見出し画像

気のやまい

病は気からとよく言うが、
気が病にかかったら何に頼る。

自転車を漕ぐ。
川沿いを歩く。
植物を愛でる。

そんな日常が急に愛おしくなった。

先月、引きずりすぎてボロボロになってしまった病をいよいよ治すため、大学を休学した。

病も早く治せと、お怒りのようだ。
はいはいと機嫌を取り、病院で診断書を貰う。
これを提出すれば、終わり。
その先の予定は、未定。

読書したり、楽器弾いたり。
曲を聴いたり、歌詞を書いたり。

気が狂うこともある。
そりゃ気が病気なんだからしょうがない。
気は大切にした方がいい。
気のご機嫌はとっておいたほうがいい。
気は健康な方がいい。

気は人生を左右する。
思えば高い勉強代だった。
お医者さんを渡り歩いて、街を離れ、
何もせず何も得ず。
それでも気は青ざめていく。

気の合う人と共にいることは、とても良い。
だが、その人を失った時の代償も大きい。
常にいなくなる不安に駆られる。
湯船で泣いたり、毛布で泣いたり。
そして落ち込んで、塞ぎ込んで。
いつの間にか、元通り。

どうしようもない。
これじゃ八方塞がりだ。
何をする気力もなくなって、何もかもやめたくなる。

それでいい。
やめよう、何もかも。
人生さえ辞めなければ、何を辞めてもいいらしい。
辞めて辞めて、辞めまくった先に何があるのか。
そんなのは誰にも分からない。
辞めるを極めて初めてわかる境地なんだから、辿り着けば偉人だ。

諦めも挑んだ足跡。諦めた自分を褒めていたい。

病は気から。気が病なら、諦めてみる。
次やることは、次考えよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?