見出し画像

2020年 下半期鑑賞映画

気づいたら知恩院の紅葉を今年は見ることもなく、あっという間に冬になってたし、なんなら12月31日だし。ということで、これの下半期を。

15.  GO

私はなんでもっと早くこの映画を見なかったんだろう。前に記事で書いた亡くなったバイトのあの彼女はこの映画を見たことがあるのか。返ってくる言葉はどこにもない。最高にシブい山﨑努さんの「広い世界を見ろ。そして自分で決めろ。」って言葉もチャーミングでチマチョゴリが似合う大竹しのぶさんの「親のすねをかじってる間はね、朝鮮も韓国も日本もないの。ガキなんだよガキ。」って言葉もやっぱりかっこいい窪塚洋介の「俺は何人だ。何者だよ。答えろよ。俺は何者だよ。」って言葉も全部よかった。人種やアイデンティティを問う映画はいつも見た後に自分にはまだまだ知らないことが世界があることを気づかされる。この映画もそう。そして私自身を見つめなおして、問いただす。たとえ答えがなくても。

16. ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~

嵐のメンバーがでてる映画は当たりはずれがあると言ったらファンから袋叩きにあいそうでビビってるけれどこれは当たりです。私は物語のラストが最後の最後までラストが読めなった。だからこそドキドキとワクワクを持って最後まで見れた。嵐の曲はA day in our lifeが好きです。

17. そんな彼なら捨てちゃえば?

今、彼氏がいる人。そして、彼氏との付き合い方に違和感を感じている人。もしくはこの先の彼氏との未来に不安を持っている人。そんなあなたたちにお勧めしたい映画ナンバーワン。きっとこの映画はあなたの背中を押してくれるはず。運命はいつだってあなたが決める。
ドリュー・バリモアのこんな表情が柔らかい演技はじめてみたかも。なぜなら私の彼女への印象はチャーリーズ・エンジェルのあの迫真のアクションだからだ。いや、ギャップ。最高やん。惚れてまうやろ。(チャンカワイ)

18. タクシー運転手 約束は海を超えて

光州事件と呼ばれる韓国の民主化を求める事件を元にされた映画で実話。東京からきた外国人ジャーナリストを光州につれていく韓国人運転手。すぐに連れていけるとおもっていたはずなのに光州につれていくまでも、またそれからもドタバタが続く。見ていてずっとハラハラさせられたな。ソン・ガンホが演じる主人公もそのまわりのタクシー運転手のおじさんたちの絆がかっこよすぎる。かっこいい大人ってこういうこと。

19. 幸せのレシピ

昔からいい音楽を知っている男とファッションがイカしている男、あと料理が上手な男は気をつけなさいと周りから言われて育ってきました。この映画にでてくる料理ができる男ももちろんいい男ですが、それよりもフライパンを握って一心不乱に料理に集中したり、お肉をフォークにさして客の前に差し出すキャサリンゼタジョーンズはいい女すぎました。私も来年はもう少し料理のレパートリーを増やしたいな、なんて。

20. ハーフオブイット 面白いのはこれから

例えば、例えばの話だ。友人の好きな人を自分も好きになったら?あなたはどうする?それも、好きになった人は自分と「同性」だ。今年、NETFLIXの中で一番沸いた映画と言えばこれだろう。この映画にでてきたキャラクターたちのこれからがどうか明るい未来であることを私は願っている。そして、アリス・ウー監督の次回作も期待して待つ。

21. パッドマン 5億人の女性を救った男

これも実話。インドでは生理用品が高級品らしく女性の大半が布で工面していた。主人公の奥さんもその一人。そこで立ち上がった男、それがパッドマン。男性も女性も性別関係なくみてほしいと勝手に思った作品。この世界には生理用品が高くて買えない女性がまだまだ多くいて、あるニュースでは日本人女性が生理用品にかかる費用は生涯で40万から50万だと書かれてあった。そんな費用を私たちは自分自身でまかなっている。それが他の国ではもっと高い。そんな信じられない現実がこの世界にはまだまだある。あとナプキンは日本のものが柔らかくてしっかりしている印象。私自身他の国で買ったことあるけれどゴワゴワしていて肌が荒れたことがあった経験から使わないと決めている。特に欧米のものは。あ、韓国のよもぎ蒸し温座パットは最高。辛い日はこれ使って少しでもとしんどさを和らげている。

