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9ヶ月間 転職活動をして、「選ばれなきゃ」を手放した

新卒で入社して6年半ほど勤めた会社を辞め、先週から新しい職場で働き始めた。

ながらも含め9ヶ月くらい転職準備を並行した生活を送っていて、その期間でもかなり自分が変わったように感じる。

最初は

・「自信がない、なんとかなる気がしない」
・「とにかくイケてる会社に行きたいけど、きっと落とされる」
・「高望みせず、すぐ決めたほうがいいのでは」

という思いで居たのが、

・「受かるかしらんが、とりあえず話だけしてみよう」
・「できることは自然体の自分を伝えるくらい」
・「素の自分を良いと思ってくれる人たちと働けたらラッキー」

というマインドに変わっており、
当初ネガティブな印象だった転職活動をきっかけにして、自分のOSがアップデートされた感じがある。

キャリアハック自体は不得意だが、はじめて転職する人の気分転換になる読み物となったらよいな〜、くらいでおきもちをメモ。

注意:
❗️ 転職エントリではない
❗️ 具体的な社名は出てこない
❗️ スタートアップに限ることかもしれない
❗️ 具体的な将来展望やキャリアビジョンは書いてない

1. 前提:コンプレックスまみれで自分を認められない

今回の転職にあたっては、長期にわたってだらだらと検討や選考を繰り返し、結果9ヶ月経っていた。

①4-6月
  - 前職で働きつつ、エージェントに企業を紹介してもらう
  - 落ちるのが不安、自分のやってきた仕事に自信ない
  - やりたいことが腑に落ちておらず、しっくりこない

②6-8月
  - やりたいことがない、にゆっくり向き合ってみる
  - 失敗したプロジェクトにゆっくり向き合ってみる
  - 自己応募するが選考があまりうまく進まない

③9-11月
  - 退職
  - ゆっくりして、とにかくたくさんMeetyする
  - 希望職種に関する勉強する、いい感じの会社にたくさん出会う
  - 働き始める←イマココ

長期的に思考の一部が転職に使われていたが、振り返ると、
・落とされたくない
・自信がない(やってきたこと・やりたいこと)
・他人に頼りたくない
という3つの重しを外すのに時間がかかっていた。

背景としては
「就活時に志望企業の選考がうまく行かず、悩んでいたところに
知人の紹介(コネ)があって就職」したという経緯があり、
前職では常に
・やりたいこと、なりたい自分がはっきりしない
・自分に自信がない
・結果、初見の人たちに自分の力で選ばれなかった
というコンプレックスが心の中にあった。

コンプレックスを乗り越えるため仕事邁進人間と化したが、特に市場に影響する芳しい成果を出せたわけではなく、コンプレックスと不安が放置された結果、
「アプローチした企業に選んでもらえるのだろうか、はじめましての面接は得意でない、SNSやってない、いた会社は有名じゃない、やってた仕事や実績も特別じゃない、でも今回こそ自分の力で未来を切り開きたい…」
的マインドで転職活動をやっていくことになった。

結論からいえば、このモヤを抱えた状態での選考は、自分を背伸びして語っている気持ちがして苦しかったし、エージェントの紹介も絶妙にピンとこないし、結果企業さんとのマッチングしづらいことも多く、つれ〜😢という感じだった。

今このモヤに名前をつけるとしたら
「誰かに選ばれたいけど、過去・未来のどちらの自分にも自信がないため、自分という人をハッキリさせるのが怖い」
という感じだが、
課題とは分かっていて何とかしたいがどうしようもない、みたいな状況であり、
前進したのは偶然的な、以下の3つがきっかけだったように思う。

① 自分というモノがいいと思える
→ 長期間自分にむきあった

② 相手に伝えきる
→失敗を通じて転職活動のお作法やハックを学習した

③ ストレスなく取り組む
→自分にあう転職活動方法にした

2-1.自分というモノを良いと思える:時間をかける

ずっと心の隅にあった
・やりたいこと、なりたい自分がはっきりしない
・自分に自信がない
の解消にあたっては、結局時間をかけて自分に向き合うことで対応した。(普通…)

今おもえば
<a> 自分らしさや、自然と面白がれる・うまくやれることを自覚できない
<b> 自分らしさが、理想の自分と異なって認められない
という難しいポイントがあり、
特に自分は<b>の理想の自分が強く、理想と異なる自分を排斥することで、<a>に気づくのが遅れるという循環が生じていた。

時間をかけるの中身としては

いわゆる経歴・案件の振り返りや、自分探しワーク的なことをする

キャリアアドバイスをしてくれる人やカウンセラーと話す、
「本音っぽいか」のフィードバックをもらう


「本音が気に食わなくて理想自分に修正している」を発見する

をやっており(当時は意図していたわけではない)、
オチだけいうと「なりたい自分はこういう特性やエピソードや原体験があるだろうが、自分にはないなあ、イヤだなあ」を逃避せずに認めると、その先に自分らしさはこっちかもな、が見えてくるということなのだが、
自分は理想像が強く高かったので、たいへん時間がかかった。

結局、
・自分が面白がれるテーマ(長期的にやっていきたいテーマ)
・自分の長所
は、検討をはじめて5ヶ月位たったときに、これっぽい!というものが天から降ってきて、他人に伝えるとポジティブな反応が帰ってきて、それでようやく認めていくことができた
(ちなみに現状、私の強みは「ロジックと感情のバランスがよいこと」としている。オリジナリティがあり気に入っている。)

