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『あきない』仙台四郎の心得

#笑売繁盛を流行らせたい  実行委員長のおぎのです。
なんだそれ、という方はこちらの記事をどうぞ。

すっかり忘れていて、もとい遅くなりましたが『あきない』をまだ読んだことのない人にご紹介したいので記事にします。

相田みつをさんの詩として墨書で書かれた物が有名です。
よく飲食店のトイレ(何故ゆえに?)に飾られているのを見かけますね。
実はこの『あきない』は、宮城県仙台市生まれで江戸時代末期から明治時代に実在したとされている仙台 四郎さんの心得が元となっています。
本名は通説では芳賀 四郎さんですが、親族によれば「芳賀 豊孝」さんだそうです。

この仙台 四郎さん、知的障害があり会話能力が低かったとされています。では何故、世間に広まったのか。
「四郎自身が選んで訪れる店は繁盛する」という迷信をマスメディアが流したことから、店に呼んで売上アップを図ろうとする店舗があったんですね。
実際に、四郎さんは気に入らないお店は誘われても行きませんでした。

こちらが四郎さんが詠んだとされる『あきない』の心得です。

商売はあきないという
それはおもしろくて しかたがないから あきないなのだ

いつもおもしろいから 笑顔がたえないから 「笑売」となる

「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」
いつも活発だから 「勝売」となる

あきない商売を おもしろくないと 思っているとすぐあきる

いつも不平不満や 愚痴がでて心が次第に 傷ついて
「傷売」となってしまう

こんなお店には そのうち 誰もよりつかなくなり
「消売」となって消えてしまう 

「笑売」をしているのか
「傷売」をしているのか
「勝売」をしているのか
あきない商売をしているのか

なるほど、深いなと感じるわけです。
商売は笑売。商いは飽きない。
私も営業スタッフ向け研修で配布資料として用意することもあるくらい。
まあ、ここまで情報はネットでも沢山溢れていますが、こちらのWebsiteをご覧いただきたい!
オシャレなのですよ。

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仙台 四郎さんが全国区になったのは戦後です。度重なる不景気で商売繁盛のご利益を得ようと、四郎ブームが度々起こりました。
結果、福の神として全国に知られるように。

現在でも仙台市内の飲食店に入ると、神棚、レジ脇などに、仙台四郎の写真や置物を飾っているのを見かけます。
渋いデザインもいいかもしれないけれど、せっかく飾るならオシャレさや可愛らしさがあると良いですよね。。

こちらは【絵になる仙台四郎展HP】からお借りした文章です。

インパクト十分な仙台四郎像ですが、古ぼけた写真だけは現代の建築空間に合わないケースもあります。雛人形に「変わり雛」があるように、伝統的な図像をベースにしながらも様々な描画・手法によって生み出される四郎がいてもいいのではないでしょうか。
本展ではこれからも仙台在住の作家たちを中心に、それ以外の街に住む注目の作家たちも含め、様々な制作手法と構想による仙台四郎をご紹介してまいります。お客様それぞれが各自の心に合う四郎、部屋にいて欲しい四郎に出会っていただければ、私たちにとってもこの上ない喜びです。

時代に合わせて変化するって、とてもいいなと感じました。そして今後も仙台 四郎さんの心得が受け継がれていく。
私もしっかりと受け継ぎ、笑売繁盛を仕事のモットーとしています。


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