裁判を起こされている事例もある)
・「非公式グッズ」が公式より先に作製された場合、公式では以降類似したデザインやコンセプトのグッズを公式グッズとして出すことができなくなる
・公式グッズなのか非公式グッズなのか、誰にとっても一目で判断がつかない二次創作物を頒布した場合、問い合わせ先が二次創作者ではなく、公式となる可能性がある


【ノベルティ頒布前後の時系列】
2023/10/27
・主催者がケイト受けアンソロジーのノベルティグッズを作製していることを発表
2023/11/28 
・ケイト受けアンソロジーアカウントで、ノベルティの画像が告知される

・主催者側のwavebox(匿名窓口)に第三者から「ノベルティに関して、公式グッズと見紛うデザインだと感じる」と指摘が入る
・主催者が「トレースではなく、有料頒布をしないから問題はない」と回答
・告知画像を取り下げる
2023/11/29 
・主催者側のwaveboxがプロフから削除される
2023/11/30 
・主催者のマシュマロ(匿名窓口)のリンクがプロフから削除される
2023/12/5 
・アンソロジーアカウントでノベルティ頒布についての弁明文が出される
2023/12/17 
・アンソロジー及びノベルティ頒布

2023/12/23 
・主催者のマシュマロのリンクがプロフに再掲される
※匿名窓口の情報に関しては確認できた日付を記載

以降、二次創作における前提から順に問題提起します。


① 【ツイステ公式はグッズの頒布を許可しているのか?】


下記は公式サイト引用(公式ガイドライン)

本作を題材にした二次創作や動画投稿、コスプレ等に関して

ゲーム内の画像や動画を撮影してSNSや動画サイトに共有してもいいですか?
本作を題材にした二次創作を行ってもいいですか?
登場キャラのコスプレをしてもいいですか?

●二次創作物の作成に関して

本作の各種公式イラストや動画など、素材の二次利用(コピーや転載)については、原則的に個人の方への許諾は行っておりません。
一般的な非営利の二次創作におけるマナーを遵守していただき、著作権ならびにお客様のモラルの範囲内でお楽しみください

https://faq.twisted-wonderland.aniplex.co.jp/faq/show/222?category_id=18&return_path=%2Fcategory%2Fshow%2F18%3Fpage%3D1%26site_domain%3Ddefault%26site_domain%3Ddefault%26sort%3Dsort_access%26sort_order%3Ddesc&site_domain=default

本作のデザイン等を使用した非公式のグッズについて
登場キャラクターの衣装や、身に着けているアクセサリー類を作製してもいいですか?
作中のデザインなどを加工してオリジナルグッズを作製してもいいですか?

作中に登場する、または関連するイラストやデータ、デザイン等を含む知的財産権は、全て当社または正当な権利者に帰属しています。

作中のデータや登場キャラクター/アイテムなどのデザインを使用または流用し、対価や利益を得る行為は著作権法に抵触する可能性がありますのでご遠慮くださいますようお願いいたします。

https://faq.twisted-wonderland.aniplex.co.jp/faq/show/233?category_id=18&return_path=%2Fcategory%2Fshow%2F18%3Fpage%3D1%26site_domain%3Ddefault%26site_domain%3Ddefault%26sort%3Dsort_access%26sort_order%3Ddesc&site_domain=default

① 【結論】

「二次創作物の作成に関して」と「非公式のグッズについて」はわざわざ別項目でガイドラインが設けられており、「非公式グッズ」については明確に「ご遠慮ください」の一文が添えられている以上、そもそもグッズの作製は控えることが望ましい。

「対価や利益」とは同人作家側が得る金銭のみを指すものではない。「販促効果」や「創作活動における知名度アップ」も利益の一つとなりうる。

また、頒布者側がノベルティを無償にしたり告知から消したりして販促効果を低くしたとしても、ノベルティに対する価値を決めるのはあくまで購入者である。「グッズが欲しいからアンソロジーを購入する」という人をゼロにすることは現実的に不可能。


余談 ◼️同人活動における「ノベルティ」とは

ノベルティとは同人誌を頒布する際につけるおまけのこと。基本的には無料。
同人ノベルティのメリット

『1つ目のメリットは、高い宣伝効果が見込めることです。
これがノベルティをつける最も大きな目的でしょう。

非売品グッズとしてノベルティを配れば、そのグッズを目的に購入するお客さんもいます。
同人イベントでノベルティをプレゼントすることで、ご自身のサークルをアピールできるでしょう。
2つ目のメリットは、新規のファンを獲得できることです。
商品に興味がなくても、ノベルティに関心があるお客さんが商品を購入してくれるかもしれません。
はじめはノベルティ目当てだったとしても、だんだんと商品に魅力を感じてファンになってくれることもあるでしょう。
3つ目のメリットは、購入者に感謝を伝えられることです。
ノベルティグッズを貰えれば、誰しもが喜びますよね。
いつも商品を購入してくれるファンの方々に、グッズを通して日頃の感謝の気持ちを届けましょう。』

http://hope21.jp

●上記引用の通り、同人活動におけるノベルティの役割は企画の宣伝・本の販促・購入者への感謝が主になる。
しかし無償のノベルティであればすべて許諾される訳ではなく、おまけであるはずのノベルティ自体に付加価値が見出された結果、ノベルティだけが一人歩きしてフリマアプリ等で転売等という状況も現実にはあることも念頭に入れる必要がある。
この場合も万が一何かトラブルがあれば、「奥付」に連絡先のある同人誌と違ってノベルティ(非公式グッズ)単体だと公式(原作)側に連絡が入ってしまう可能性があることは注意が必要。


