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🍃「趣味は?」の呪縛

私が茶道を習い始めたきっかけは、
趣味を聞かれた時の呪縛から逃れる事でした。


子どもの頃流行ったプロフィール帳、
バイトの履歴書、就活、そして、お見合い…

ことごとく趣味を問われてきました。

ここまでは記述なので考える時間もあり、
“映画鑑賞”など、無趣味なのがバレバレな回答をしていました。

社会に出てからも、少し親しくなると聞かれませんか?

『趣味は何ですか?』

口述。
これは待った無しですよね。
答えに詰まり

『食べる事がスキです』

と、答えにならない答えを返していました。


今でこそヲタク文化、推し活文化の認知度も高まり、どんなニッチな趣味も立派な趣味だと言えますよね。
当時はまだそんな雰囲気では無かったと思います。

『趣味を持ち、あの呪縛から解放されたい』

そんな気持ちで、母が通っていた茶道教室(裏千家流)になんとなく通い始めることになりました。


教室には八畳間と四畳半の茶室があり、
初日は別棟にある四畳半の茶室に案内されました。


湯の沸く音。窓からの光。お茶の香り。
半端な気持ちで訪れた私でしたが、
その空間に涙が出そうなほど感動したことは、今でもわすれません。
そしてその一瞬で、茶道のトリコになってしまいました。

今思えば、先生によるとっておきのおもてなしであり、気持ちを動かす為の質然的なものがあったのかもしれません。

そこから15年。
スキが続くと自然に趣味になるんですね。

“日本の文化を学びたい”
“礼儀作法を身につけたい”

茶道を始めるきっかけに、そんな立派な理由なんて必要ないと思っています。

まずは一度、茶の湯の世界に足を踏み入れてみてください。
そこでの感じ方は人それぞれ。
茶道の魅力は数えきれないほどあります。

きっと“沼る”こと間違いなし🌝

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