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SDGsと関係の深い消費行動、エシカル消費について

ご覧いただきありがとうございます!
株式会社Appacleのインターン生
広報部の藤間です!!


今回は
「エシカル消費について」
紹介したいと思います!

エシカルってどういう意味?

エシカル」とはどのような意味なのか、直訳すると「倫理的な」・「道徳上の」という意味があります。人体・環境への負荷、社会貢献などに配慮して生産された商品やサービスを積極的に消費する行動、理念のことです。

一般社団法人エシカル協会によると「エシカル消費」とは、
 「人と社会、地球環境のことを考慮して作られたモノを購入あるいは消費する」
引用:一般社団法人エシカル協会

つまり自分の欲求だけの消費ではなく、社会や環境に配慮した消費のことなのです。

なぜエシカル消費が必要?

21世紀に入り、私たちを取り巻く環境は著しく変化しています。気候変動に伴う温暖化、異常気象の多発、森林資源の枯渇、水資源の不足や食料危機、生物多様性の損失、そして経済を優先する社会システムによってグローバル格差も広がりました。その原因のひとつは、ものを作る人と使う人の繋がりが複雑化し、ものがもたらす豊かさとその背景が切り離されていることにあります。
引用:一般社団法人エシカル協会

SDGsが広まったことにより、エシカル消費という消費行動も広まりつつあります。私たちがいきる社会には様々な格差の問題があります。特に不平等で不当な労働によって安い賃金で、もの作りが行われ、安い価格で物が販売されることについて今回取り上げていきたいと思います。

不平等、不公平な労働とはどのようなものがあるのでしょうか?2つ事例を紹介します。

事例1 サッカーボールを作る児童労働

手縫いのサッカーボール生産、世界2位のインドでは約1万人の子供がサッカーボールや他のスポーツ用品を作っていたといわれています。サッカーボールの手縫いにかかわる人は、経済的、社会的に地位の低い立場の人が多いそうです。サッカーボールを1個縫って得られる賃金は5~10ルピー、日本円で約15~30円でした。大人でも1日に2~3個縫うのがやっとで、法律で決められている1日の最低賃金63ルピー、日本円で約189円を下回る賃金しかもらえないのです。

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写真:ACE

事例2 鉱山における児童労働

2014年の米国労働省の統計によると、(アンゴラ共和国、シエラレオネ共和国、リベリア共和国、中央アフリカ共和国、コンゴ民主共和国、ギニア共和国の)この6カ国で強制労働・児童労働が行われていると報告されています。宝石が採掘されている現場は、足場が悪く、有毒なガスが出ていることもある鉱山に入り、命をかけなければならない危険な仕事です。

児童労働で得られる賃金は皆さんが知っているダイヤモンドの採掘であっても成果報酬がある場合、日給は0.15~0.6ドル(約15円から60円程度)、また成果報酬がない契約であれば最大2.10ドル(約210円)。大人に支払われる金額よりも子供のほうが安い金額しか支払われていないという調査報告もあります。

このような不当な労働を改善していく、取り組みの一つとしてエシカル消費があります。

エシカル消費の具体例

オーガニック商品や(リサイクル素材の衣類・雑貨といったエコ商品の)このような商品のグリーン購入と言います。フェアトレードで取り引きされる製品・資源などの消費また、紛争や児童労働が関与していない嗜好品・宝石・貴金属も含まれます。

また、被災地の復興、過疎地の再生、障害者自立などの支援を目的にした消費行動のことです。さらに、賞味・消費期限の近いものから食品を購入することやエコバックなども広い範囲でのエシカルといえるそうです。

では詳しく見ていきましょう!

1つ目は、オーガニック商品の取り組みです。オーガニック商品と聞くと天然由来成分でできている、人に優しい成分で作られていると思うかもしれませんが、そうではなく環境に配慮して作られた商品のことを言います。
日本でもその取り組みがあり、例えば皆さんがスーパーなどで聞いたことがあるオーガニック食品です。今ではオーガニック食品を配達してくれるおいしっくすや、だいずデイズなどがあります。

また、オーガニックコットンは日本でも耳にすることが多いと思います。通常、コットンは収穫しやすいように枯葉剤を使いますが、枯葉剤を使わず手間をかけて収穫するなど、土壌や環境のことを考えて栽培されたコットンのことをオーガニックコットンと言います。

オーガニックコットン画像1 cotton-farm-image-no-pesticide

他にもオーガニックコスメブランドが海外ではブームになっており、日本の女性の間でも注目されている、ネイチャーズウェイジョンマスターオーガニックドクターハウシュカなどがあります。

2つ目は障がい者自立支援です。口と足で描く芸術家協会では会員の方が描いた作品を絵はがきやカレンダー・文房具などのグッズに複製し販売を行っています。グッズ販売の売り上げは、口と足で描く人たちの自立した生活、奨学金、設備や道具、展覧会に使われています。

3つ目はフェアトレードについてです。日本では途上国で生産された日用品や食料品が、安い価格で販売されていることがあります。ですがその背景に生産国でその安さを生み出すために、正当な賃金・対価が生産者に支払われなかったり、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境が破壊されたり、生産する人の健康に害を及ぼしたりといった事態が起こっています。

このようなことが起こっている中で、生産者が品質の良いものを作り続けていくためには、生産者の労働環境や生活水準が保証され、自然環境にもやさしい配慮がなされる持続可能な取引のサイクルを作っていくことが重要となってきます。

※フェアトレード・・・直訳すると「公平・公正な貿易」。開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」。

まとめ

エシカル消費とは、正しい生産方法によって作られた商品を適正な価格で購入する仕組みを作りこの仕組みによって、労働搾取や環境破壊など社会問題を解決していこうとする取り組みといえます。

今回エシカル消費を調べてみて、初めはエシカル消費がどのようなものなのかを知ることが目的でした。しかし、不当取引・労働問題など途上国だけの原因で解決することができるわけではなく、先進国の消費行動が深く関わっていることを知りました。このエシカル消費のことを知り、買い物をする際に選択肢が増えることで自分の行動できることが増えるのではないかと思います。

SDGsを知りその目標に対しての対策を考えるだけでなく、このNote を見てくださった方が、少しでもその背景の問題を知るきっかけになると幸いです。エシカルジュエリーなどもあるので興味がある方はぜひ一度調べてみてください!

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