後悔の選択も納得のいく選択も、どれも新しい自分へと導いてくれる

「あの選択をした自分を、否定し続けて生きたくない。だから、次の選択を必ず実現させる！！」

そう思って過ごしてきたこの5年間。そして今年の２月。
私の中でそれが完結しました。

あの選択。

それは限界を超えていたのに、自分の責任感の強さから突っ走って身体を壊していても働き続けていたこと。そのせいで、いろいろ不自由が出てきて、思うように過ごせない日々が続くようになりました。

そんな私ですが前職で働いているときから、ワーキングホリデーをしたいという思いがありました。

「然るときに仕事を辞める選択をしなかったことで、本当に自分のやりたかったことを諦めることになったら…。私は一生自分を憎んで、後悔をし続けて生きていくことになる 。」

「それだけは絶対にしたくない。そんな人生しんどすぎる。だから何としてでもワーキングホリデーを実行させる！！」

退職後はそう思って過ごし、2021年10月にその想いを実現させ、渡航しました。そして帰ってきたのが2023年2月。

身体を壊してからは「ワーキングホリデーに行くまでに絶対治してやる！」と意気込んで、希望を捨てずに毎日過ごしていました。でも実は、ほぼ治ってない状態で実行させたんです。だから向こうに行ってから、めっちゃ大変でした。自業自得です。

いろいろボロボロになり、普通の人なら絶対に帰国するくらいの心身の状態だったと思いますが、私はなぜか「帰国したい」とは一度も思いませんでした。

爪をたてて必死にしがみついているような感覚でした。

自分のせいで海外生活ではいろいろな苦労をしましたが、海外で「一人」を経験したことや、いろんな国の人の価値観に触れたことで、今まで「なんか生きづらい」を抱えていた私が、新しい価値観を得ることができました。

例えば…

今まで自分のことが大嫌いな自分でしたが、自分のことを否定するのはやめようと思えるようになりました。

自分のことをわかってあげられるのは自分だけだから、自分だけは絶対に自分の味方でいてあげようと思えるようになりました。

自分のことを大事にしようと思えたら、自分のことを心から大事に思ってくれる人たちに囲まれることを知りました。

人に期待はしてはいけない。でも、人が自分の人生を豊かにしてくれるということにも気づきました。

自分が人生の主役なんだから、他人ばかりを優先して自分が我慢し続ける必要なんてないと感じました。もう少し自分にわがままになっていいと。

そして何より、過去の自分を否定して苦しんでいた自分でしたが、それを手放すことができたんです。

責任感が強すぎて、頑張りすぎてしまう自分の性格のせいで自分を追い込み、身体を壊した私。朝起きてから謎の吐き気があったり、何もしていないのに鎧を着ているみたいに体が重かったり、食事もできなかったり。もう自分が嫌いで仕方がなかった。でも、

「そんな体調でも今日まで生きてきた、それだけでめちゃくちゃ偉くないか？それだけで私、十分やん！」

「こんな身体なのに夢を諦めないで、今、海外にいる。私バカやん！ハッハッハッ」

と、自分を受け入れられるようになったんです。

「私みたいな無茶をする人、きっと他にはいないだろうな」と思えたとき、「世の中でたった一人の自分を大事にしてやろう」と思えたんです。とても生きやすくなりました。

そうやって、自分を受け入れられるようになってから、面白いことに、ちょっと身体の調子が良い日が増えてきたんです。そして、私の残りの海外ライフを楽しいものにしてくれた素敵な人たちにも出会っていきました。

留学が始まったときの体調や不安を考えたら、海外で自分が経験したいと思ったことや、人生観を変えられる経験ができて帰国できるなんて、思ってもみませんでした。

そして、帰国して早半年。私は今、次の選択をして進み始めました。

次の選択。

それは「書く」ことを仕事にして、フリーランスとして働くこと。

ワーホリが生きる目的になっていた私。それが終わってもうやりたいことがなく、何かをする気力もなくて、「これからどうでもいい」と投げやりだったのですが、あるとき思ったんです。

自分のように生きづらさを感じている人がいたら、その人の力になりたい。

私みたいに身体をやってしまうまで頑張ってしまう人がいたら

「ちょっと待ったー！壊したらマジで大変だよ？」
「世の中あなたが思っているより頑張らなくても大丈夫だよ」

って言ってあげたいと。

書くことで、そういう人たちの力にならたらいいなと思って、ライターを目指してみようと考え始めました。このnoteを始めたのも、それが理由です。

でも書き始めたら、単純に「書く」ことが面白くて。そしてライターにもいろいろな種類があることを知ったので、今はどんなライターになるか迷い中です。

新しいことに挑戦するので不安が大きいですが、自分次第で道を開いていける生き方を選択した自分を少し誇らしくも思います。不安をも楽しんでいける、そんな自分になれたらなと思います。

選択をするときは「後悔したくない」と不安がつきもの。どれが正しい選択かなんて、わからない。でもその選択が、自分が思ってもみなかった新しい道へ導いてくれることがある。

今の選択がどんな次の選択へと繋がっていくのか…。

「次の選択」の機会を、これから楽しみに待ちたいと思います。