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御書印帖と本屋の旅*ページ2

前回の投稿からはや数ヶ月。ようやく「御書印帖」に関する記事を書ける日がやってきました。

こんなにも間隔が開いてしまったのにはもちろん、理由があります。ひとつは、このご時世でなかなか気軽に県を跨ぐ移動が出来ないこと。もうひとつは、私の「小さな夢」を叶えたかったからなのです。

以前私は、こんなことを書きました。

「地元で愛される本屋さん」みたいなお店で、店主さんと本のお話しをしながら御書印をもらうのが憧れです。

私の暮らす地方では、まだまだ参加店が少なくて、今の状況で御書印集めが捗るような環境ではありません。でも、地元で愛される本屋さんで御書印をもらうこと。そんな夢を叶えるのにピッタリのお店が、加盟店リストにあるのを見つけました。

すぐに本屋さんを訪ねることも出来たのですが、欲張りな私はあることを思い付いたのです。

noteで応援して頂いたサポートで、本を買おう!

実は私、少し前からサポート欄にはこんなことを書かせてもらっています。

でもなんだか、皆さんから頂いたお気持ちをどの本に使おうか…と結構悩んだりもしてしまって。気が付けば、あっという間に月日が経ってしまっていました。

いざ、憧れの書店へ

読書の秋に突入した、9月25日。私はようやくそのお店を訪れました。店内には、男性のお客様がひとり。手には数冊の本を持ち、さらに本棚の本を眺めていました。

大型の書店とは違い、個人が経営するような規模の本屋さんは、スペースの問題から置かれている本は必然的に厳選されています。やはり、売れ筋の本が並べられることが多いのでしょうが、どの作家さんの本をどのくらい取り揃えるかは、やはりそこで働く方達のセンスや、このお店に通う地元の方達の趣向に影響される気もします。

その書店は、漫画と小説コーナーが売り場の半分を占めていて、残りの半分は、雑誌や趣味、健康、教育に関する本が並べられていました。置かれている本が厳選されている本屋さんでは、並べられた本を見るのに、それほど時間はかかりません。そこで私は、本棚に置かれた本をとりあえず全て眺めてみることにしたのです。

中でも私が注目したのは、やはり小説コーナー。伊坂幸太郎、東野圭吾、米澤穂信、知念実希人、柚月裕子…。まずは、私が普段手にしている作家さんを中心にラインナップを確認しました。それから、50音順に本棚を確認していきます。

不思議なことに、自分が読みたいと思っている本というのは、やはり自然と目がいくもので、私がブクログに「読みたい本」として追加した本で溢れる本棚を前に、この書店はピンポイントに私の趣味を熟知しているのか…?と錯覚しそうになってしまいました。

そうするうちに、店内の男性がお会計を済ませ、店員さんと何やら話をするのが聞こえてきました。親しい雰囲気から察するに、彼は近くに住む人のようでした。「そうそう、こういうお店に来たかったの!」と内心ウキウキしながらも、私はそんな素振りを見せずに本棚と睨めっこを続けます。

読んでみたい本を買おうか、読んだ上で、繰り返し読みたいと思えた本を買おうか。私はしばらく悩みました。そして、迷いに迷った挙句、これからも繰り返し読みたいと思えるとっておきの1冊を購入させてもらいました。

実はこの本、先日図書館で借りて読んだばかりなのですが、愛読書として自宅の本棚に迎え入れることを決めました。

憧れが叶う瞬間

レジで店員さんに本を渡すとき、「これもお願いします」と、御書印帖を一緒に出しました。

「もちろんです!ところで、今日はどちらからいらしたんですか?」

御書印帖がきっかけで、夢に見ていた書店員さんとの会話が始まりました。「もう、あそこのお店は行かれました?」とか「早く御書印集めが出来る世の中になればいいですね」なんて、書店員さんは気さくに言葉を交わして下さいました。

ちょっとドキドキしてしまって、肝心の本についての話はそれほど出来なかったのですが、とても貴重な時間を過ごすことができました。

これまでnoteを通してサポートして下さった皆さま、私の夢を叶えるお手伝いをして頂き、本当にありがとうございました!購入した本「西の魔女が死んだ」については、こちらの記事(⇩)にまとめております。よければ併せてご覧ください。

次はどんな本屋さんと出会えるか、今からすごく楽しみです。

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