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食卓の向こう側・第2部「命」つなぐために(11)みのもんた現象 情報も食べ過ぎている?

「あるある大事典」「ためしてガッテン」日本に住んでいた頃よく観てた。

「体にいい」と取り上げられた食材は翌日すぐに完売、スーパーの仕入れが追いつかない状態がしばらく続く。テレビの影響力が分かるエピソードだ。

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『おもいっきりテレビ』もそう、みのもんた現象という呼び方までできたくらい、今回の「食卓の向こう側」にも登場!笑


食卓の向こう側・第2部「命」つなぐために(11)みのもんた現象 情報も食べ過ぎている?

「売上ですか、確かに放送当初に比べると十倍に。ええ、あるテレビ番組で紹介されたのがきっかけです。ですが…」

兵庫県赤穂市の製塩メーカーの広報担当者。ダイエットに効果があるとして、今話題の「にがり」を製造している。売り上げ増で喜びの声が聞けるかと思ったが、声はむしろ困惑しての色が濃い。

「こちらの狙いとはちがう方向で消費者に認識されてしまって」

同社は、料理などに混ぜてミネラルを補給してもらおうと「にがり」の販売に力を入れていた。しかし番組で紹介されたとたんダイエット目的での注文が殺到した。

番組内の実験で、ニガリ水を五日間飲んだ女性の体脂肪や皮下脂肪が減った、と報告されたが、担当者はこの結果にも首をかしげる。薬ではないので、一週間、一ヶ月飲んで即効果が出るというものではありません」


グルメ、旅、健康。テレビ番組の七割で何らかの「食」に関する情報が発信されている。この状況を業界誌「放送レポート」編集長の岩崎貞明は「ワイドショーなどの情報番組枠の拡大で視聴者の関心が高い『食』の話題が注目されている」と分析する。

制作サイドにとっても食番組は「美味しい」という。「取材対象に料理や食材を提供してもらうことで、製作費を押さえられる場合もある」からだ。

ココア、ワイン、黒豆、にがり…、ある食品が番組で「体にいい」と紹介されたとたんに爆発的に売れる。

そんな最近の傾向を人気情報番組のカリスマ司会者の名にちなみ「みのもんた現象」と呼ぶ。流通側も品切れを恐れて、念入りに番組をチェックする。


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「一部の番組の実験は厳密な条件でやられているのかと疑問視する専門家も多い。単純言い切りの紹介は分かりやすく、すぐ飛びつきたくなるが、消費者は『本当にそうか』という感覚を持ってほしい」と岩崎。


消費者心理を研究する福岡女学院大学教授の山本文夫は、膨張する食情報の背景をこう見る。

「日本人の食生活は、家庭での内食から外食、現在のデパ地下や弁当といった中食へ変化してきた。家庭で料理を作る機会が減り核家族化で親から子への『何を食べるべきか』という家庭の伝統、おふくろの味が消えた。では何を頼るかというと、身近なテレビとなる」

とりわけ健康に関する情報は伝達が速いという。いいものを広げたいという”善意”が情報を「うわさの食品」へと加工し、広がっていく。

「長寿のもと」と紹介された鹿児島県・奄美大島の黒砂糖。「いつ飽きられるか、生産拡大なんて思いもよらない」と生産者の山本は言う。


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「戦後すぐのころ、日本人は胃で食っていた。生活が豊かになると、味を求めて舌で食べるようになり、見た目が大事と目で食べるようになった。今は何が体にいいのかと悩みながら、頭で食べる時代。等身大の自分を見つめて、情報の選択を」


増える「持ち込み番組」

食とメディアについて「放送レポート」の岩崎編集長は「持ち込み番組」の増加を指摘する。スポンサー側が仕切り、制作も行い、テレビ局は放送するだけ。タレントが案内役になる場合もあり、局の情報番組と混同されがち。「健康食品」の持ち込み番組がローカル局で増えている」という。


転載終わり


昔にがりが流行った頃、よくスーパーで買っていた。たくさんの種類が並びあんなに飛ぶように売れていたのに、いつの間にかブームが終わり、見かけなくなった。

イギリスに住み始めて15年、同じ現象は見たことがない。

日本人は流行り物が好きで飽きっぽい、生産者泣かせな国民💦

情報に振り回され右往左往、結局一つの食材をとったからといってすぐに健康になれるわけでもなく、体調不良はなかなか解消しない。


昨日クラブハウスで、「体にいいものを入れることより、体に合わないものを入れないことの方が大事」とお医者さんがテレビで言ってた。と聞き、嬉しくなった。

私がストアカで開催してる「体に合わないものが見つかる講座」の申し込みが最近急に増えてきたのは、メディアの影響もあるのかもしれない。笑

足し算よりも引き算=体にいいものを入れるより合わないものを入れないことの方が大事、これに気づく人が増えることを祈るばかり。


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