見出し画像

なんにでもマルバツをつけたがる①

ちょくちょく話題に出している過食症、何をもって回復・悪化かは人によって異なると思うけれど、回数を基準にするとしたら私は間違いなく悪化している。
なんなら、以前は「頑張って吐く」「億劫だけど不安だから吐く」ということが多かったのに、最近は吐かないほうが不安になるくらい、吐く頻度も上がっている。
最近は、いつまだ衝動が来るか。今日は大丈夫だった。朝食後は、昼食後は。
夕食後は、衝動が来ることが怖くてとにかく横になるしかできない。ベッドの上でぼーっとSNSを眺める毎日。
 
こうなると、自分が何をすれば癒されるのかがわからなくなってきた。
自分が何をしたら、楽しさを感じて、リフレッシュできるのかもよく分からない。
だって、街へ出ても、常になんだかおなかが空いている気がして落ち着かないから。
疲れた。部屋でごろごろしたい。あ、あそこにこんなレストランがあったんだ、ここのお菓子屋さんも、ああスーパーのお菓子も、おいしそう、食べたい、食べちゃダメ…そんなことばかり考えて気が休まらないから。
好きだった絵を描くことでさえ、詰めながらじゃないと作業ができなくなってきたから。
寝て、ごろごろして、映画やドラマすら内容が頭に入ってこず、何も考えなくても見ていられる数十秒のショート動画だけは延々と眺められる日々。
 
ちょっと待って。
このままだと私、症状がなくなったとしても楽しく生きられる気がしない。
何のために生きているんだろう。ただ時間を消費する方法しか知らない。
 
なんか、せめて何かを感じられる心が欲しい。これが楽しい、ああいうものを綺麗だと思う。
一瞬だけでいいから、「疲れた」「過食したらどうしよう」「次のご飯はどうしよう」「かえってゴロゴロしたい」それを上回るプラスの感情を得る時間が欲しい、と考えた。
高尚なものじゃなくていい。人に言えるような立派な趣味じゃなくてもいい。「この景色がきれいだったな」だけでもいい。
自分が、どういったときに心が動かされるのか、少しずつ集めながら過ごしてみようと思ったのが、1週間前の金曜日。

(続きます)