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心の矛盾も、全て抱きかかえて

どうしても、とめどなく溢れてくる黒い感情がある。
理性を以てどれだけ突き放そうとしても、どこまでもついてくる、そんな感情。ときに制御できなくて、喉から溢れそうになること、なったこともある。

それと相反するように、そんな感情を持つ自分が嫌だ、制御できなくなる自分が嫌いだと自己嫌悪にも襲われる。板挟みになって、心が締め付けられる感覚がする。


───今なら、両方分かる。どちらも正しくて、間違ってて、でも正しい。

黒い感情が出てくるのは、心の機能としてあって当然なこと。当然なのだから、必要以上に自分を責めなくてもいい。
その黒いのが出てこない人もいるだろうけれど、それは可能性の話で、出てこないからといって心が機能していないわけではない。自分には相容れないところでつまづく人だっているかもしれない。

自己嫌悪に陥ってしまうのも、理性の、当然の反応。
これがあって、直接黒い感情を出してしまわずに誰かを傷つけずに済むこともあるのだから。
だからこそ、やっぱり自分をそんなに責めないでいてほしい。


ここまで冷静に感情を見ることができたのは、時間が精神的な疲れを癒し、心の整理を促してくれたから、そして、仲間の温かい言葉に励まされたからだろうか。
余裕が無かったときよりも、ずっとずっと思考に霞がかかることなく考えることができる。

黒い感情も、それに対する自己嫌悪も。自分を構成する一部分として認めることができたなら。乗り越えることができたなら。
自分の思考により深みがかって、より色の多くなった鮮やかな日々を送れるのかもしれない。
同じような感情を持つ人の傍にいて、その人の気持ちを少しは緩めて楽にしてあげられるのかもしれない。

自分の弱さに向き合って、抱きかかえて、それが他の人のための強さになれたら。


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