22. 26年

これまた光州事件にまつわる映画。光州事件によって家族を失い、人生が変わってしまった人たちが集まって当時の主犯格の殺害を企てるストーリー。名前こそ映画にでてこないけれどこの事件の主犯格だった全斗換(前大統領)役が本人とそっくり。(気になる人は映画をみて調べてみてほしい。)なぜか韓国の歴代大統領は不運な末路を辿っていてこの人も例外ではなく死刑判決を受けたり(後に特赦になっているようだけれど)11月に有罪判決になり、執行猶予2年らしい。

23. これが私の人生設計

男女差別、セクシャルマイノリティ、学歴社会、貧困。なんか社会テーマを一気に詰め込んでてまるでたくさんの具材が散りばめられたピザみたいな作品。所々で濃く、深いテーマの要素が入ってて濃厚なチーズみたいな感じなのに見終わったら胃もたれしない。不思議な作品。ローマ、もう一回行きたいな。アリタリアにはあまり乗りたくないけれど。

24. セブン・イヤーズ・イン・チベット

ブラピよ、なぜそなたはそんなにも顔がいいのだ。ブラピの顔を見るたびに感動しているけれどブラピの顔の良さよりも今回ばかりは映画にでてくる雄大な自然とラサのポタラ宮の建築美に感動していたのに撮影は別のところで行われたとのこと。残念。セットだとしてもそれでも綺麗だった。本物は言葉にならないくらいに素敵なんだろうな。いつかチベットにも行ってみたいけれど、行く予定もないのに高山病に今からビビってる。これも実話。

25. 駆込み女と駆出し男

祝、戸田恵梨香結婚。戸田恵梨香のなまりの演技の可愛さったらもう、もう、それはね、たまらないんだよ。いいなー松坂桃李。こんな可愛い奥さんが家にいるんだよ。最高じゃん。(大泉洋風に言ってみる。)あと、映画のXXXXXXのシーンのところ。あそこは絶対に台本にない演技だと私は胸を張って言いたい。最後にもう一回言わせてほしい。戸田恵梨香、最高だ。

26. アバウト・タイム ~愛おしい時間について~

もし過去に戻れるとしたら何をしますか?私は…ってやつ。
刺激的な日常、毎日笑顔でいる日常、楽しい日常、そんな日ってなかなか毎日ない。でも、過去に戻ってそんな日が過ごせるなら?そりゃあ、好奇心で戻ってみたいかも。でも「いつの日に戻ってみたいか。」と問われたら「あの日だ。」って言えない自分がいる。きっと戻れたとしても何もできない自分がいるんじゃないかとさえ思う。だけど私は親を亡くしてから私自身は1日でも長く生きたいと思っているし、できれば毎日ハッピーな気持ちで生きたい。例え嫌なことがあってもそれはそれで受け止めるしかない。そういうマインドで過去を振り返らず今日も生きている。

27. 天使のくれた時間

ニコラス・ケイジのオペラを歌いながら着替えるシーン、あれ良かったな。これも少しアバウト・タイムに少し似てて、こっちはもしもあの時に自分が選んでいなかった方を選んでたらってストーリー。ちょうど映画の季節も冬だったからしんみりしちゃったな。

28. 麻薬王

またソン・ガンホの映画。タクシー運転手のときと違ってかなりサイコパスな役だった。だって教会の人が普通麻薬売らないでしょ。70年代の韓国、日本が舞台の映画で見応え抜群。麻薬といっても私たちが知っているようなマリファナとかの話ではなくヒロポンの話だけれどね。あとペ・ドゥナがやっぱり綺麗だった。次回是枝監督の映画に出演されるらしいから楽しみ。

29. ターミナル

空港には出会いや別れだけではないドラマが稀に存在している。主人公ナボルスキーはその一人。アメリカ、J・F・ケネディ空港に到着したものの母国のクーデターによってパスポートは無効。もちろん空港の外にはでられない。いわば法の隙間に落ちてしまったのだ。言葉も理解できず何がなんだか分からないまま空港の乗り継ぎゲートで生活しはじめるという本当に不思議な話なのだけれど、そんな中でもナボルスキーは次第に空港職員と交流を深めていく中で英語を覚えていくし、お金の稼ぎ方だって覚えてくる。人間はどんな状況だって夢と希望さえ持っていればたくましく生きれるということをこの映画がそれを教えてくれた。


こうして下半期を振り返ると実話を扱った映画をたくさん見た気がする。最後のターミナルも実話ベースの作品だ。実話だということを知ると世の中の不都合な部分を見たと同時に自分がまだその部分に対して無知だということを思い知らされる。それはある意味で学ぶきっかけにもなった。まだまだ映画が見足りない。もっと見たい。きっと、いやどうせ死ぬまで見続ける。どうかこれからも映画ラバーの私でいて。おやすみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?