日常で感じたことを呟いています。うつ病で休学中。好物はみずみずしいレタス。弾き語りが好…

日常で感じたことを呟いています。うつ病で休学中。好物はみずみずしいレタス。弾き語りが好き。

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本音

本当の音と書いて、本音。 私は音を聞いたり、発したりすることが好きだ。 それは楽器だったり、歌だったり、手を叩いたり、口を鳴らしたり。 人を笑顔にさせられる音を発せられた時、音の魅力を再確認する。 自分に嘘をついた状態で弾くギターの音色は本当に理想の音色なのだろうか。 歌いたい言葉を歌わずして発する声色は本当の自分の声なのだろうか。 本音ってどんな音だろう。隠してばかりの私には、まだその音は分からない。 だが今日だけは、本音で話してみたいと思う。 隠して向き合ってこなか

    • 晴れやかな気持ち

      私服とパジャマ、歯ブラシにタオル。 入院の準備が終わった。 昨日から泣きっぱなしで、目が腫れている。 まさか自分が入院するなんて。 昔は夢も見れていた。 あんな暮らしがしたいとか、あんな仕事に就きたいとか。 幼い頃の思い出が蘇ってくる。 何も考えず遊んでいた無邪気な頃。 大人たちに憧れていたあの頃。 こんな田舎の風景さえ、大冒険だった。 でも、全部変わってしまった。 狂い始めたのは、最近のことじゃない。 小学校で発達障害。 学校と両親からの耐えられない理不尽。 中学、高

      • 帰る場所

        入院することになった。 明後日から、精神科へ。 1年間、頑張ってきた。 思い切って心療内科の玄関をくぐった。 思いが込み上げ、幾度も泣いた。 傷ばかり増えていった。 多くの人に迷惑をかけた。 カラフルな薬を何錠も飲んだ。 時に錯乱した。 それでも治療はやめなかった。 しかし一年が経ち、待っていたのは入院だった。 半年前、都内の改札の前でしゃがんで泣いていた。 友達に、もう無理かもと連絡した。 友達は優しかった。 泣きたい時に泣いていいと言ってくれた。 時に抱きしめてくれ

        • お薬のはなし

          去年の5月、初診を受けてから、薬を服用している。 自分に合う薬を探すため、幾度となく薬を変えながら、現在まで片手では収まらない種類を飲んでいる。 睡眠薬、安定剤、抗うつ剤、その他もろもろ。 初めは飲むのが怖かった。 薬が増えれば増えるほど、日常が薬に犯され、自分が自分でなくなる気がした。 寝る、食べるといった基本的な行動ですら薬に頼るようになり、自我同一性が崩壊していく音が聞こえた。 夏休みが終わった頃、抗うつ剤の服用量が大幅に増加した。昼は眠気がひどく、ずっと寝たきり。

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          むなしさ

          妙にむなしい。 そんな波におそわれることがある。 自暴自棄になってしまいたい。 全て投げ出して、ここから消え去りたい。 からっぽ。 動かねばという使命感に苛まれつつ、気力という燃料もすっからかん。 酒を取りだして飲む。 久々のアルコールでむせる。 気持ちが悪い。 病気の診断を受けてから、酒は飲まないことにした。 酔って気が大きくなって、一線を超えたらもうなんでも出来る気になる。 歌も、踊りも、もっとすごいことも。 制御していた消滅願望が解き放たれて、一線を超えてしまう。 だ

          むなしさ

          竹林マジック

          竹林には魔法がかかっている。妖精、精霊、神、木霊。 何者の仕業かは分からぬが、引き込まれる力を感じる。 かぐや姫の昔話はその代表例であろう。 神社の脇、ゆさゆさと幹をゆする竹林。旧道に身を乗り出すように、頭を垂れる竹林。 その全ては鬱蒼として、暗闇の中にただならぬ神秘を内包している。 道路脇に、大きな屋敷の跡地を見つけた。私はこういう類のものに弱い。 助手席に乗る友人に許可を得て、車を停め、坂道を歩く。 そこには大きな更地があるのみ。 先人の住処は跡形もなく、看板以外は

