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⑥ 内部説明と外部説明の違い及び寄稿者への責任の連帯性について (2023/12/17 頒布 ♦️受アンソロジーのノベルティ問題)

皆様こんにちは。
ノベルティ・非公式グッズに関する関連記事をお読みいただいた皆様、ありがとうございます。

初めてこちらをご覧の方は、ぜひ最初の記事からご確認ください。

今回は、前回お話しした主催者の説明責任に付随して、「内部説明」と「外部説明」の違い、そして問題が起こった際の関係者(寄稿者含む)の責任の連帯性についてお話しします。


■ 「内部説明」と「外部説明」の違い


説明には、企画関係者に向けた「内部説明」(一般例としては会議や説明会など)と、それ以外の外部の人々に向けた「外部説明」(一般例としては報告文の掲載や記者会見など)があります。

2023年11月〜12月、当該ノベルティ(特にマルチポーチ)について「公式誤認を招く恐れがあるデザイン」や「非公式グッズの作製・頒布がガイドライン違反」であるとの指摘が複数寄せられました。この問題に対して、主催者様はアンソロジー企画の代表者として「説明責任」を負う立場にありました。

主催者様によれば、「執筆者にはメールで相談・説明をしていた」とのことで、ノベルティへの指摘について寄稿者全員に情報共有が行われた(※8/18のポスト内容ですが現在削除されています)とのことです。これが「内部説明」に該当します。

次に、関係者側はアンソロジー告知アカウントで、ノベルティに関する問い合わせについての弁明文を公開しました。

https://x.com/c_d_anthology/status/1731872128767807646?s=46&t=DtZWPioC59HjBVNd5zojzw

これが「外部説明」に該当します。しかし、最初の記事でも取り上げたとおり

この弁明文は指摘に対して曖昧かつ論点がずれたものであったため、問い合わせは続きました。
前回の記事でも触れましたが、アンソロジー側はこの的外れな弁明文をもって問い合わせを打ち切りました。

さらに問題なのは、この指摘だらけの弁明文を「説明書」として同梱してノベルティを頒布する(※8/18のポスト内容ですが現在削除されています)ことで「問題ない」と判断した点です。あの文章は本当に受け取り手にとって「説明書」として適切な説明文だったのでしょうか?

アンソロジー側が出した弁明文に対して外部から疑問や指摘が寄せられたにも関わらず、そのまま「説明文」として頒布したのは適切ではないと考えます。一般的な社会では、問題が指摘された場合、一度出した報告文に追加の疑問が生じれば、内容を再考し、訂正や続報を出すのが通常の対応です。問題がある弁明文を修正もせずに「説明文」として同梱するのは、不適切な対応ではないでしょうか

「読んでいただくように口頭でも説明」をした(※8/18のポスト内容ですが現在削除されています)というお話ですが、あの文章は本当に受け取り手にとって意味のある説明になっていましたか?

説明責任は、関係者内部だけでなく、外部の参加者や購入者、さらに広くコミュニティ全体に対して果たすべきものです。たとえ内部で納得が得られても、外部に適切に情報が共有されていないのであれば、それは「説明責任を果たしている」とは言えません。


■ 告知の隠匿について


主催者様が「ノベルティがつくことも販促になると考え告知しなかった」という点は、受け取り手に対して意図的に情報を隠していたとも受け取られかねません。

もしそのノベルティに「問題があると思われる」要素があるなら、事前に「このノベルティはガイドライン違反の非公式グッズで、公式誤認を招きかねないものですが、問題ないと判断したため頒布します」と告知し、透明性を確保すべきでした。仮に問題を認識していたのであれば、保身に走るのではなく、そのリスクを明示した上で事前告知を行い、購入者に選択の機会を与えるべきだったのではないでしょうか。(どうしても頒布するのであれば)

ノベルティの事前告知を避けることで「公式誤認」による付加価値を抑え、ノベルティ目的の購入者を避けたかった意図は理解はできます。しかし、告知を避けた結果、問題を隠していると捉えられ、指摘を受けたのであれば、それは説明責任(外部説明)を果たしていないとみなされるでしょう。


■ 「説明責任」の誤解について


主催者様は「説明責任を放棄しているというのは誤解だ」と述べていましたが、説明責任とは、問題が指摘された際に、広く透明性を持って応答することも含まれます。

これまでの対応を見る限り、外部からの匿名の指摘・疑問に応答せず、限られた範囲で一度きりしか「外部説明」を行っていないため、外部からは説明責任を果たしているとは理解されにくい状況です。外部に対する透明性が著しく不足しているのです。


