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いざ、はじめての手術

年が明けてしまいましたが、ここまで書けばリアルタイムに追いつきます!
散々引っ張ったようになっていますが私は子宮頸部上皮レーザー照射治療(レーザー蒸散術)を受けました。

高度異形成での治療について他のかたのblogなども覗いていたのですが、「レーザー治療・レーザー手術」という表現でレーザーメス使用の円錐切除との混同にはご注意いただければと思います。焼くか切るか。

▼マガジンにまとめました


とはいえ、検査や投薬ではなく”手術”というこれまでにないカードを目の前に出されたとき、その手術の方法ではなく今すぐ治療するしかないのか否かに意識が向いていたなと。

さらに、当時の通院先がコロナの影響で手術ストップしていたことは記載しましたが、そもそもレーザー蒸散術には対応していなかったので、それは円錐切除に比べて積極的な説明がなかった訳です。

■不妊外来科での再精密検査

しばしの猶予があり、むしろ早くやりたかった妊活のための診察・検査を受けたのが上記タイミング。

こちらでの検査は複数回に分かれるため、結果をまとめて聞きに行った日でした。

ちなみに担当医はパッチリおめめの女性。
脳内変換は『コウノドリ』ドラマ版で松岡茉優演じる下屋…
※妄想なのでこんなシーンはありませんが子宮頸がん編は漫画13,14巻、ドラマ2017年版の2話、です。


「それで・・・異形成のほうですが、以前の婦人科での精密検査から半年以上経っていますから、もう一度。やはり長期CIN3だと私たちとしては、そのまま妊娠へのお手伝いを進めることはできないですから、もう一度診せてください」

悪化=癌となり進行して子宮温存できなくなっては元も子もないですというのが(分かってはいますが)いよいよストレートに伝わりました。

半年ぶり2回目の精密検査。
前回と変わらぬ結果が出たことで改めてレーザー蒸散術を選択肢として説明されました。


■円錐切除とレーザー蒸散

以下、私が比較になると思った点をまとめます。

■円錐切除
入院:2泊3日程度 ※①
麻酔:局所麻酔or全身麻酔
【メリット】完治の可能性が高く切除組織の病理検査によって判断できる。
【リスク】妊孕性に問題はないが、通常より頸管短縮による切迫流産/早産の可能性がやや上がる。比較すると術中術後の出血や負担感は大きそう。

■レーザー蒸散
入院:日帰りが多い ※②
麻酔:無しor局所麻酔
【メリット】頸管短縮にならないため妊娠出産への影響はほぼない。
【リスク】切除に比較すると再発率がやや高い。蒸散により病理診断はできず術後は細胞診などによる確認。

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※①
 日帰り~2泊以上など病院によって異なり、メスの種類(コールドナイフ、高周波電気メス(LEEP/下平式)、レーザーメス)にもよると思われます。
※② 入院の場合もあるようですがこれもレーザーの種類など設備の問題なのか、担当医師もしくは患者よる違いなのかいまいち分かりませんでした。


ここで、私としてはレーザー蒸散が適用できるならそうしたのちにしっかり定期検診しつつ妊活に向き合い、それでも必要になってしまったらまたその時に円錐切除を考えたい、と着地しました。


■紹介の紹介で再々検査そして手術

であれば早いほうが良く、レーザー蒸散で多くの実績がある病院へまたも紹介状です。

こちらでは私がこれまで診てもらった中ではめずらしく同年代の男性医師、脳内変換は『コウノドリ』の・・・
やめましょう、綾野剛(鴻鳥サクラ)や星野源(四宮春樹)の診察という妄想は厳しい。


この状況ですから内診は当然あるのですが、流れるように1ヶ月ぶり3回目の精密検査。
生検は例えば血液検査とは違ってこの前やったばかりの感覚は正直きついですが、2週間後に結果を聞けるまでかなり怖かったです。


実は奥で進行していたら…もしも奥に病変があればレーザーでは焼けませんので円錐切除か、あるいは…

本当にレーザー蒸散の適用範囲かどうか、手術にあたる先生自身でリスクを潰す意味での検査だったと思います。

そして無事こちらでの日帰りレーザー蒸散術の適用となり、詳細な説明を受け実施となったのでした。


今後、術後の経過を診てもらうとともにHPVタイピング検査でハイリスク型が陰性であればひとまずクリアです!

治療して完了というだけでなく、定期検診はもちろんですし不妊治療のほうへ進むことを先生も踏まえてくださっているので、順調にOKがもらえると良いなと思っています。


ここまでで、婦人科検診で引っかかり子宮頸癌の精密検査をし初めての手術に至った話はおわりです。


これより下、率直な表現で術中・術後の細かい話を少しだけ書いておきますので気になるかたはどうぞ。

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■子宮頸部上皮レーザー照射治療(レーザー蒸散術)


個人の体験として、感覚や細かい経過をただ書き連ねます。

【術前】
とくに処置も制限もなく、時間までに受診。
手術室は、ベッドもあるけれどいつもの内診台のまわりに機械がある感じのスペースで、ベテラン看護師に優しく案内されてスタンバイ。

いつもと違うのは、椅子が上がった際お腹のあたりで目隠しになるカーテンがないこと、動いてしまうと危ないので開脚姿勢をバンドで固定されること。

オープンな拘束状態で、煌々と照らされながら先生を待つ!

【術中】
看護師もう1人と先生が来て、ライトアップされた私を前に瞬く間に準備完了。始まります。
検査同様の消毒とクスコが入り「熱さを感じるかも」と聞いていたレーザーは重めの生理痛のような鈍痛。

辛口だというカレーを平気だよと食べ進めるときつくなる感じで。歯医者みたいですが、あー痛いなとなったら手は上げず声を掛けて一旦止めて貰えます。

さりげなく看護師の1人が私の肩あたりにずっと手を置いてくれていました。
私は眉間にシワを寄せながらもその温かさと、短時間と分かっているので結構耐えられたと思いますが、2回ほど一息つかせてもらいつつ完了しました。

生検と同様の止血で終了。

【術後】
直後は痛みも緩やかに継続していますが、ふつうに歩けるのでさっさと服を着て即帰宅。麻酔をするならきっとさっきの痛みはないけれどこんなすぐには帰れません。

*当日
痛みではなく怠さという意味で生理っぽさは継続。
当日はシャワーのみ可。抗生物質と止血剤とビタミン剤を処方され、そのためお酒はしばらくNGです。

*翌日以降
痛みその他、全くなんともないです。聞いていたとおりただただ水のようなおりものがめっちゃ出てナプキン必要です。
怪我をしたら透明の分泌液が出るように。少しずつ血が混じり、生理の始めか終わりの感じが1週間続きます。

【1週間後】
予定どおり受診、綺麗に治ってきているらしい。
いわゆるヤケド状態からカサブタになっているので、ここで経過観察とともに洗い流すだか擦り落とすだかして早く治るとのこと。

実は6日目あたりからにおいが気になっていて、この日カンジダなどで貰うような膣錠を処置されてなんともなくなったから、雑菌のせいなのか。

引き続きナプキン使用ですが今度はめっちゃくちゃ焦げ茶色くてビビりました。でもここから3日ほどで綺麗さっぱり出血がなくなりました!


【以上】

今度、術後1ヶ月での診察で前段に書いた検査となります。

ちなみにお酒が好きな私は薬を飲んでいる間、夕食時のワイン1杯だけなら栄養ドリンクということで何回かは飲みましたけどね。


つい長々と書いてしまいましたが、何かの参考になれば幸いです。