(詩) Stray Cat Strut
真夜中の車道は歩道
黒で塗り潰した月
不良街の灯りの下
イリオモテヤマネコが
煉瓦の皹で爪研ぐリズムが
ウッドベースの打音になる
若き路上の詩人よ
その安い詩を皆貰おう
金貨がギラリ
掌から
煉瓦畳の上に落ちる
「あ、ありがとうございますっ!」
ニャオ〜ン
イリオモテヤマネコの遠鳴きが
夜の皹に染みていく
「ほ本当にっ、ありがとうございますううっ!」
「Stray Cat Strut」 The Stray Cats
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