五十一杯目「異国」
ささめく枝葉の音だけがした
誰もいない路上
夜更けの交差点
風が駆け抜けていく
次々と
追い越していく
時を、光を
グロッケンの四分音符がどこに在ったのかは今もわからない
しかしながら、ソレはどこかで放たれ、奏でとなって駆け抜けた
ささめく枝葉の音
風の抜けた路上
毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします。
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(四月一)
君は友の、澄み切った空気であり、孤独であり、パンであり、薬であるか。みずからを縛る鎖を解くことができなくても、友を解き放つことができる者は少なくない