うすいさき

’98 写真を撮ったり、気持ちを綴ったり。

うすいさき

’98 写真を撮ったり、気持ちを綴ったり。

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愛に溢れる退職の日の写真たち。

私の頭の中の記憶はフィルムカメラが収めてくれる。 何回も言うけど、私が写真を撮る理由。 それは、どうしても儚く脆い記憶や思い出をどうにかして残すためだ。 個人的に、一眼レフで撮る写真は作品としての意味合いが強くて、フィルムカメラで撮る写真は忘れたくない日常を切り取るためにある。 ここ最近は、またたくさん写真を撮るようになった。 今回のnoteでは、今日現像に出して返ってきた写真を見せようと思う。 その中でも、職場の最終出勤の際にみんなで撮影に出かけた日の写真。 写真を見

    • 【感情交換】恋と誤解された夕焼け

      私にはひたすら自分の気持ちを言語化することを手伝ってくれる友人がいる。 その人と同じ本を持っていたから、ある企画をした。 この本に好きに書き込んでいい。自分の感情・相手への感情・他の人への感情。 なんでも。 お手紙も書く。 で、会って渡すんじゃなくて、郵送しよう。 というもの。 大人になって軽率にお手紙を書くことってなくなったし、LINEでもなんでもすぐに連絡ができるこの世の中だから、特別な文通みたいでワクワクした。 とにかく苦しくなった。 人の感情をなめていたなあ、

      • 【読書感想文】虎のたましい 人魚の涙

        私はこの本で初めて、くどうれいんさんを知ったのだけど、すっかりハマってしまった・・・。 エッセイで初めてクスッと笑ったなあ。 人生とは生活で、何気ない時間を切り取ったものが思い出だと思うけど、一つ一つ忘れてしまう中でその瞬間で感じることはたくさんあって。 やっぱり大切で覚えておきたいし、何気ないことに気づき、それを書くことは大切だよなあと再確認できた。 私がこの本の中で特に好きなのが3つある。 ①竹馬とキートン山田 れいんさんは脳内でキートン山田の声が再生されるという。

        • シナモンロールにチャイラテと、ちょっとの愛。

          掃除機に溜まったホコリを捨てるとき、私の記憶を一緒に捨ててるみたいで怖い。 どこにいってしまったのかわからなかったけど、そうか。 自分で捨てたのか。 君は、私を私ではない誰かと似ているねと言った。 私は、君が君だけの世界で作り出した私として生きてはいけない。 ここに存在する私は全くの別人だよ。 シナモンとチャイのスパイシーな匂いが充満する部屋で、君は私のことを恥ずかしいと言った。 そこでヒトカケラの愛が零れました。 シナモンはシナモンロールに、チャイはチャイラテに、愛は粉

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        愛に溢れる退職の日の写真たち。

          【読書感想文】私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに

          しんどくて苦しかった。 それがとても心地よくて、自分の幼少期・現在ともに見つめ直さなきゃと思った。 人には大小ぞれぞれいろんな悩みがある。 その瞬間自分が一番不幸な気がしてしまうけど、そんなことはないってわかっておかないとダメなんだと思う。 耐えることができること、できないこと。 それが当たり前になってしまっていること、それじゃダメなこと。 周りに目を向けることができないこと、自ら手放してしまうこと。 結局離したくないものからなくなっていってしまうこと。 そんな経験が今

          【読書感想文】私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに

          頼んでいない優しさ、愛・・?

          君が言い放った「別に頼んでない」は、私の優しさだった。 けど君はその優しさがなかったら、とっくに居なくなってるじゃないか。 頑張らないとダメだった。 疑問に思う。 私ってなんでこんな必死なんだっけ。 人と居るために自己犠牲をして、その結果一緒にいられなくなる。 ここに居ていいよっていう安定した場所がずっと欲しかった。 絶対的な味方が欲しかった。 欲しかったから、まず自分がそんな存在になろうとする。 だって、自分がされたくないことを人にしちゃダメなら、自分のして欲しいこ

          頼んでいない優しさ、愛・・?

          【読書感想文】夜空はいつでも最高密度の青色だ

          あまり短期間のうちに何回も何回も読み直すことはないのだけれど、5周くらいして、書き込んで書き込んで。 こんなにも好きな文章があっていいのか、と思うほど。 素敵で儚くて、脆くて。 私はキラキラしている文章はすごく苦手で、自分を愛していこうぜ!みたいなものを見ると余計に捻くれてしまう。 だけど、そんな私と同じように絶望して、悲しんで、少し前向きになって、また捻くれて。 そんな中で紡いだ言葉の羅列のような気がして好き。 下記、私がこの本で特に大好きな言葉、特に心に残った言葉たち

          【読書感想文】夜空はいつでも最高密度の青色だ

          手作りマフィンのレシピ。

          電車の中で考える。 この人は誰かと生きているのだろうか、それとも1人なのか、誰かといるのに1人なのか。 同じ気持ちがこの世に存在しないことはわかっている。 きっと近しいものに出会えることはあっても、全く同じはない。 わかってるよ。 違うから、違う分を埋めたいと思うのに。 不安は自分の中で作り出すもので、多分私はそれを作る才能があるんだと思う。 だから私が作るマフィンの中に入れ込んでやろうと思う。 1.常温に戻したバターと手作りの不安をボウルに入れる。それをヘラで練って滑