          竹林マジック

          将来の夢

          将来の夢は。と聞かれた時、私は仙人と答える。 こう答えるようになったのは高校生の時からだ。 十代で何を悟りたがっているのだ。 私自身そう思う。しかし、そう答えるのが楽なのだ。 仙人とは何か。何を持って仙人なのか。 それは私にも分からない。 日々頭が焼けるほど考えているが、一向に答えが見つからない。哲学、宗教、倫理、思想。何を読んでも謎は深まるばかりである。 そもそも仙人を目指すに至ったきっかけが、特にないのである。 なんとなく自然が好きで、ぼーっと世界について考えること

          将来の夢

          溜め息

          ため息はいつ吐くだろう。 疲労のため息。不安のため息。安堵のため息。 生活と息の関係は密接だ。 息を殺して、不在を装う。 息が切れると、人は苦しい。 息がなければ、生きていられない。 息は命の象徴なのだ。 溜め息を吐けると言うのは、息が溜まっているから。 つまり、命が体にみなぎっている状態。 溜め息を吐く時、人は何より生を実感できるのである。 そんな前向きな溜め息を、いつか吐いてみたい。

          溜め息

          落日

          バイトの初出勤が終わった。 小洒落たカフェ。 レジ打ちは緊張して声が出ない。 メニューは覚えられる気がしない。 洗い物は多い。 心臓に悪い一日を終えた。 時刻は16時半。 このまま帰るのも性にあわぬ。 癒しが欲しい。 山の向こうに茜色。 そうだ、夕日を見に行こう。 真っ直ぐな国道を東に向かい、山を越える。 蛇腹の道をすり抜けて、たどり着いた頂き。 しかし、公園のゲートは閉まっていた。 寒風に耐えながら車に戻り、 乱れた前髪を直す間もなく次の場所へ向かう。 この先にあ

          気のやまい

          病は気からとよく言うが、 気が病にかかったら何に頼る。 自転車を漕ぐ。 川沿いを歩く。 植物を愛でる。 そんな日常が急に愛おしくなった。 先月、引きずりすぎてボロボロになってしまった病をいよいよ治すため、大学を休学した。 病も早く治せと、お怒りのようだ。 はいはいと機嫌を取り、病院で診断書を貰う。 これを提出すれば、終わり。 その先の予定は、未定。 読書したり、楽器弾いたり。 曲を聴いたり、歌詞を書いたり。 気が狂うこともある。 そりゃ気が病気なんだからしょうがな

          気のやまい

          テトラポット

          缶コーヒーを買って海へ向かう。 冷めないうちに港に車を停め、外へ出る。 風が強い。羽織ったコートなど優にすり抜ける。 体を縮めて浜へ歩く。 眼前に無数のテトラポット。かわいい名前。 これでおひとつ20トン。 波が打ちよせる度、からからと音を立てて微かな振動が伝わってくる。 ふと下を見ると、隙間に小さなイトマキヒトデ。 テトラポットとヒトデが織り成す、ちっぽけで愛らしい世界が、そこにはあった。

          テトラポット

          六絃琴

          ギターって日本語で六絃琴ていうらしい。 六絃の琴だから六絃琴。そのまんま。 ギターはアロマだ。何言ってんだこいつ。そう思われても致し方ない。 暇な時。ギターを弾く。疲れた時。ギターを弾く。眠れない時。ギターを弾く。 私はアコギというものが好きで、未熟だがつまびいている。コードも未だろくに抑えられないし、ソロギターなんて夢のまた夢。しかし、ポロンと弦を鳴らすだけで心地よい。 たまに自らの書いた拙い詩をギターに乗せる。考え出すと何も思いつかないので、無心でギターを弾き、適当

          はじめまして

          言葉が欲しかった。 柔らかい言葉。美しい言葉。日常にそれらを散りばめられる人を羨んでいた。 真似をしてみる。難しい熟語を美しいと決め、並べてみる。衒学的になる。衒学的という言葉がもはや衒学的である。 悩む。何も思いつかない。焦る。劣等感に打ちひしがれる。いや待て。何に焦っているんだ。誰に何が劣っているんだ。こうして頭を抱えている時、一番言葉が出てくるじゃないか。 人は常に比較に晒されている。その中で妥協点を見つけ、理想的な幸福の在り方を見つけていくらしい。しかし自己実現

          はじめまして