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振り返って手放す 2022

この1年は、大変な一年だった。激動。自分で一言に表すならば、「破壊」という言葉がしっくりくる。いろんな物が壊れた一年だった。

本noteは、トランジションコミュニティ「グリーンズジョブ」のアドベントカレンダー企画「わたしのトランジション」のエントリーnoteです

1月。仕事と孫のこと

就活をしていた。大学6年目2回目の休学を折り返すくらいのタイミング。一年後に働いていたい居場所を探すべく、考えたり、インスタを眺めたり、人に会ったりしていた。ある日、好きな会社のストーリーに募集に関する情報が載っていた。しかも未経験歓迎。その投稿を見た後トイレに行きたくなったが、トイレにスマホをそのまま持っていって勢いで応募した。
数日後にメールの返信が来て、履歴書を送った。その次の週には面接することになった。トントンを音が聞こえてきそうなくらい、いいテンポで物事が進んだ。

年始に実家に帰っていた。コロナで会えていなかったおじいちゃんおばあちゃんのところにも少し行った。ひ孫の顔が見たい、的なことを言われた。うーん、ひ孫のことを考えてみたら、「パートナーを探すべし」と書かれたマイルストーンみたいなものが目の前にずしんと置いてある気がした。マッチングアプリきっかけでパートナーに出会った友人に、根掘り葉掘りそのステップを聞いて、自分もその通りにやってみることに決めた。

2月。フェミニストになった。

仕事の面接のために、行ったことない駅に新幹線で行った。遠かったし、寒かった。ここで暮らしていけるのか、ちょっと不安になった。でも、街は思ったよりも都会だった。

面接から帰ってくると、今度はパートナー探しの面接みたいに、マッチングアプリで人に会い始めた。1人目の自称社長とは話しているうちに、言い合いになった。「フェミニストっぽいと思ってたんだよ。」「女は黙って男について来い。」いろんな差別的発言があった。普段怒って何かを言うことが、年に1回もない私が怒った。言葉にするときは、手が震えた。店を出た後になぜか抱きしめられた。寒気がした。落ち込んだ。泣きながら帰った。

その人に出会ってから、私はフェミニズムの勉強を始めた。自分がフェミニストだとはっきり言うようになった。学ぶと、自称社長も差別を受けていることを知った。(この時のこと、詳しく知りたい方はこちらのnoteを読んでみてください。)

落ち込んでしばらく何もしないでいたら、面接を受けた会社から内定がもらえた。着々と家を探し始めたり、車を探し始めたり、いろんな準備が始まった。

動き始めたら、また人にも会えるようになってきて、週に3人マッチングアプリの人にあった。その週に会った1人目の人と付き合うことになった。

3月。たくさんの移動

4月から、内定が決まった会社で働くことになった。4月って来月だ。休学期間でやることが決まっていないなら、ぜひきてくださいとのことだった。3月末に、その会社の近くに引っ越すことになった。初めて一人暮らしをする。初めて賃貸契約をした。家を決めた後、友達がちょうど引っ越すから家具をもらった。しばらく長い休みが取れないからと、遠くへ行った。広島と沖縄。お世話になっていた人に挨拶したり、母と旅行を楽しんだ。パートナーと近くにいるうちに会っておこうと思ってデートもした。あっという間に引っ越しの日が来た。住んでいたシェアハウスにはまた来るだろうと思って、サラッとお別れをした。深夜に、新しい家についた。自分の家まで、でかいスーツケースを担ぎながら、一人なんだなと思った。

4月。何もかも新しい生活

1日から働き始めた。今までしたことがなかった働き方をたくさんした。朝になったら、車で出勤したり、自分で弁当を作ったり、重いものをたくさん運んだり、お店に立って接客もした。初めてのことづくしで最初はずっとハイだった気がする。仕事は休みが不定期だった。いつパートナーに会えるのか、そのことばかり考えていた。どうやってパートナーと関係性を深めたらいいのか。面接で話していた仕事はいつからするのか。もやもやが溜まっていた。

5月。体が壊れた

ゴールデンウィークに、長い休みが2回とれた。実家に帰ったり、元住んでいたシェアハウスに行った。パートナーと旅行にも行った。長い休みでリフレッシュして、仕事頑張ろうと思っていた。戻って、数日経ったらお腹が痛くなった。痛みはどんどん強くなった。痛くて泣いてる、と両親に連絡したら、救急車を呼んでくれて大きい病院に運ばれた。気づいたら熱もあって、そこからしばらく大きい病院に通うことになった。1週間ほど休んだら落ち着いたので仕事に戻った。落ち着いたと思ったら、夜になると微熱が出て苦しかった。朝になると熱はないので、仕事には行っていた。復帰して5日目の昼休みに車でお昼を買いに行った時に、衝突事故を起こした。事故の次の日、大腸カメラをしたら気を失って入院した。

6月。休み方を考える。

仕事はしばらく休むことにした。実家に戻った。2週間くらい微熱が続いた。なんとなくだるさがあったり、しんどさがあったけどずっと寝てないといけないほどじゃなかった。何をしていいかわからなかった。休むってなんだろう。休めているのだろうか。これであってるのだろうか。これを続けていたら、今までみたいに元気になるのだろうか。