また偶然同じ頃に、前職で自分が担当した新規事業の失敗経緯や原因、失敗から学んだことを語る機会があり、正直に出来事と正しい認知ができなかった自分について話した結果、「なんか赤裸々でよかった」というフィードバックを得る機会があった。

成功していない人間はどうせ選ばれる資格がないと思っていたが、失敗を素直に語り、振り返り・学びを言葉にして話せることは共感を得て、応援されるのだな、背伸びした自分を作るより、かっこよくなくても自然体の自分で話すのっていいかもな、と思えるきっかけとなった

この体験も、自分らしいとはなんぞ〜〜と思い始めたのちに生じた機会を活かしていった感じなので、
過去・未来 どちらの自分も、焦らず時間をかけて粘れば、偶然見えてくる真理もあるよ、という月並みな結論である。

2-2.相手に伝えきる:転職活動のハック

転職活動というと「モノが悪くて選ばれない」的なことをイメージするが、意外と「見せ方が悪くて選ばれない」も発生した(経験則)。
※選考がうまくいかないと自信に悪影響なのでうまく行かせたいが、失敗からしか学べない真理はあり、ただ好きな企業で失敗したくないしな〜も真理で難しい。

以下、常識かもしれないが、自分は失敗してやるべきと発見したお作法群なので、屍を超えてください。

・オチベースで物語を設計する
「だから、御社・希望する職種にマッチするんです」というオチベースですべてのエピソードを設計する。

・強みや転職軸を話す際には、ファクトベースの理由も準備する
聞いてくる人もそうでない人もいるが、答えられるように準備することで自信をもって面接で話せる。

・未経験な仕事であれば、関連書籍を1冊よんでなんとなく知識を得ておく
設計するオチの解像度があがる。おすすめ。

・キャラづけをはっきりさせる
転職軸や他の志望企業は、キャラに一貫性があるとウケがよいがち。どこでもよい人より、軸がハッキリ伝わる人のほうが好まれがち。

・質問への回答だけでなく、アピールできるところはする
自分らしさを伝えられるのであれば、聞かれてないことでも話してしまったほうがよい。面接って、リスペクトしてる友だちと雑談する感じで話すのがよさそう。しらんけど。

ちなみに、経歴を整理するのには、このフレームワークが役に立ちました。

2-3.ストレスをなくす:自分にあう転職活動をする

また、自分のは「No実績・No巨人肩書・NoSNS資産」の点でも不安すぎんねん〜となっていたので、
使っていて自信がついたり、企業や人と出会うハードルを下げるサービスを利用することで、行動を起こしやすくなった。

具体的には、YOUTRUSTは友だちや信頼できるスカウトから声をかけてもらって自信につながったし、
Meetyはハードル低く興味のある人たちと話せてよかった
。(転職先も最初の接点はMeetyだった)

どちらも共通点として「会社は概念ではなく、中の人の集まり」という観点があると感じており、
実際自分も、最後の転職フェーズ(?)では、会社という権力に選んでもらう → 中の人たちに自分を知ってもらう というマインドで、当初より前向きに選考に取り組むことができた。

特にMeetyで出会った人たちは、企業や選考を越えた友だちになっていく感覚もあり(語弊がある)、3年前だったら転職でそんな気持ち・状態になれてなかっただろうな〜と思うし、ありがたいサービスを提供してもらっているな〜と思う。

両サービス、運営のみなさまに大感謝です愛。

3. 転職はご縁

というもろもろの変遷が自分の転職活動だったのだが、最後に、結果恵まれた「ご縁」というものについての自分語りとなります。

転職はご縁というけど、別に入社する会社だけにご縁があったわけではなくて、「同じ会社ではないけれど、これからも話していきたいなー」と思う人達にたくさん出会うことができた、自分にとってはそれこそがご縁だと思ったし、とてもポジティブなものであった

というのも、これまで自分にとって、社会とは「友人・家族」「所属する会社」「会社を介した顧客」で完結するものだったが、
今回、広義の友人として「違う場所にいる、共感できる何かをもった人たち」とたくさん出会うことができ、結果、自分にとっての社会が大きく拡張した。

彼らは、以下のような人たちなので、

・別の場所にいて、応援している
・これからも仲良くあれたらいい、そのために自分も頑張ろうと思える
・また会う機会があったら、役に立てる自分で居たいと思える

雑に言うと「リスペクトしてる友だちが増えて、そういう友だちがいる手前ダサい仕事をしたくない気持ちが高まった」感じがあり、
28歳にして、好きな友だちが増えるのって嬉しいのね〜という今更気づいて人生よくなった感じがするし、社会ももっと良く出来そうな気がする。

(普段から、ちゃんとSNSの運用などをすれば(?)こういった縁や出会いもたくさんあるのかもしれない)

4.これから

まとめると、
自分とちゃんと向き合った結果、自然体の自分を認められて、共感しあえる人たちと出会えて、次の環境も決まって、転職というプロセスそのものがいい経験だった。

そのうえで、選考の過程では褒められたり(場合によっては厳しいFBもあって)、構ってもらえてうれしかったが、
いざ実際 joinした会社で早く貢献してかないと意味ないので、
自然体で居つつも期待してもらった分はやくお返ししたいし、自分自身が社会の役に立てる面積をはやく広げていきたいなー
という所存です。

最後ですますになって誰?という感じですが、
これからはすべての経済活動をデジタル化する会社でがんばります

これまで出会った皆さんも、これから出会うかもしれない皆さんも、
加藤はがんばりますので、みなさんもがんばってください。
やっていくぞ✌️