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箱入り娘はもう卒業。自分の夢を箱から出した日

ふーこさん、
前回の試作品その2、とっても読みごたえがありました!
気づいたことのリストは、そのまま自分が作る時の注意ポイントにしていこうと思います。

さて、今回は「夢」がテーマです。
「自分の夢」をふーこさんに伝える前と後で、何がどう変わったのか、考えてみました。



私は「エプロンを作るのが長年の夢だった」けれど、その夢の全貌を共有したことがある人はいませんでした。

友人にも、
家族にも。

伝えたところで、
「やりたいことがあっていいね!」
って、別世界の人みたいな扱いで終わるか、

「それって儲かるの?」
って、突っ込まれて終わるか、

「そんな時間あるの? それより、現実的な今のキャリアを大事にしなよ?」
って、水を差されて終わる。

そんなことばかり考えていました。


自分では大事に思っているものを、軽く扱われたり、(一見)ネガティブな反応をされたときに、立っていられるだけの自信を持っていなかったのだと思います。

(たとえ本当にこうした反応が返ってきても、毅然と、淡々と、自分が考えていることを返せばいいだけです。「軽く扱われた」「ネガティブ」なんて私が勝手に解釈しているだけだと、今となっては思います)


とにかく、「自分の夢を叶えること」より「自分の夢を語ることでの周りの反応」が気になっていた私は、この夢を大事に思えば思うほど、箱に入れて、カギを掛けて誰にも見せずに守っていました。

それは大事にしているようで、自分がその夢に触れる機会すらも遠ざけていたように思います。

だって、
自分が夢について考えようというときにも、カギのかかった箱を開けないといけないのですから。

それも、自分しか知らない場所に置いているので、「よし、考えよう」と自分に余裕がある時しか箱まで行く気にもなれませんでした。

その結果、数年という時間だけが過ぎていったのです。

正直、この5年ほどの間、毎日毎日考えていたわけではありません。

時々その夢の入った箱を引っ張り出して、時にアイテムを付け加えて、中身を見て、また元の場所に戻す。

その繰り返しでした。


だから、2020年の12月にふーこさんをお誘いしたとき、とってもドキドキしました。

ふーこさんこそ、理想のパートナーではないかという思いがありつつ、そして、どんなふうに思っても穏やかに返してくれそうな方だとは思いつつ、

それまで自分の夢を誰かに伝えるということをしてこなかったので、「うまく伝わらなかったらどうしよう」って思っていました。

でも、12月のあの日思い切って声をかけて、伝えて、本当に良かったです。


ふーこさんの反応は、私の想像を超えていました!
「面白そう!」とすぐに話にのってくれ、年明け早々には第1回目の作戦会議をしていました。
突然の申し出だったにも関わらず、家事と育児と仕事で忙しい合間を縫って試作品づくりを進めてくれることは本当に感謝しかありません。


あの日から、
私は夢を鍵付きの箱にしまうことはなくなりました。

いつも目に見える場所にあって、
一緒に考える仲間がいて、
一歩ずつ夢を形にしています。

私一人では、
ここまで来ることはできなかったでしょう。
きっと、夢は今も鍵付きの箱に仕舞われていて、時々思い出すだけになっていたと思います。


「可愛い子には旅をさせよ」
という表現がありますが、

これに倣うと
「大事な夢ほど、人に話せ」
といえるかも。

人に話すことは、批判や評価の目にさらされる側面があってちょっと怖いけれど、でも、話さないことには「夢を一緒に叶える仲間」とも出会えないですものね。


あの日のふーこさん、そして過去の自分に感謝を込めて。

Fromあい


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