② 【2023/12/17発行♦️受アンソロジーのノベルティが頒布されるまでの詳細の時系列】

2023/10/27 主催ポスト

https://x.com/komugi_sarasara/status/1717895107045970426?s=46&t=DtZWPioC59HjBVNd5zojzw

「12月の♦️受アンソロは、ノベルティ製造してもらってるところなので現地分はかわいいのつきます。(私の手癖が分からないようなデザインにした)もし残ったらBOOTHくんにも上げるかも。

🐯さんは立体物ダメなので、代わりに何か他のものつけられたらなぁなどとボンヤリ...」

2023/11/13 主催ポスト

https://x.com/komugi_sarasara/status/1724044207730647170?s=46&t=DtZWPioC59HjBVNd5zojzw

「ノベルティね、半年くらいかけてあちこち見積もり取ってなんとか実現出来るところ見つけました...絶対にスマホグッズがよかったんだ...」
「スマホ用のショルダーストラップにしたかったんだけど(平紐部分に印刷するタイプ)不思議な事にショルダーバッグの方が安かったんですね...」

ノベルティ①クリアファイル(通販限定)


2023/11/28 アンソロジー告知アカウントポスト

https://x.com/c_d_anthology/status/1725854335626879042?s=46&t=DtZWPioC59HjBVNd5zojzw

参考画像 公式ゲーム内画像(ケイトの部屋)

©Disney.  Published by Aniplex


●もともとデフォルメのデザインを得意とされている方であることもあり、このクリアファイルのデザイン自体も公式グッズと見紛う出来となっている。
左上に小さくアンソロジーのロゴが入ってはいるが、二次創作という活動の存在を知らない他者が見た時に『一目』で「非公式グッズ」と認識するのは難しい。実際、二次創作を知っている側から見ても、一目で判断しかねる。

ノベルティ②マルチショルダーポーチ(会場頒布限定)

(2023年11月28日にポストされていた実物写真のスクショを撮りそびれております。どなたか情報提供いただけると助かります)

2023/12/13 アンソロジー告知アカウントポストお品書き

https://x.com/c_d_anthology/status/1734769594328588755?s=46&t=DtZWPioC59HjBVNd5zojzw

参考画像①2023/11/28主催ポスト

https://x.com/komugi_sarasara/status/1729388349650243997?s=46&t=DtZWPioC59HjBVNd5zojzw

指摘: 「ぬいちゃんも入るサイズのポーチノベルティに関して、公式グッズと見紛うようなデザインだと感じるのですが問題はないのでしょうか...?
余計な心配でしたらすみません💦」

回答: 「メッセージありがとうございます。
ノベルティについてですが、トレースではなくパーツの形やフォントを変えたり、文字や模様を大きめに入れるなどアレンジして、まったく同じ配置やデザインにしないようにしているのと、有料頒布はしないことで問題ないようにと配慮したつもりです🙇‍♀️」

参考画像②2023/11/28主催ポスト

https://x.com/komugi_sarasara/status/1729414550670479363?s=46&t=DtZWPioC59HjBVNd5zojzw

「目的が♦️受が好きな方に本を手に取っていただて、その方に喜んでいただくことだったので、ご心配いただいているのもありノベルティはアンソロの告知に使うのを控えようと思います。(ノベルティ目的で購入される方が増える事や価値が変わってしまうのを防ぐため。)」
「告知の方からもサンプルを消しました。ノベルティのデザイン自体は、問題ないか年始から長い時間をかけて慎重に調べて制作したものです。」

参考画像③2023/12/5アンソロジー告知アカウントポスト

https://x.com/c_d_anthology/status/1731872128767807646?s=46&t=DtZWPioC59HjBVNd5zojzw

「無償ギフトとして用意しておりますが、さらに販促にならないようにしたいと思いサンプル画像を下げました。詳細は以下の通りです。これ以上のノベルティへのお問い合わせはお答え出来かねます。
執筆者などへのお問い合わせもしないようにお願いいたします。」

https://x.com/c_d_anthology/status/1731872128767807646?s=46&t=DtZWPioC59HjBVNd5zojzw

「数量限定、無償であり本の価格に含まれておらず営利目的ではありません

デザイン上の表面は透明になっている中身が見える方となります。
こちらの正面上部に大きくアンソロロゴを入れており、誰が見ても公式グッズでないことが一目で分かるようにしています。