          手作りマフィンのレシピ。

          極楽浄土に行きたいからって1人にするな。

          眠れない夜、いや、眠ろうと思わない夜。 私は寝ている旦那を横目に、和室の自分の部屋にこもる。 何を書こうかなって、書いては消してを繰り返す。 すごい土砂降りの雨が降っているのに、彼が家にいるなんて珍しい。 人の死に触れ、その周りに触れ、人の悲しみや後悔に触れ、そんな感情があるのだとわかってもらいたかった。 大切を大切にするのは後回しではなく、今なんだよってわかってほしかった。 仏教において、49日間は死んでも魂はこの世にとどまる。 というより、六道のどれに行けるかの

          極楽浄土に行きたいからって1人にするな。

          雷に孤独、お酒も愛もほどほどに。

          心底うっとおしくてしかたがない。 人に惹かれようとするとか、できれば関わり合いを深くしないようにしようとか、ちょっと嫌われちゃったかな、とか。 今何してるのかな、誰といるのかな、とか。 いろんなことに気持ち悪さを感じます。 これは危ないような感じです。 なのに1人が怖いから、って。 本当にそんな気持ちはあるのか。 自分を自分で洗脳しすぎて、どれが本当だったかが曖昧ですね。 春にあらわれた人は少し怖いです。 春も一緒にいることができている人は少し嫌いです。 部屋を

          雷に孤独、お酒も愛もほどほどに。

          って、心で怯えることで生きてます。

          あなたはどんな世界で、私のものを愛してみたのですか。 やはりまだ気になりますか。 そうですよね、人間はなんやかんや弱くって、過去を振り返り、それを今だと勘違いする癖がある。 私はそんなあなたを許すことで、嫌みな女になりたいです。 どんなことで壊れると思いますか。 あ、今君が想像したことでは壊れません。 ばっかだなあ。 さて、企画書を作ろう。 なんか仕事が騒がしくなってきたな。 あ、そういえば旦那の履歴書とエントリーシートの添削しなきゃ。 あーー、冷凍し忘れたから今日の

          って、心で怯えることで生きてます。

          はちみつと口内炎でカフェを開きたい。

          大人になったらはちみつでは死ねない。 はちみつにはもっと有毒であってほしかった。 はちみつとシナモンパウダーをたくさん使ったトーストが好き。 けど食パンで口の中を怪我して、そこが口内炎になって、口の中で広がっていくのは嫌。 優しさとはちみつは似ていて、シナモンシュガーは日常のスパイス、口内炎は心に唐突にできる傷に似ている。 だから私はそれでカフェを開きたい。 ミルクコーヒーで急性カフェイン中毒とかにさせたら、もうずっと私のものになるかな。 また私ははちみつに溺れまし

          はちみつと口内炎でカフェを開きたい。

          たった10日間の。

          素敵なお仕事だった。 いろんな人と作り上げていくイベント。 初めましてが重なって、どんどん仲良くなっていく。 たった10日の間で、最後にはバイバイが寂しくなった。 あんなに人と笑い合ったのはいつぶりだったかな、 あんなに「また明日ね」を愛おしく思ったのははじめてだったな。 重すぎて腰持っていかれるかと思うバッテリー。 こいつのせいで会社の電気回線がおかしくなって若干怒られた。 毎回時間との勝負で駆け回った。 晴れ予報やのにめちゃくちゃ雨降ったり。 強風すぎてテントの中が

          たった10日間の。

          【読書感想文】恋できみが死なない理由

          本屋さんでふらふら見て回って気になったものをいくつか買うのが好きだ。 だから、作者さんで選ぶことなんてほとんどない。 だけど私はこの本と出会い、この言葉に出会って、最果タヒさんが書く言葉の羅列がとても好きになった。 出来ればこの本を汚くしてやりたい。 読んで読んで読んで。 たくさん書き込んで。 折り込んで。 昔使っていた英単語帳みたいにしたい。 それくらいに離したくない本だ。 まだまだ読んでいない本があるのにまたこの本を読みたい。 そして私の言葉で書きたくなった。 とても

          【読書感想文】恋できみが死なない理由

          これも生活であれも生活。

          生活を大切に生きていきたい。 人生とは生活を積み重ねていったものだろう。 今まではこの生活を守りたいと強く思っていた。 この幸せな時間だけが続くように。 だけどそれは不可能に限りなく近い。 そのジレンマでずっと苦しかった。 最近は日常に嫌なことが紛れてしまっても、それも生活なんだなと少しだけ思えるようになってきた。 この嫌なことを受け入れる努力をする生活だって大切にしたい。 たんぽぽの綿毛みたいに悲しいこと、苦しいことは生活の中でふわふわ浮いていて。 それがどうしても

          これも生活であれも生活。

          あべこべに閉じ込められている。

          彼が抱いている「うすいさき」という人物はこの世には存在しないと思う。 2年半で作り上げてきた小さくも大きくもあるすれ違いが原因だろう。 彼の中にある私への感情。 私の中にある彼への感情。 それらは全て形が違いすぎる。 好きだとか一緒にいたいだとか。 言葉にすると同じなんだろうけど、全然違う。 彼が元カノに抱いていた感情は私には抱かない。 だけど私が欲しいのはそっちの感情なんだろう。 私の元彼への無関心さ。 きっとそれが彼が欲しいものなんだろう。 あべこべな2年半。 私は

          あべこべに閉じ込められている。