![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146655430/rectangle_large_type_2_f11ce72265e2998ccdd964bc23d58214.jpg?width=1200)
諸行無常
「一切皆苦」という言葉がある。仏教用語なのだが、簡単に言えば「人生って思い通りにいかないよね」という意味である。
【一切皆苦】〔いっさいかいく〕
仏教の基本的な教え「四法印」のひとつ。
「私たちが生きる世界は自分の思い通りにならない」という真理を説いた仏教用語。「苦」とは、ただ単に苦しい意味を指しているのではなく「思い通りにならない」意味を指す。
人生ってそういうもの。上手くいかないのがデフォだって思ったら少しは楽になれるかな。
わたしは自信はないくせにプライドは高いから、わかったような口をきかれたり、わたしの行動を、判断を、コントロールしようと振る舞われたりすると、逆の行動を取ってしまう。
自分の感情を上手く管理できないから、理不尽にムスッとした態度をとってしまうこともある。
そんな態度だから誰かと仲良くなっても、こんな人だとわかってうんざりだろうなと思って信じきれなくなってしまって、何か起きた時に最後まで相談が出来なくて、全部嫌になってしまう。本当に未熟で身勝手な考えだと、頭では理解しているはずなのに、どうしても直しきれない。
「向き不向きよりも直向きに」
「正しいか正しくないかより誠実かどうか」
そう教えてもらったのに。
これは、周りの誰にも共感してもらえなかったけれど、『臆病な自尊心』と『尊大な羞恥心』を抱える李徴の気持ちがわたしはとてもよく分かる。
臆病な自尊心とは、プライドが高いため失敗して傷つくのをひどく恐れる心理であり、尊大な羞恥心とは、自尊心を守るために他者との関係・コミュニケーションを拒絶する状態を表しています。
プライドが高くて、完璧主義で、負けず嫌いなきらいがあって、でも出来ない現状や負けを認める余裕はなくて、ただひたすら失敗しないように、ずっと上にいられるように振舞おうとする。
こんなに偏差値の低い学校で1番以外価値がないと思ってしまうのに、1番以外を何度も何度もとってしまう。でもそれを受け入れられなくて、他人にそんな情けない姿を晒したくなくて、高圧的な態度をとって、人を見下して。そんな自分に嫌気がさして。
もういっそのこと、虎になってしまいたい。
大好きな人が、人間できてる人ばかりで、その人の人生を楽しもうとする思考とか、物事を俯瞰して見れるところだとか、失敗を失敗の(間違った)失敗にせず、成功の(正しい)失敗にできるところとか、そんなたくさんの良い影響をもらって変わってきた部分はたくさんあるのに、変わらない部分が、変われない部分がとても憎い。
変わりたいと強く願うわたしに、「そのままでいいんだよ」なんて言葉を与えないで欲しい。
どうしてわたしはわたしが間違っていると気づけたのに、それを直したいといっているのにそう言うのだろう。それは、もしかすると寛大な心を持っているが故に不完全な部分も認めてしまえる人柄の良さなのかもしれないけれど、わたしにその言葉をどうか向けないでほしい。
そんなの、「お前は間違ったままでいろ」と言っているのと同じなのに。そのままのわたしを受け入れる必要はないから、変わろうとするわたしを受け入れて欲しい。
これも全部変わるだろうか。
好きな言葉がある。「諸行無常」という言葉だ。「世の中のすべてのものは変わりゆく」というような意味だ。わたしのこの未熟さも全て変わりゆくだろうか。
【諸行無常】〔しょぎょうむじょう〕
仏教の根本主張である三法印の一。世の中の一切のものは常に変化し生滅して、永久不変なものはないということ。
すべては変わりゆく。
世の中も、季節も、わたしも、あなたも。
今この瞬間にもどこかに吹く風があって、新たな種が芽吹き、どこかの花びらが舞い落ちる。
人も変わりゆく。環境によって、関わる人によって、日々の生活によって。生き様も変わりゆく。
そう思えたら、わたしもあなたのようになれるだろうか。
人を見下さなくても上を目指し続けられるようになれるだろうか。
どうかこれも全てが変わりますように。
変われますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?