ハタチノコロ はじめてのヨーロッパ(16)フレンチリビエラの休日

3/12 今日はあの斜めに傾いたヘンテコな塔があるピサへ向かう。その後は香水で有名なエズという村に立ち寄り、いよいよ憧れのフランスへ初上陸♡カジノで有名なモンテカルロ経由でニースにまで行けるというなんと豪華なツアー!南フランスは食べ物も美味しいし暖かいし最高。早速ピサに到着。だだっ広い芝生の中にでーーんと傾いて建っていて、なかなか貫禄がある。ピサの斜塔は年々さらに傾いているらしく、反対側から太いロープで引っ張っているのが見えた。どんな方法でもいいから、倒れてしまわないようにしてほしいものだ。ケリーとジャクリンがちょうど写真を撮っていたので、シャッターを押してもらうことにした。ここではおなじみの遠近法を利用して、倒れてきそうな塔を支えるような写真とかはよくあるが、私は自分が傾いてやれ!と思った。これには結構ケリーとジャクリンもウケていて、ケリーが「もっと傾け!もっと!もっと!!」と言うので頑張ったw 塔の全景を収めようとするとフレームアウトしてしまうので、みんな芝生に寝転がって撮っていた。私は足を上げて自分の靴も一緒に写真に入れておいたw ひと通り写真を撮ったあとはお土産屋チェック!塔がメインのスポットなので、「おいおい、長すぎるだろ!!」的なお土産が多かった。鉛筆とか灰皿とかトレーナーとかもバカでかくてかわいくないし、温度計とかマグネットなど、どこの国もお土産屋のつまらなさは似ている。これこそみうらじゅん氏の言う「いやげもの」だw ピサに来る前に車中で書いていたハガキを投函。ピサはイタリアの切手が使える最後の都市となる。コーチのそばに出店が出ていて、そこにチュッパチャプスが売っている。チョコカスターとイチゴとコーラ味を買って戻ったら、ベリンダがすかさず「さっきチュッパチャプス選んでたでしょう、Tommy?」と言ってきた。見られてたかw ベリンダって人のこと本当に良く見てるんだよねwお昼はパーキングエリアでフェットチーネのスパゲティ(キノコ味)を食べたのだけど、キノコなんてどこに入ってんのよ?!って思うくらいしょっぼいものだった・・サラダも高くてあまり美味しそうじゃないし。スパゲティ1皿をカードで支払い、そそくさとコーチに戻った慌しい昼のひとコマなのでした。

右手にはゴツゴツした岩山、左手にはコバルトブルーの地中海。フレンチリビエラの1日ってツアーの紙には書いてある。フレンチリビエラとはコートダジュールのような南フランスの地中海沿岸のこと。なんだか優雅な響きだわ♪しかしどうしてこんなに南フランスは美しいのかしら・・エズの村には手作りのような味わいのある小さな煉瓦作りの家々が並ぶ。結構山間で急な地形に構える香水工場を見学する。周りは何もないから香水工場だけがやけに目立っている。香水作りが盛んになる条件としては、まず花が年中美しく咲いている場所でなければならない。そういう意味では南仏は気温が暖かいのでぴったりだろう。工場の中は本当にいい香り♪説明員の女性は小顔で目はマスカラでぱっちり。背が高くて栗色の髪をしていてまるでお人形みたい。香水の他に石鹸も作っていた。黄色い小さなアヒルの形をした石鹸。出来上がったアヒルが箱の中にたくさん並んで入っているのを見ると笑えるw きちんと整列されてるのがかわいい♡ 2Fは直売所になっている。店員が来る人来る人に香水を吹きかけたサンプルを渡している。たくさんの香りを1度に嗅ぐので、どれがどれだか分からなくなってくるw ここでは買わなかったけど、やっぱり女子にとって香水はどうしても気になっちゃうのよね。何だか鼻がスッキリ通って頭がリフレッシュした気がした。工場を後にしてさらに山道を進んだ。千葉の千倉とか鴨川あたりを連想させるようなソテツをよく見かけるなあと思ったら、もうニースに着いていた。ニースというと暖かくて花が咲き乱れ、ビーチがすぐそばにあってまさにリゾート地という感じがするけど、それはテレビの見すぎ。私たちが泊まるホテルはそんな所とはかけ離れ、周りは何もなかったw 到着したのは夕刻だったからどこにも遊びに出られない。しかも、一度外に出たら門がオートロックなので、インターホンで「開けて!」と言わないと入れない。今日はHotel Nice(そのままや・・)に泊まる。わかりやすっっ!でもどうしてもニースではなくナイスと読んでしまうw 海からは少し離れているけれど、入口にプールもあってやはりリゾートっぽくて良い。チェックインしたら例のごとくベリンダのお部屋チェック。なかなかいいお部屋☆ベッドに腰掛けてお菓子を食べながら話していたら、ヴァネッサが入ってきた。どうやら部屋のシャワーが出ないらしく、スコットが部屋を変えてくれと交渉中らしい。私は今夜「Nice Monte Carlo」というオプションツアーに参加する。ベリンダもスコット&ヴァネッサも行かないらしく、3人でどこかに出かけるそうだ。モンテカルロといえばカジノ。グレースケリー王妃、それにF1グランプリのメッカのモナコ公国。まさかこんな形で訪れることができるとは思っていなかった。基本は学生の貧乏旅行なのに、このEU周遊ツアーに参加したおかげでゴージャスな旅のコースに少し首を突っ込めた気がする。ちょっとしたおしゃれをしてディナーを食べ、そのあとカジノへ移動。急いで出かける準備をする。ヤバい!集合時間まであと5分なのに化粧してない・・急いで化粧して下に降りていったらみんなもうコーチに乗っていた・・ゴメンなさい。

