スポーツ少年が抱える“クラムジー”について②

第1弾でお伝えした“クラムジー”についてに続きまして、ここでは、クラムジーになりやすい選手の特徴を経験をもとにお伝え致します。

小さいころに、半年間や1年間で急激に身長が伸びる選手をみたことないです?そのタイプが一番クラムジーが起こりやすい例ですね。

また上記の例の中でも調べた内容によると、「同じ身長でも手足が長い選手」や「体脂肪が少なく細身の選手」は症状が強く出る傾向があるそうです。

一方で、急激ではなく、常に一定して身長が伸び続けているタイプの選手は比較的にクラムジーとなっても症状は軽いので、ただ、少し調子を落としている時期なのかなと感じるくらいです。中には、全く症状がないタイプの選手ももちろんいます!

私も小さいころに半年で急激に身長が伸び、10㎝以上伸びた時期があります。筋肉と骨と神経の成長バランスがおかしくなっていたことがあると、いま振り返るとありました。ただ、同じ身長の選手に比べて、「手足が長いわけではなく」また「筋肉質で細身ではない」とのことがあったのが理由かわかりませんが、クラムジーの症状がひどかったというわけではありません。指導するようになってから知識を得て、選手をみて、『これがそれか!』とわかりました。


ここからは、クラムジーを抱えた選手達の脳にどのような変化が生じるのかを知っていただきたいです。

まずは、クラムジーになったとしても、はじめはその事態を自覚できないものです。

しかし、だんだんと「何か動きが重たいな。。。」という違和感から確信に変わります。そしてその時に、選手の脳や神経細胞は、体が以前と違うのだと自覚し、なんとか修正しようとします。

例えば、

<足の回転を早くするような感覚><足首で地面を蹴る感覚>などをイメージして、動きを取り戻そうとします。

ただ、修正しようとするためには、イメージできるための経験をしてきたかが重要です。なので、例えば<足首で地面を蹴る感覚>は、普段だと全然意識しないですが、砂浜を走るときには、しっかり蹴ろうと意識しますね。【砂浜を走った経験がある】ことから<足首で地面を蹴る感覚>というのが脳でイメージでき修正へ向かえます。このようなことから、成長期が来るまでの間に、様々な運動の体験をしとくのが良いと言われています。

少し話はそれますが、スポーツ大国のドイツでは、幼少期に一つのスポーツに絞るのではなくて、様々なスポーツに取り組み、様々な動きをするべきだと言われています。その理由の一つは上記にあげている内容も含まれております。ドイツでは、《バルシューレ》という運動プログラムが、ドイツで国をあげて取り組まれています。また今度紹介いたします。

次回は、クラムジーの時期にどのようなことをするべきかについてお伝えいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?