7月。家を引き払う。

自分で決めたあの物件を引き払う。話自体は早めに管理人さんに伝えていた。管理人さんはとっても優しい人で、救急車を呼んだ時も駆けつけて助けてくれた。今回引き払うことになった話も、普段なら2ヶ月前とかに言わないとけないけど、今月分だけでいいよと特例で対応してくれた。本当にありがたい。家具を欲しい人を見つけて運び出した。地元の知り合いが車で撮りに来てくれた。普通の暮らしに近いくらいに元気だったが、調子に乗るとすぐに微熱が出た。知り合いの紹介で、上咽頭炎症をみてくれる先生の病院を予約した。来月頭に診てもらえることになった。

8月。綿棒と夏フェス

上咽頭炎症に関しては本を読んでみてもらえたら嬉しい。とにかく、鼻に綿棒を突っ込んんで喉の上の方を擦る治療。めちゃくちゃ痛い。血がたくさん出る。めっちゃだるくなる。でも、症状は少しずつ少しずつ改善して、微熱が出ない日の方が多くなった。3月くらいに、友達とサマソニに行こうと約束をしていた。体調的にどうかと心配していたけど、熱中症にもならず楽しくいけた。元気かも。パートナーにも会いにいけたし。

9月。失恋と大学

8月にパートナーに会った時、連絡頻度の話をした。もっと多くないと辛いかも、と私が言うと、難しい顔をされた。そこから噛み合わないことや、私の不安なこともちょうど重なって、お互いしんどくなっていった。9月に入ってからお別れをすることになった。恋愛のことで書きたいことは山ほどあるがまた今度書く。しばらく落ち込んでいたら、大学の最後の学期が始まった。週にいくつかオンライン授業をとることにした。ちょっと気が紛れた。

10月。習慣のもたらす安定感

復学して、ルーティンができた。起きて、散歩をして、ご飯を食べて、授業を受けたり、課題をする。夕ご飯を作って、たまに運動する。とても平和。たまに、前に住んでいたシェアハウスのメンバーから、連絡が来る。オーナーとコミュニケーションが取れていなかったり、トラブルがあったりしたらしい。7月頃からちょくちょく、話は聞いていた。夜遅くまで話を聞いた日もあった。うーむ。久しぶりに遊びにいってもみんなテンションが上がらなくて、モヤモヤしていた。

11月。関係が壊れた。

父、母、弟、と順番にコロナになっていった。私だけコロナにならなかった。隔離生活が続いて、誰とも会わなくなった。元々休んでいてそんなに人と会っていないけど。

ずっと家にいたせいか、私の中でシェアハウスに関するモヤモヤが最高潮に達して、オーナーにいろいろ言ってしまった。しかも、怒りに身を任せて言葉を発してしまった。その結果、私が想定する中で最悪の着地をした。これからも、関係性やそれぞれの人生は続くが、いろんな意味で「終わった」と思った。私がぐさっと砂の城にスコップを刺したら、いろんなものがサラサラと崩れていってしまったような感覚。罪悪感とか後悔が自分の心に充満した。かなり落ち込んだ。ちょうどに新しいポケモンが発売されたから、なんとなく買ってみた。ポケモンの世界は逃げ込むにはとてもちょうどよかった。平和で、楽しい世界があってよかった。

12月。ちょっと手放した。

気づいたら12月になっていた。なんだか今年はいろんなことがあった。振り返ってみたい、そう思っていたら、参加しているオンラインのコミュニティで振り返り会をやると知った。こんなに重くていいかな、そう思いながらも、今年のこともその前のことも知らない、初めましての人たちに今年のことを話した。2022年は今までの人生で一番怒りの感情が出てきた一年だった。怒りがたくさん登場したせいか、壊れたものがたくさんあった。関係性、体、心。壊れてから、治すのは本当に大変。直していく中で壊さないようにするためにはどうしたらいいか、考え始めたら自分の課題がたくさんわかった。自分のよくないところを体験を持ってたくさん教えてもらった一年だった。そんな事も話した。

初めましての皆さんは、私の話聞いた後、Yaoの一年は〇〇なんじゃないか?とそれぞれ話し始めた。1文字で表すと「転」だとか、自分の範囲を超えて新しい価値観を得ようとしているね、とか。その言葉たちを聞いていると、私の一年を受け止めてもらえた感覚が生まれて、私の出来事がどこか他人事になった気がした。

話すのもしんどいなと正直思っていたけど、少し話せてよかった。重いって引かれるかなって思っていたけど、皆さんは穏やかに聞いてくださった。
ちょっと客観的に捉えられるようになって本当に救われた。企画してくださった方、参加して言葉をくださった皆さんに感謝の言葉でいっぱいだ。

振り返り会に参加してから、ちょっと元気になった。勉強したいなと思うことが見えてきて、実際に行動してみたり、たくさんインプットした。激しかった一年が穏やかに終えられそうでちょっと安心している。

勉強したいなと思っていることはこちらにまとめました。

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▼12月の振り返り会に参加された方のnote
どんなことをしたか詳しく書いていただいているので、ぜひこちらも!

https://adventar.org/calendars/8114

この記事はアドベントカレンダーに参加しています。ぜひ他の参加者の方の記事も、ご覧ください。

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