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はじめてのnote*

はじめまして

はじめまして。RICCAです。
いつもは読む専門だったnote、少し勇気を出して記事を書いてみることにしました。
何も特別気張っているわけではなく、私自身の気持ちの整理も込めて何気ない日常を書き綴るつもりです。


RICCAのあゆみ

かっこよく書き出しているようだけれど、実際はnoteの書き方もよくわからず手探り状態からのスタートです。

わたしは小さいころからアニメや漫画の世界に憧れていて、将来はアニメーターになってジブリで映画を作ることが夢でした。
とはいうものの、就職難の時代にのまれ、親からの「お金にならない仕事」に対する不安に対抗できず、夢を胸の内にしまったまま大人になりました。

こればかりは、若さに任せて「それでもやってやる」と暴れてしまえばよかったなと今になっては思います。

私は親にさえ「NO」と言えない子どもでした。
私さえ「良い子」にしていれば、私が我慢すればどうにかなると思い込んでいたんですね。

そんな「良い子」を演じ続け、心を殺したまま、私は今の旦那さんと出会います。

正直に言えば、そのころの自分はチャンスがあれば絵の勉強をしたいと密かに計画を立てていました。
自分で貯めたお金で勉強する分には、親は文句を言わないだろうと思っていたので、この計画は誰にも言わずコツコツと資金を貯めていました。


人生の転機

しかし、旦那さんと付き合い始めて半年ほどで子どもを授かりました。
当時は仕事で残業時間100時間超え、月の休みも4~5日ほどしかなかったため、さすがにストレスで生理不順になってしまったか…と産婦人科を受診したところ

「おめでとうございます~!妊娠2週間目くらいですね~!」

と。初めてあがった内診台で足を広げたままお祝いを受けました。

「は? 妊娠????」

状況が呑み込めないまま、産婦人科の先生は出産予定日の話やパートナーはいらっしゃる?結婚は考えていらっしゃる??と質問攻め。
頭が真っ白になりながら、お会計で約2万円ほど支払って(高かったので今でも忘れられない)、車に戻って…ようやくパニック!
旦那さんと話し合って、あれよあれよという間に結婚・引っ越し・出産・退職となりました。

旦那さんとなる人と出会ってから一年の間に、人生の一大イベントの大半が終わってしまい、いま考えてもとんでもない一年だったなぁと思います。

そんなこんなで絵描きを目指していたはずが、出産や育児に忙殺されているうちにいつしか絵を描くことができなくなっていました。
絵描きとしてのお話はまた後日…


しあわせの在り方

いわゆる「でき婚」で、私たち夫婦は若かったこと、祖父の喪が明けていなかったことなどが重なり、親戚からお祝いはできないとも言われました。

それでも旦那さんと家庭を築けたことは私にとってとても幸せなことでした。誰もが理解してくれなくても、旦那さんが味方になってくれたからです。信じられるパートナーと出会えたことは何よりも心の支えになりました。

そうして生まれた長男は、生まれながらに耳が聞こえない子でした。

何日たっても、新生児スクリーニング検査は通らない。
声を出して泣いてるのに、この子は自分の声も私の声も届いていないのか。
音のない世界でどうやってこの子は生きていくんだ。
どうやって育てていけばいいんだ。
当時は「神様に見捨てられてしまったのかな」と思うほどの絶望でした。

結局、長男は他の機関で精密検査を受けることになり、そこで中度・軽度難聴の診断を受けました。

片方の耳は、ほぼ聴力がなく、もう片方の耳は何とか聞こえている状態。
生まれつきのものなので大人になるにつれて、よくなることは無いけれど、聴力が無くなってしまう可能性もある。
説明を聞けば聞くほど「どうしたらいいんだ」という感情に呑まれてしまう。

でも、そこの専門医の先生から言われて印象的だった言葉は

「普通の子とかわらずに、普通に接してあげてください」
という言葉でした。

自分は五体満足で生まれ、何なら耳は良い方で、学生時代に音楽を嗜んでいたこともあるけれど、「自分にとっての普通」は長男にとって「普通ではない」ことかもしれない。経験したことのない世界を、想像しながらの子育てになる…

その不安を「普通に接してあげてください」という言葉が希望を与えてくれたように感じたのだ。

そうだよな、長男は長男だもんね。

私も旦那さんも長男のことは「聴覚障害児」ではなく、「長男」という一人の人間として育てることにしました。

わたしには耳が聞こえなくて補聴器をつけることと、目が悪くて眼鏡をかけたりコンタクトをすることは、大差ないように感じます。

むしろ、生まれてすぐに難聴を発見できたことは、今から言葉を覚えていく長男にとって、とてもありがたいことでした。


▼ ここまで読んでくださって感謝です!
 次回に続きます (●'◡'●)


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