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16.アップルさんがアプリコットに捧げたおひなさまのアホ毛をカットする


こんにちは。アプリコットです。

このブログは、アップル(母)とアプリコット(娘)親子の暮らしブログです。

歳を重ねた親子のゆるい時間を描いています。お気軽にお読みいただけると嬉しいです。




去年は飾れなかったおひなさま



去年の今頃、アップルさんと私はリフォームの仮住まいで古い賃貸アパートに住んでいました。

荷物は最小限にしていたので、おひなさまは手に納まるくらいのちいさなおひなさまを持っていきました。

今年、アップルさんは、思い入れがあるおひなさまが飾れるので、喜んでいました。

おひなさまの迷信とハラスメントの境界線


わたしのようなシングルレディには、おひなさまの迷信で悩まされた時期がありました。(悩みといっても軽い感じのものです)

「おひなさまを早く片付けないと嫁に行き遅れますよ」

今の時代、このフレーズはハラスメントなのかも知れません…

そんな時代を生きてきたので、アップルさんから毎年言われ続けた時がありました。

おひなさまを飾るのが煩わしいと思うこともありました。

あたらめてこの迷信の意味を検索してみると、

「おひなさまをいつまでも片づけないようなズボラな生活をしていると、素敵な女性になれませんよ。」

という親の教育的な願いが込められていたそうです。

今は未婚者が多い時代



おひなさまには全く罪がなく、私も今では嫁に行き遅れたことを前向きに捉えるミドルエイジになりました。

そんなシングルレディのひとりの私は、アップルさんの介護準備のために一緒に暮らしています。

アップルさんと私のように歳を重ねた親子の同居生活では、今まで知らなかった家族のルーツや、隠れたストーリーがきけるので、それはそれで、家族として生きている証と思えて、良い時間を過ごしています。

そんな生き方も素敵な女性ということで、わたしは良いと思います。


おひなさまに特別な想いを寄せるアップルさんを考察してみる


アップルさんの少女時代は、第二次世界大戦が終わろうとしている頃で、空襲警報が鳴ると防空壕へ避難していました。

福岡市内に住居を構えていたアップルさんの実家は、だんだん空襲がひどくなると郊外の親戚の家に疎開していました。

そんな時代を生き抜いたアップルさんには、おひなさまと過ごせなかった少女時代があったので、その分愛おしいのだと思います。


先日、我が家のおひなさまを飾りました。

アップルさんは、私が誕生した時住んでいた新潟のデパートで購入したおひなさまを、今でもとても可愛がっています。

おひなさまを保管しているバンカーボックスを開けて、おひなさまとおだいりさま、その他の飾りを出し、梱包材を解いてテーブルの上に置いておきました。

おひなさまの飾りや配置は、我が家のディスプレイ担当アップルさんにお任せした方がいいので、私は仕事部屋で作業をしていました。

おひなさまを飾り終わった様子で茶箪笥の上を覗いてみると、今年は着物の帯が敷物になっていました。

なかなか素敵に飾っています。

アップルさんのおひなさまのディスプレイを褒めて、一息ついたティータイムの時、アップルさんが吐露していました。

「このおひなさまのお顔があなたに似ていたから、おばあちゃんにお願いして買ってもらったのよ」

という話をこの歳にして久しぶりに聴きました。
過去にうっすらとそんな話をしてくれたことがあったように思いました。

多分、赤ちゃんの時のわたしは、泣くか笑うしかできなかったけど、今と違って可愛かったのは確かだと思います。

いまだアップルさんと私の同居生活では、些細なことで言い合ったりする日常です。
赤ちゃんだった頃の私に、愛情をたくさい与えてくれて、私に似ているおひなさまも与えてくれたアップルさんにはただただ有り難いと思いました。


おひなさまのヘアカットとかんむりのメンテナンス


アップルさんがディスプレイしてくれたおひなさまを愛でていると、アホ毛が気になりました。

つげの櫛でとかしてみましたが、癖毛が気になったので、お顔がかかる前髪のアホ毛をカットしました。

私の手捌きに、おひなさまが緊張している様に見えましたが、可愛くなりました。

よく見ると、かんむりのビーズが一部無くなっていました。

何か補えるパーツがありそうなので、メンテナンスをしてみました。

私はアクセサリー作家でもあるので、このようなメンテナンスは得意です。手持ちのビーズでなんとかなりそうでした。

かんむりの元のビーズの特徴とお着物の色や雰囲気を見て、全部変更したいところでしたが、時間も無いし、元の雰囲気を壊したく無いので、マイナーチェンジに徹しました。
かんむりには、4箇所のビーズが下がっていましたので、前のビーズは既存のものにして、後ろに足りないビーズを付けてみました。

