二十一杯目「六月泥棒」 9 四月一(小説家) 2023年8月26日 09:04 ブレンド六月(井尻珈琲焙煎所)焙煎度記載なし¥ask(頂き物のため)雨が上がり、鈍色の空から燕の鳴き声がした。世界は壊れる寸前だった。数年前に流行ったあの映画のごとく、水没する筈だった。だが、俺はここにいる。目の前に……六月。川縁を歩く。土砂や倒木が流れていく。重なる風景。六月。毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします。優しい朝を迎えましょう。フォローもぜひ。(四月一) ダウンロード copy #小説 #風景 #散文 #珈琲 #最近行ってよかった店 #六月 #四月一 9 君は友の、澄み切った空気であり、孤独であり、パンであり、薬であるか。みずからを縛る鎖を解くことができなくても、友を解き放つことができる者は少なくない 記事をサポート