デザインはトレースして模したものではなくマークや文字、配置などはデフォルメして手作業で作ったもので「デザイン的に配置したもの」として制作しています。
スマホに直接被せるタイプのケースではなく、チケットや小物が入る肩掛けのマルチバッグであり形状や用途は異なります。
「デザイン的に配置したもの」に見えるようにクラス番号や誕生日の他「cater」と書いてありますが、もともと「提供する」「給仕する」という意味の動詞なので権利的な文字列ではありません
あくまで主役は本です。
ノベルティで販売促進して利益を得ることが目的ではなく、同じ趣向の方に、個人で喜んでいただくことだけを考えて、年始にオンリー開催が決まってから検討を重ね、時間をかけて準備してきたものです。
以上を踏まえた上で、ご理解いただける方に手に取っていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。」

【弁明文における矛盾】
●あえて「手癖が分からないようなデザイン」にしたことで公式グッズに見紛うノベルティとなった。その指摘に対する回答が非常に曖昧ではないか。

∟① 正面上部に大きくアンソロロゴを入れており、誰が見ても公式グッズでないことが一目で分かる
▶︎それは受取り手側が判断することであり、「一目でわかる」かどうかは製作側が判ずることではない。
そもそも二次創作は公式に寄せずに、創作者のオリジナリティを発揮することでグレーゾーンとして成立している。
手癖がわからないようにして公式に寄せること自体が、暗黙のルールに反している。
該当アンソロジーの存在を知らない人であれば、アンソロジーのロゴすらも公式の何かのシリーズ名等と誤認する可能性は否めない。
公式グッズと見紛うように感じると指摘が入った時点で、公式グッズと見間違える人がいると判断するべき。

∟② トレースして模したものではなくマークや文字、配置などはデフォルメして手作業で作ったもの
▶︎結果として「公式グッズと見紛うようなデザイン」と指摘が出ている以上、ひとつひとつ手作業で"公式のデザインに寄せて"デザインを行ったという事実でしかなく、トレースではない、フォントも変えた、は回答になっていない。
回答すべきは過程ではなく「なぜわざわざオリジナリティを消してまで公式に寄せたデザインにしたのか」その理由である。

∟③ クラス番号や誕生日の他「cater」と書いてありますが、もともと「提供する」「給仕する」という意味の動詞なので権利的な文字列ではありません。
▶︎♦️受アンソロジーのノベルティグッズである以上、「cater」の文字列は版権キャラクター名を指していることは、受取り手側の認識として明確である。
わざわざ「提供する」「給仕する」の意味合いで配置したとは状況的に考えられない。
「時間をかけて準備してきたもの」なのかどうかは問題点ではない。
結果としてガイドライン違反・著作権侵害にあたる可能性があるのではという指摘が入っている以上、真摯に回答すべきである。

この弁明文をもってガイドライン違反・著作権侵害ではないかという指摘に対する対応は終わりとなり、イベント会場にてノベルティは頒布された。
この問題にアンソロジー寄稿者から疑問を呈する声や頒布を止めるよう促す意見も出なかった。


【まとめ:問題点の洗い出し】


●「無償」のノベルティだとしても公式に迷惑をかけるリスクがあるものを作製・頒布したという認識に欠けていた(非公式グッズを有償頒布というのはもってのほか)
●この件に関してアンソロジーへの寄稿者から頒布に対する反対意見が出なかった。初めに言及した通り、身内ノリが公式ガイドラインを都合よく解釈することを許容したのではないか。(もしくはこの件に言及してはならない同調圧力があったのではないか)

以上が2023/12/17頒布♦️受アンソロジーのノベルティに関する問題の再提起です。
当時複数の方が問い合わせされていたかと思いますが、結果うやむやにされたまま、いずれのノベルティも頒布を敢行されております。


【総括】

そもそもグレーゾーンの二次創作は、なぜ公式に寄せると更に問題視されるのか?

手間暇かけて作り上げた創り手である頒布者には「これは二次創作物であり公式とは別物」と思えるノベルティだとしても、他者が「公式グッズである」と誤認をしたその瞬間から公式が迷惑ないし損害を被るリスクが跳ね上がるからです。

そもそも二次創作および非公式グッズに関する「公式ガイドライン」がそれぞれある以上、遵守しなければその最果てにあるのは極論、二次創作自体の禁止です。
「他にもグッズを作っている人がいるから、自分もいいだろう」という軽い気持ちの連鎖で「非公式グッズ」を生み出し続ければ、生まれる非公式グッズの数だけ公式側の損失となります。作品を愛し、盛り上げるための行為により、自らの首を絞めることになりかねません。
ツイステの場合、公式が二次創作自体を禁止はしておりません。ですが、一部の方々が自己満足的に非公式グッズを頒布することにより、ガイドラインや著作権、二次創作の慣例などのルールを守ってモラルの範囲内で創作活動を楽しんでいる他の皆さんにも迷惑がかかることになります。迷惑がかかるのは公式にだけではありません。

今後も皆さまがツイステの二次創作を楽しめるように、今一度、創作者、読み手を問わず、「非公式グッズ」およびノベルティの在り方について、考えていただけると幸いです。
長くなりましたが、ここまでお読みくださりありがとうございました。


※その後の状況です

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