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民謡の夕べ


音楽記事が続きます🎵

先週は、民謡に浸って参りました。

『民謡ユニット こでらんに〜』

フレディ塚本(民謡唄い手/民謡クルセイダーズvo.)
秋山和久(津軽三味線)
ミカド香奈子(篠笛)
ちゃんゆか(お囃子・太鼓)
からなる民謡ユニット。

2018年に結成後、コロナ禍の2021年夏「民謡交換プロジェクト」の発足を機に
4人での活動を本格化。その場にいる誰もが口ずさみ、思わず踊りだしたくなる民謡をモットーに、各地でのライブや盆踊り、海外アーティストとのセッション、フェス出演など、幅広く活動中。
FUJI ROCK FESTIVAL'23に出演し、
盆踊り曲で会場を盛り上げる。

ラ・ストラーダ フライヤーより


『こでらんに〜』の唄い手、フレディ塚本さんがボーカルを務める音楽バンド
『民謡クルセイダーズ』
日本の民謡とラテンリズムの融合で、国内外から高い評価を得て、民謡の存在を世界に知らしめています。



『こでらんに〜』のCDです💿
ポップで斬新なパッケージデザインに相反し、中身は純粋なド民謡です。
曲が鳴り始めた瞬間から惹き込まれ、

思わず、背筋がピンと伸び
空気がスーっと浄化されるような

そんな唄声と音色で、ずっと聴いていられます。


そんな民謡の、Liveとはどんなものか、
ほんの少し、覗いてみてください🎶

宮城のお嫁入りと言えば、『長持唄』
宮城県民なら、思い入れのある方も、少なくないのではないでしょうか。

私も、20代の頃、毎月のように結婚式にお呼ばれし、殆どが『長持唄』での、花嫁行列に見立てた入場でした。
若いなりにも、心に沁みたものです。
そうそう、その場合大抵、新郎側の同級生が、法被姿で担ぎ手役を務めたものです。
懐かしい😊

とは言うものの、かく言う私は、長持唄ではなく、相撲甚句での入場でしたが😅


こちらはお馴染み秋田民謡『ドンパン節』

『長持唄』が祝い唄なら『ドンパン節』は踊り唄と呼ぶそうです。

動画で踊っている彼は、ドンパン節のみならず、恐らく踊り唄の全てで、曲が始まると、思わず立ち上がって踊っていました。
『こでらんに〜 』のコンセプトの通り、
思わず踊りだす民謡そのもの!

残念な事に? 、会場超満員で、踊るスペースがありませんでしたが、簡単な踊り唄は、お囃子・太鼓の、ちゃんゆか ちゃんがレクチャーし、皆で座ったまま、踊りました!

因みに、レクチャーが無かった唄も、思わず踊る彼を見て、自然発生的に、手振りで踊られる方も多くいらっしゃいました。
じっくり聴くも良し、座ったままで踊るも良し、スペースがあれば、その周りを踊るも良し…そんな民謡Live、楽しいですね😊


そして、福岡民謡『炭坑節』

〽︎  月が 出た出た 月が出た ヨイヨイ〽︎

日本人なら誰もが知る『炭坑節』
陽気な踊り唄のイメージですが、炭坑で働く労働者から生まれた仕事唄です。

残念ながら動画はありません。
踊っていたので😊

重労働で、落盤などで命を落とす事も少なくなかった炭坑労働。女性が特によく働いた…とも言われているそうです。
切なさや苦しみを紛らすために、陽気に唄わなければ、やれなかったのでしょう。

そんな『炭坑節』が、これほどまでに全国区で知られるようになったきっかけは、
戦後、三池炭鉱に駐屯していたアメリカ兵だったそうです🇺🇸

アメリカ兵たちが、炭坑節を聴いて、大いに気に入り、歌い出した事に、メディアが注目し、ラジオ番組で紹介したところ、大人気となったそうです。
今でも、アメリカの小学校の教科書には、日本の代表的な民謡として、炭坑節が紹介されているとか。

そんな炭坑節のエピソードを読み、ふと思いました。
アメリカ兵たちが、炭坑節の背景や、込められた思いなど知る由もなく、なぜ日本の民謡を気に入ったのか…

同じく、過酷で、死と隣り合わせの、兵士と炭坑夫。
陽気に唄わなければ、やっていけない…
そんな重なる境遇から、何か通ずるものがあったのか…と

そして、
過酷な境遇から生まれた音楽といえば、
ブルース。
同じ生い立ちを持つ、日本の民謡とアメリカのブルース。
音楽が、人種の壁を越える理由が分かったような気がしました。

悲しみや悦びを、歌に込める。
それを感じ取った者が、また思いを歌に込める。
そうして変遷し、生き続けてきた音楽だからこそ、今も人の心を打つのか…と。


"ケセラセラ"が座右の銘の私ですが、
これからは、そんな時は…

〽︎  月が 出た出た 月が出た ヨイヨイ〽︎

と、口ずさみながら、炭坑節を踊ってみようかと、月を見上げる夜でした🌕


 掘って 掘って また掘って
 担いで 担いで 後ずさり
 押して 押して 開いて
 チョチョンがチョン


今回も、長々とお付き合いいただき、
ありがとうございました♪


《追記》
記事を読んでくださった読者さんに、
三味線などの和楽器が、とてもお好きだと仰る方がいらっしゃり、是非聴いて頂きたくなり、付載しました。
篠笛と三味線、そして三味線のソロ演奏、ご堪能ください。

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