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令和の小学生は、声をださずに手を挙げる

小学生の職業体験に毎年応募しています。人気があるので、メール応募の抽選です。

鉄道員のお仕事体験


🌱浦和美園駅


11才長男は乗り物が好きです。昨年はバス乗務員体験が当たりました。今年は鉄道員体験に当選したので、行ってきました。

浦和美園駅を目指します
埼玉高速鉄道です
遠くに埼玉スタジアムがみえました

子どもだけで150人集まりました。なるべく換気されてるところ、人が少ないところと移動しましたが、うーん。どうしても密集してしまいますね。

子ども30人ずつに分かれて見学が始まりました。付き添いが1名ずついるので、60人のグループです。

浦和美園駅はサッカーJリーグ浦和レッズのホーム、埼玉スタジアムの最寄り駅です。

切符の価格表と路線図

浦和レッズの試合があるときは利用者が3万人を超えるようです。

駅員さんは、「イベントの日は、お客さまの安全のために職員を20名動員して」と力説されていました。普段は3名で駅を運営されているそうです。

🌱切符売り場とその裏側

駅員さんが切符の券売機にセットする、大人の頭部よりも大きなロールを見せてくれました。機械で印字され、カットされて切符になります。


1巻300m


切符を間違えて買ってしまったときは、切符を機械にもう一度入れるだけで払い戻してくれます。すごい技術。ひたすら感心してしまいます。


それから、関係者以外立入禁止のドアを開けて事務室へ入れてくれました。ホームのカメラモニタや消防通報用の電話など機材がたくさん。

運転手さんの鞄の中身も紹介してくれました。暗い場所で合図を送るための照明、明るい場所で意思を伝える手持ちの旗。停電しても使える通信機器。

駅員さんが3人で協力して、黒い鞄から実物を取り出しながら解説してくれました。

長男は機械仕掛けのものが好きです。身を乗り出して見ていました。


🌱電車の洗車機通過体験


最後は電車の洗車機体験です。車両基地に向かう特別臨時列車に乗せてくれました。

「この列車は臨時列車です。一般の方はご乗車になれません」とホームに放送されました。

見学グループごとに車両へ案内されて、全員着席すると、ピッタリ席が埋まりました。これに全員乗れるように、体験ツアーの定員を子ども150名+付き添い各1名にしたのかなとおもいました。

解説は駅員さんの車内アナウンス。
「これから車両基地に向かいます。」

基地は駅から見える距離にあります。電車はゆっくりと走り出し、速度を上げずに移動して、停まりました。

子どもたちが席を立って、カメラを窓の外に向けていました。ほかの電車が並列に顔を並べていました。長男は大人しく座ったまま外を見ていました。

電車の洗車機は車のそれと似ていました。機械が線路に固定されていて、電車が線路を往復すると、車体の両側面が洗えます。大量の水が吹きつけられて、窓の外側を回転しながらモップが通り過ぎました。

(↓以下は動画のスクリーンショットです↓)

水を吹き付けて
緑のモップが回転して車体を洗います

車内は「おおー」とどよめきました。長男はスマートフォンで動画を撮っていました。付き添いのうち何人かは、一眼レフみたいなカメラを構えて、子どもたちといっしょに、とても楽しそうでした。

車両基地の帰りに、きれいな濃紺の電車を見ました


少年の横顔


ふたりで電車を使いました。長男は乗り換えの駅に電車が近づいて速度を落とすと、(ここだよね)と私を見てホームを指を差します。

二区間くらい、朝の通勤通学ラッシュに遭いました。この流行病はやりやまいの中、電車は密集密接です。

多くの人が扇風機を持っていました。これが令和の夏なのね。驚いていたら、長男が自分のバッグから扇風機を出してスイッチを入れていて、また驚きました。

そういえば、去年、夫から折りたたみ扇風機をもらっていました。

夫は単身赴任7年目。5才のころからパパと別居になった長男ですが、興味の対象が夫とよく似ています。女の子に人気があるところも。

駅員さんが子どもたちに、「運転士さんになりたいひとー!」と声をかけたとき、さっと、たくさんの手が挙がりました。

ほとんど声はしませんでした。静かに、さっとまっすぐ伸ばされた手が、前のめり駅員さんに向いていました。

新しい時代。長男は「運転士さんになりたいひとー!」に挙手せず、目前の長テーブルに並べられた機器類をみつめていました。

おもちゃではない本物の機器は、一見して複雑な作りで、重そうです。

156cmの少年の横顔。

夏季休暇で夫が帰ってきたら、18才長女と4人で家族写真を撮っておこうとおもっています。


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