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【現場安全の技術①】ノンテクニカルスキルとは何か

どうも👩‍🚒🤚✨
救急救命士のAPO隊長です!

ノンテクニカルスキル特集の第1回は、「ノンテクニカルスキルとは何か?」とお伝えしますd( ̄  ̄)

早速ですか、今回の要点はこちらです👩‍🚒📝

要点

1、ハイリスク産業では、”事故=大きな損害”を意味する。

2、現場のヒューマンエラーは排除できないが、エラーを”コントロール”することはできる。

3、ノンテクニカルスキルは、”安全を強化”し、”エラーに続いて発生する事故のリスクを減じる”ことができる。

1、ハイリスク産業では、”事故=大きな損害”を意味する

ハイリスクな組織において不具合が起こった時には、消防隊員や要救助者、傷病者の人身、消防車両などに深刻な被害や損害が生じかねません。

ハイリスク産業とは、例えば私たち消防士や、医療従事者、飛行機やバス、電車などのスタッフ、警察官などの業種を言います。

ひとたび事故が起これば、被害を大きく広げてしまう業種ですね。
広く考えれば、全ての業種が関連しているとも言えます。

わかりやすいのは、飛行機のパイロットです🛩
生死で考えると、”100か0か”ですね。無事に到着するか、墜落するか・・・。

飛行機事故が及ぼす影響は、とてもわかりやすい。

消防に限らず多くの産業においては、”事故の起因の80%がヒューマンエラー”によるものと言われています。

これまで、多くの研究者が、
現場サイドの人間行動に関して研究を続けてきていますが、”ヒューマンエラーを完全に無くすことは不可能”だとわかっています。

じゃあ事故は、防ぎようがなくて、いつか起こってしまうの?😭

答えはNoです。👩‍🚒🤚

安心してください!笑

2、現場のヒューマンエラーは排除できないが、コントロールすることはできる

適切なノンテクニカルスキルを身につけることで、エラーを未然に認識し、業務に潜むリスクに対応することができると言われています。

ノンテクニカルスキルは、どんな業種でも、事故を防ぐためには重要ということですね✨

ここで、ノンテクニカルスキルの定義について見てみましょう。

「ノンテクニカルスキルの定義」
技術的なスキルを補って”完全な作業とするスキルで、安全かつ効果的な業務の遂行に寄与するもの

となっていますね。

3、ノンテクニカルスキルは、”安全を強化”し、”エラーに続いて発生する事故のリスクを減じる”ことができる。

👩‍🚒実は、ノンテクニカルスキルは目新しいものではありません。

「業務がうまく回っているなー😃」って思う時は、
”誰もがノンテクニカルスキルを上手に実践している”という証明だったりします。

定義を見ると、”技術的なスキルを補う部分”となっているので、仕事の下支えとなる部分と言えそうですね。

ノンテクニカルスキルがしっかりしていると、安全が保たれます。
事故を未然に防ぐ職場になるということです。

たとえ小さな事故が発生しても、それに続いて連鎖的に発生する大きな事故は、防ぐことができるようになります。

それでは、ノンテクニカルスキルの中身を見てみましょう👩‍🚒✨

⑴ 状況認識(情報の収集、解釈、予測)
⑵ 意思決定(問題発見、代替案の比較、選択と実行、実行の評価)
⑶ コミュニケーション(明確な情報送出と受領、傾聴、阻害する要素)
⑷ チーム作業(支援、対立の解消、情報交換、協調行動)
⑸ リーダーシップ(権威の利用、標準の維持、計画と優先順位)
⑹ ストレスマネジメント(兆候の発見、影響の認識、対処の実行)
⑺ 疲労への対処(兆候の発見、影響の認識、対処の実行)

7つもありますね💦

たくさんありますが、大丈夫です😊
APO隊長と一緒に、”少しずつ”勉強していきましょうね👩‍🚒✨

これで職場の事故がなくなると思えば、楽なものです✨


まとめ

それでは今回の要点をもう一度振り返りましょう👩‍🚒✨

1、ハイリスク産業では、”事故=大きな損害”を意味する。

2、現場のヒューマンエラーは排除できないが、エラーを”コントロール”することはできる。

3、ノンテクニカルスキルは、”安全を強化”し、”エラーに続いて発生する事故のリスクを減じる”ことができる。

なんとなく、ノンテクニカルスキルことがわかってきましたか?

テクニカルスキル〜作業などの技術的なところ
ノンテクニカルスキル〜技術的以外のところ

という感じでしょうか👩‍🚒✨

今日はここまでにしておきます✨

ではまた👩‍🚒🤚✨次回をお楽しみに。。。



「書籍購入」と「救急救命士としての研修費用」に充てさせていただいており、職場内での勉強会に活用しています✨