みんなそれぞれおしゃれな格好をしている。ニュージーランドから来たロバートとジュリー夫妻はビシッとスーツとドレスで決めていた。ロバートは背が高くてがっちりしているからすごくカッコいい!昼間見たモナコの沿岸を通ると、もう日が暮れていたのでライトが星空のように光ってとても綺麗な夜景だった。「○万ドルの夜景」とかよくいうけど、ここはフランス語圏だからやはり「○万フランの夜景」という言い方をするのかな?w こんな夜はステキにドレスアップして出かけたくなるものだ。ワンピースを持って来ていてよかった♪到着したレストランはもちろんフレンチ。といってもガチガチのフルコースではなく、さすが外国人チョイスの雰囲気の良いカフェである。木造の建物で主人とウェイトレスの女性2人が切り盛りしている。1人はいかにもフランス人らしい顔立ちで、体型はジュリアロバーツみたいだった。胸元がぐっと開いた服を着ているけど、胸もあってすごくカッコいい。料理を運ぶ姿も腰をフリフリでフェロモンムンムンだったw 今夜はラヒシ、パット、レック、サラと5人で一緒に座った。肉料理と魚料理をどちらか選ぶ。私はこのところずっとこってり系だったから魚にした。ムニエルと温野菜。そしてどの料理にも小さなバスケットいっぱいのフレンチフライが付いてきたのだけど、これがまたウマイ!マックのポテトより少し細めで絶妙な塩加減。ムニエルのソースはニンニクとバジルのバターソースだったけど、すごく美味しい。肉料理の方はビーフシチューだったようだ。気取らずカフェでも美味しい食事ができるのはフランスの魅力だ。食事の後はお待ちかね、海外のカジノ初体験。高台に上る前にこのモナコの夜景を堪能する。本当に見る建物全て美しい。写真に収めたいけど夜はあまり写りが良くなく、きっとディズニーランドのエレクトリカルパレードみたいな光の点になってしまう。ここではこの景色をしっかり頭に焼き付けて帰ろう。門番(警備員?)みたいな男性が2人立っていて、何だか知らないけど話かけられた。警備員同士はフランス語、私とは英語で会話。うーん、フランス語はやはり聞いていて心地よい。しかも警備員たちめっちゃカッコいいし・・名残惜しいけど彼らとバイバイして、いよいよカジノへ!

エレベーターで上の階まで上がっていくが、途中からはエスカレーターになっていた。上る途中にニュージーランドから来たハネムーナーのジャクリンと話す機会ができた。彼女はとってもかわいくて優しい。旦那のケリーは結構ガサガサ落ち着きがない感じだけど、それを穏やかなまなざしで見守るような余裕があって、とても包容力のある女性に見えた。女優でいうとジュリアンムーアみたいな顔立ち。こちらがたどたどしい英語を喋っても1つ1つ頷いてきちんと聞いてくれる。他の参加者の中でも彼女の評判はかなり良かった。先日コーチの中でカレンに発作が起きて、瞳孔が開いて過呼吸になってしまったとき、冷静にまず服を脱がせて背中をさすって優しく声をかけていたから、多分医療系の仕事をしているように見えた。ナースなのかな?とにかく女の子から見てもすごく魅力的な女性なのでした。カジノの前のロータリーにはやはりF1のモナコグランプリの車が停まっている。入口では黒服を着た人が服装チェックやカメラチェックを行っている。カメラを持っていたらフロントに預けなければならない。やはり世界でも有名なカジノの1つだから、そのへんはきちんとしている。まずはブラックジャック(対コンピュータ)にチャレンジ。なかなか勝てないのでイライラw パットとレックもこの機械で勝てていない様子。やっぱりカジノは人のを見てても全然面白くないので、負けるのを覚悟でルーレットにチャレンジした。黒か赤かなど比較的確率の高いかけ方で勝負してみることにする。っと、うぉーーーー、いきなり当たった!!パット、レック、ラヒシと私の4人でおおはしゃぎw やっぱ当たると嬉しいしテンションが跳ね上がる。でもこういうのってやっぱりディーラーが強い。結局3000円くらいは負けたけど、ささやかながら大人の遊びに参加できて嬉しい。スーとティムがシルクハットみたいな形のコイン入れを1つくれた。これは珍しい記念になった。ここで今夜のツアーは終了。部屋に戻ったらベリンダがまだ起きていた。まず第一声は「勝ったの?負けたの?」だった。25ドルくらい負けたわ。というと「Not too bad」と言って励ましてくれた。そうよね、そんなに痛い負け方じゃないわよね。疲れすぎてもう眠くてたまらないので早めに就寝・・オヤスミナサイ☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?