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お散歩のメモワール

今日はお散歩について。

きっと今読んでいる本の影響が強い。文体も心なしか似ている気がする。

タイでのお散歩について

日向は、暑いからはや歩き。日陰や川辺をゆったり歩く。帰り道じゃなくても涼しい方を歩く。2月のタイの日中は暑くてしょうがない。カンカン照りとはこのことか、と思い出すほど暑い。

のどが渇いたら冷たい飲み物と涼しい場所を探す。少し座れるといい。そこで本を読んだり、メディテーションをする。ヨガで習った呼吸法。午後の日陰は風が吹く。ぬるっと生暖かくて、大きな塊みたいなまとまった風が吹くときもあれば、細く細かい風、目に見えたらきっとかっこいい形をしてる涼しい風もある。風たちがわさわさと通り過ぎていくのを気にしたり、しなかったりしながら、少し汗が引くまで待つ。エアコンできりりと冷えた部屋が恋しくなるときもあるけど、肌に心地よくて頭の中がゆったりするから、どちらかというと自然の風が私は好きだ。

お腹が減ったと思ったら、何が食べたいか考える。米か麺か、酸っぱい、甘い、しょっぱいか辛いか。スープがあるのが食べたいのか。ぐるると、お腹が鳴ってから食べるご飯は、そうでないときの2倍くらい美味しいと思う。ヨガをしたあとに食べるしょっぱ辛いものもすごく美味しく感じる。ごはん屋さんは、ご飯を食べる前のプロセスをデザインしたら、流行るんじゃないかなあと思ったりする。

特にすることがないときは、動画を見てしまうけど最近は飽きてきた。誰かと一緒に見るか、どこか特別なところで見ないとだめだ。動画を見ることが目的なんじゃないんだろうなあと思う。

部屋の中にいるとやっぱりどこかに歩いて行きたくなって、行き先はないけど家を出る。最近、望さんにもらった「走ることについて語るときに僕の語ること/村上春樹」をつまみ読みしているから、走りたいなあと思うこともあるけど、その気持ちを一瞬で飲み込む温かい空気が扉を開けた瞬間やってくる。日本の2月のことはもう思い出せない。春がやってきているらしい日本の空気を吸い込んだらどんな感じだろう、と想像することしかできない。


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