【ネタバレ注意】シン・エヴァンゲリオン劇場版を観て
2021年3月8日
ついにこの日が来た。そう、シンエヴァ公開の日だ。映画とは関係ない話から始まって申し訳ないが、この日は私の誕生日でもあった。誕生日をこんなに喜んだことは、本当に久々だったと思う。歳をとることに憂いは感じることはあっても「誕生日にこんな素敵なプレゼントをもらえるなんて!」小躍りしたくなるなんてこと、皆さん、まだありますか?
拗らせてるのかもしれませんが、生まれたこと、今生きていること、そんな全てに感謝したくなりました。それでは深い考察もない感想の羅列だと思いますが、本題へ。
※この本文には多大なネタバレが含まれております。
まだ観ていない方はブラウザバックを推薦します!!
パリでのヴィレvsネルフの映像から物語は始まる。
この冒頭の映像は事前に公開されているものなので、知っている人も多いと思う。ここのマリ、何回見てもかっこいい。また、リツコやマヤも最高にクールだ。空白の14年をこのふたりがどれだけの覚悟で生き抜いていきたか、そんな想像までしてしまうようなシーンだと個人的には思っている。
トウジ…生きてたんだ。
始まりからすでにもう震えそう。「Q」でトウジの制服が出てきたことから、もうすでにトウジはニアサードインパクトで亡くなっていると思っていました。個人的にトウジめっちゃ好きなので、この時点ですでに感動。そして、自分が思いのほかエヴァにハッピーエンドを望んでいることもこの時に気付きました。エヴァの登場人物ができるだけ幸せな形で終わってほしいと思ってたんです。
そしてトウジのシンジを思いやる言葉。「Q」でのシンジのことを思うと、余計にトウジやケンスケの優しさが染みます。
また、トウジやケンスケだけじゃない。アスカや、ミサトさんもシンジのことが好きだからこそ、「Q」での態度になっていた。そのことがわかるだけでも、とても救われた気分になりました。
綾波タイプの初期ロットに泣かされる。
シン・エヴァを観るにあたって望んでいたこと。それは「破」の綾波レイに会いたいということでした。結果、それは叶った(と、思っています)わけですが、トウジ達の村で人と触れ合い、仕事して、様々な感情を理解するレイがまた死んでしまうのを見て泣かされてしまいました。「破」でも死んだのに、もうやめてあげて!と言いたくなりました。それでも、シンジは泣いて自らが進むべき道を自分自身で選択します。今までのシンジはもういないと、ここでもうるっときちゃいました。
次々と明かされる。今までのエヴァの謎。
「さらば、すべてのエヴァンゲリオン」その言葉に偽りはなく、劇場版だけでなくアニメ版などの伏線も回収されていたように思います。本当にひと時も目が離せない作品だった。アスカもまさか量産型だったなんて、自分は考えもしていなかったので衝撃でした。
事前知識があるともっと楽しめます。が、一緒に行ってくれたパートナーはエヴァのアニメを見ただけで深い設定や考察なども知らずに行ったのですが、それでもストーリーの大筋は理解していたし、楽しめたようです。良かった。笑
ゲンドウの幸せ
観終わってわかったことがひとつあります。それは宇多田ヒカルさんの「BeautifulWorld」はゲンドウの歌だということ。
あれはシンジの胸中を想った曲だと思っていました。だけど今は違う。ゲンドウのユイへの想いそのものなのではないでしょうか。
ゲンドウの当初の目的とは違うかもしれませんが、それでも違う形でユイと一緒に眠ることができました。願いは叶えられたといっていいでしょう。様々なものを犠牲にしてでもユイのことを想い続けたゲンドウ。行動は褒められるものではない。だけど、大切な人を亡くしてしまう気持ち。そのことを考えるとゲンドウを一方的に責める気持ちにはどうもなれないのです。
アスカの幸せ
アスカには様々な苦難があったと思います。エヴァの呪縛、空白の14年間、アニメ版ももちろんです。口調はきついですが、根底には優しさが溢れている彼女。そのなかでアスカがケンスケと結ばれることで幸せや安らぎを感じることができたなら良かったと本当に思いました。アスカ大好きすぎる。
全く予想もしていませんでしたけどね!? 本当にびっくりした。
レイの幸せ・カヲルの幸せ
最後、ふたり一緒にいたよね!!?? え、そこが!?? となりましたが、それで良かったんだと思います。
レイはもう色々な感情を理解して学んでも、戦いなどで死ぬことはない。綾波タイプとしてシンジへの好意を刷り込まれているのなら、その後シンジ以外の人間と恋に落ちることこそレイの、レイとして生き方、レイ自身が選択するということの意味があるのかもしれません。
カヲルもそうです。というか、万能感のあるカヲルの苦悩やカヲルの幸せまで考えてくれているなんで本当にありがとうございますとしか言えない。シンジと結ばれると思っていたのだけれどごめんなさい。カヲル君自身の幸せを見つけてくれて良かった。レイと一緒にスイカとか育ててほしいな、なんて想像してしまいました。
シンジ…そしてマリ
マジかよ。もうこの一言。こんな展開、誰か予想できた?語彙力なくなる。
成長したシンジくん。そしてマリと手を繋ぎ、駆けだす。
失われたものももちろんあるけれど、それでもこの世界を生き続ける。
観ていた人達を現実に戻すとともに、エヴァの終わりを実感させる衝撃かつ最高のラストでした。思い出すと泣きそう。あの駅絶対に行く。
観た満足感がすごくて、エヴァロスにあまりならなかったのもこの充実した内容だからだと思います。一日経った今は、寂しさをすごく感じますけどね。エヴァ、本当に大好きだから。
冬月。ゲンドウとユイは会えたよ。ミサト。シンジはもう大丈夫。
ふたりの魂がこのラストを知った時、喜ぶんだろうなと思います。
最高の物語
追っている期間が長いのもあるのかもしれないけど、どの登場人物にも感情移入をしてしまっていると思います。でも、それは「エヴァ」に出てくるどのキャラクターも個性的で、魅力的だから。
人との距離、人との関わり方、自分や他人、認めること、受け入れること、人間。
色々なことを考えさせられる作品でした。
私はこれまでも、これからも、エヴァが大好きです。
エヴァから卒業することはできそうにないですが、それでもこの作品で区切りみたいなものがつきました。
この作品に出逢えたこと、生まれた日にこのシン・エヴァンゲリオンを観れたことに本当に感謝したい。今まで自分が生きてこれたことにも感謝。
まだまだ書き足りないことも多いし、あとから出てくる感情もあると思いますけど、今回はここまでにします。
長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。
いただいたサポートは運営メディア「Web Novel Labo」の運営費用として使用させていただきます。noteでの活動含め、クリエイターのためになる行動を継続していきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。