【詩】畢竟、惰眠
漆喰の壁。重力は遠く。
クーラーの風に頬は強ばる。
伸びた爪。拮抗する感情。
二重は疲れの道しるべ。
梅酒の酔いにも似たような、
皐月の半ばのスロウダウン。
哀しくない涙が濡れる、
シーツは小さな地平線。
甘やかな赤いマグカップ、
珈琲と伝う時の色。
祈りは幾重も宙を舞う。
蜉蝣が如く白々と。
夏を待つ前に逆らえず、
畢竟、惰眠の昼下がり。
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漆喰の壁。重力は遠く。
クーラーの風に頬は強ばる。
伸びた爪。拮抗する感情。
二重は疲れの道しるべ。
梅酒の酔いにも似たような、
皐月の半ばのスロウダウン。
哀しくない涙が濡れる、
シーツは小さな地平線。
甘やかな赤いマグカップ、
珈琲と伝う時の色。
祈りは幾重も宙を舞う。
蜉蝣が如く白々と。
夏を待つ前に逆らえず、
畢竟、惰眠の昼下がり。
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