Morim

昭和26年10月生まれ  永井荷風  長谷川時雨  吉田秀和「一本の木」  何回も読み…

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昭和26年10月生まれ  永井荷風  長谷川時雨  吉田秀和「一本の木」  何回も読み返す本です。

記事一覧

三宅坂より司法省を望む

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8か月前
3

雑司ヶ谷 鬼子母神境内 並木

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9か月前
5

瀧の川

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10か月前
4

お茶の水

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10か月前
1

湿板写真について

湿板写真(しっぱんしゃしん)は、19世紀から20世紀初頭にかけて主に使用されていた写真技術です。この技術は、写真フィルムの代わりにガラス板(湿板)に感光剤を塗布し、…

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10か月前
3

小川一真 写真集より 「潮干狩り」

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10か月前
1

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11か月前
1

ジャズ

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11か月前
2

野生のインコ

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11か月前
1

イス

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11か月前
3

下駄

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11か月前

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11か月前
1

かえる

記憶の中に見える風景を、脆さと風化の兆しを口に含んで、言葉を紡ぐ。 小さいとき、雨が降ったあとの水溜りの中に、たくさんのおたまじゃくしがいるのを見て驚いた。天気…

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11か月前
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10円玉の恋

郵便ポストがまだ赤い円柱形で叩くと瀬戸物のような感触があったとき。 電話ボックスという電話を架けている時に、胸から上だけの姿が四角いガラス窓から見える公衆電話が…

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11か月前
1

湿板写真について

湿板写真(しっぱんしゃしん)は、19世紀から20世紀初頭にかけて主に使用されていた写真技術です。この技術は、写真フィルムの代わりにガラス板(湿板)に感光剤を塗布し、露光および現像を行うことで写真を作成します。

湿板写真のプロセスは、まずガラス板を清潔にし、感光剤を塗布します。感光剤としては、主にコラジオン(銀塩)やアルブミン(卵白)などが使用されました。その後、湿板を露光カメラにセットし、被写体

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かえる

記憶の中に見える風景を、脆さと風化の兆しを口に含んで、言葉を紡ぐ。

小さいとき、雨が降ったあとの水溜りの中に、たくさんのおたまじゃくしがいるのを見て驚いた。天気はよく、どう考えても明日にはこの水溜りはなくなっていくと思ったから。
その予想通り、水溜まりはなくなっていた。

小さいときに、庭にあった本当に小さな洗面器ほどの池で、おたまじゃくしを飼ったことがあった。
足が生えてきて、蛙の姿になってき

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10円玉の恋

郵便ポストがまだ赤い円柱形で叩くと瀬戸物のような感触があったとき。
電話ボックスという電話を架けている時に、胸から上だけの姿が四角いガラス窓から見える公衆電話が、街道沿いに点在していた。たばこ屋には赤電話はあったが、それは用件を済ますためのものだった。

すべての家庭に電話があるわけではなく、ましてや今のように携帯電話などというものがなかったときは、この公衆電話が好きな人とを繋ぐ糸だった。
恋文と

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