■ 寄稿者への責任の連帯性について


ここまでは主催者様の説明責任について話してきましたが、「寄稿者には責任はないのか?」という点についても触れたいと思います。

主催者様は「執筆者にはメールで相談・説明をした」と述べていたため、アンソロジー関係者全員で指摘についての情報共有が行われ、全員と話し合いの場が設けられたものと思われます。

そうなると、「この問題について寄稿者の中で疑問を持った方は一人もいなかったのか?」という疑問が湧きます。
①寄稿者全員が「非公式グッズの作製・頒布がガイドライン違反」であることに問題を感じなかったのか
②寄稿者全員が「このノベルティは公式誤認を招くデザインだ」と感じなかったのか
③寄稿者全員が「あの弁明文は保身に走るばかりで、指摘に対する回答として不十分だ」と感じなかったのか
④寄稿者全員が「その後のノベルティに対する問い合わせを切り捨てることは問題ない」と判断したのか
⑤寄稿者全員が「ノベルティの頒布はやめるべきだ」という判断に至らなかったのか
⑥寄稿者全員が「あの弁明文を説明書として同梱して頒布すれば問題ない」と判断していたのか

もし寄稿者全員が「このノベルティは問題ないと判断したため頒布する」という総意に至ったのであれば、寄稿者全員にも説明責任が生じるのではないでしょうか。


■ まとめ


主催者様は「説明責任」を果たしていると主張していますが、その範囲が限られており、透明性が欠如しています。また、ノベルティの事前告知を避けた理由も説得力に欠け、「問題を隠蔽しようとしている」と受け取られかねないものでした。主催者様は「誤解だ」と主張するだけでなく、どうして誤解が生じたのかを省みて対応を見直し、改めて説明を行うべきだと考えます。

この状況では、主催者様がどれだけ「説明した」と主張しても、その説明が限られた関係者にしか届いていない(内部説明である)限り、外部からは透明性や信頼性が欠如していると見なされるでしょう。

また、もし寄稿者全員の総意でノベルティの頒布を判断したのであれば、当然寄稿者にも説明責任が生じます。どういった理由で納得をし、頒布に同意したのでしょうか。

このように考えると、説明責任の範囲や透明性について、改めて見直すべき点があるのではないでしょうか。
この記事を読まれた皆様は、どのように感じられたでしょうか?
透明性や説明責任に対する見解は、人それぞれかもしれませんが、コミュニティ全体の信頼を守るために、関係者が自分たちの対応を見直し、より透明性の高い形で問題に向き合うことが大切だと自分は考えます。

なお、上記の見解からこちらとしては「直接の個別の対話」は求めておりません。

こちらが求めていることは、

「アンソロジーの主催者として」
「アンソロジー告知アカウントにて」
「改めて全体に向けて」
「ノベルティに関する問い合わせへの明確な回答文書を公開すること」

です。
指摘があったにも関わらず頒布まで既におこなっている以上、そこに至るプロセスとなぜ頒布という結果に至ったのかを「アンソロジー側」として外部説明する必要性があるはずです。
また、この件を問題視しているのはこの記事を書いている自分だけではないことを真摯に受け止めていただきたいです。


余談◼️ガイドラインの「解釈違い」について

自分としては、ツイステの「非公式グッズ」に関する公式ガイドラインを「ご遠慮ください=丁寧な禁止表現」と日本語的に文字通り解釈し、これまで話を進めてきました。
しかし、もしガイドラインについて日本語的に異なる解釈があり、その違いが「非公式グッズの作製・頒布OK(公式誤認を招いても公式と競合になってもOK)」という結論に繋がっているのであれば、ぜひその解釈について説明をお願いしたいです。

もしガイドラインの解釈に根本的な違いがあるのなら、自分が主張している正当性と、アンソロジー関係者側の考える正当性は平行線のままで交わることはないでしょう。異なる解釈に基づいた正当性があるのであれば、ぜひその前提からご説明いただけると幸いです。

また、この記事をご覧の皆様は、ガイドラインについてどのように解釈し、どのように守るべきだと考えますか?ぜひご意見を発信し、お聞かせください。



◼️引用リンク集

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