目立たないけど、後ろに天然石を付けてリッチにしてみました。


今となっては、おばあちゃんからの贈りものはこのおひなさまだけです。

快適に暮らすために定期的に断捨離は進めていますが、このおひなさまだけは大事にしていきたいですね…



ぼんぼりと金屏風を新調


いつの間にか、我が家のおひなさまの飾りが減っていました。

我が家は、引っ越しが多かったことと断捨離を繰り返していましたが、アップルさんと私も随分長く生きていますので、新潟のデパートで購入した当初から今残っているのは、おだいりさまとおひなさまと、ぼんぼり1つだけになっていました。

おひなさまグッズを保管しているバンカーボックスの中には、最後の一つになったぼんぼりが隅に追いやられて、ぼんぼりの布が破けていました。

今年は何となく手を加えたいのか、アップルさんからぼんぼりを買い替えたいと相談されました。

このご時世で、デパートにおひなさまのお飾りの単品売りはないと思い、迷わずAmazonで検索しました。

すると、手頃でサイズ感のいいぼんぼりがありました。

たまたまぼんぼりのレビューに投稿されていたユーザーさんの画像が、我が家のおひなさまに瓜二つだったので、妙な親近感が湧いてしまったことも、購入する決め手になりました。
恐るべしレヴュー画像!

ほぼ一択だったのですが、アップルさんに見せて購入することになりました。

続いて金屏風をAmazonで検索してみると、高価なものは仕立てが良く、安価のものはそれなりだったのでかなり悩みました。
シュミレーションしてみて、アップルさんと相談してシンプルなものを購入しました。


ぼんぼりが到着しました


ヤマトさんから受け取り早速箱から出してみると、令和のぼんぼりはシュッとしていました。
時代が変わると、おひなさまの飾りものも今風です。

新しくシンブルなぼんぼりに、ときめきというよりも物足りなさを感じて、漆芸ではなく、プラスチックの質感にまだ馴染めません。

気が向いたら手を加えるとして、このぼんぼりも時が経てば、我が家のおひなさまを引き立てくれるでしょう。

2日後に金屏風が到着しました



その日の朝、私は外出するので、今屏風が着いたら飾ってねとアップルさんに伝えて出掛けました。


夕刻帰宅すると、アップルさんが不満げに返品してほしいと訴えてきました。

おひなさまの背面に目を向けると、確かに値段相応だと思いました。
アップルさんは、もう少し横に広いものをイメージしていたようでしたが、実際のものはたいへんコンパクトでした。

おひなさまは茶箪笥の上にディスプレイしていますが、他のちいさいおひなさまやお人形も一緒に飾っているので、アップルさん的に、茶箪笥の上全部を金屏風で覆いたかったのだと思いました。

少し様子をみようということになりました。



翌朝になるとアップルさんも落ち着いた様子で、しばらく様子を見るということになりました。

この状況でAmazonに返品すると、お客様都合で半額返金になるので、アップルさんも私も、金屏風に見慣れるのを待ちたいと思いました。


追記

  • 昨年はリフォームでは、思う存分おひなさまを飾れなかったことで、アップルさんのおひなさまへの想いを知ることができて有り難いと思いました。

  • おひなさまの飾りを新調して、古くなったおひなさまの良さを見直すことができました。おひなさまと私の付き合いの長さと、かけがいの無い時間を感じました。

  • お雛祭りは、母と娘にとって歳を重ねても家族の想いを感じる春のイベントです。今年はちらし寿司をつくったり、はまぐりのお吸い物を頂きたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。




読者様、お詫びがあります


わたしは投稿する前に、数回誤字脱字がないかチェックするのですが、その後も誤字脱字を発見することがあります。

その都度訂正していますが、お読みいただくうちに見つけることもあると思います。


誠に申し訳ございませんが何卒ご容赦ください。


最後に、
このnoteに、共感、気づき、楽しみを感じて、キスしていただけると励みになります。

たくさんのnoteの中で、読んでくださりありがとうございました。


出会ってくださった感謝を込めて


アップル&アプリコットの衣食住でした




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