よくある環境も3つ重なると特殊な結果を産む

ちょっと嫌なことがあって、なぜこんな人生になったのか考えた。

改めて考えた結果、10代前半に「人生に希望を持つことをやめた」のがこの人生の始まりだった。

世の人が人生を一番楽しむらしい十代〜二十代前半の時期も、現代日本人に倣った生活のふりをするだけの延命の生活に消えた。
まだその時の労働が、物欲やら性欲やら人間関係欲なんかを呼び覚ますほどの対価を産めばその生活から抜け出したのかもしれない。しかし壊滅的な経済状況が、そんな何かを求める気持ちを踏み潰した。

一般的でない家庭状況
一般的でない地域
一般的でない経済状況

どれも1つならよくある環境だが、それが3つ重なると現代日本人の人生から逸脱した人生の原因になるらしい。

「100人に1人レベルの特技ならどこにでもいる人。
100人に1人レベルの特技を3つ身につけ、それを組み合わせて何かをやれば、100万人に1人の存在になれる。」

…みたいな話を聞いたことがある。
ゆでたまご理論並の大雑把な考えだが一応1万人に1人くらいの特異性にはなりそうではある。

人生を取り巻く環境もそれと同じことだと思う。

きっかけは家庭状況。希望と欲求を殺されたがまだ若くチャンスのある身だった。が、一般的でない地域と一般的でない経済状況がそれを奪って終わった。

今もまだその延長にいる人生。
もし抜け出せるきっかけがあったとすれば、それは「人生に希望をもてる精神状態」へ変わっていた時だろう。残念ながら今までの人生にそんな時はなかった。

一般的な現代日本人が、一般的にしている体験、経験をほとんどしていない人生。

ある意味レアだと思うが、同じような人生を送っている人はおそらく沢山いて、そんな人達はとっくに自殺してこんなことで悩んだりしていないんだろう。

よく「環境のせいじゃない、環境のせいにするな」とか言う人がいるけれど、ちゃんと頭使ってそれを言っているのか疑問を持つ。

この世のあらゆるものは、自分が自分以外と干渉した時に、変化が起きる。

自分の変化は、自分以外から影響を受けた時にしか起きない。

人間も動物も昆虫も、自分以外からの栄養と刺激を受けて成長、変態していく。それなのに、自身の置かれた環境に生涯を左右されないなんてことはありえない。

「変わろうと思う気持ち」は、
「変わろうと思う気持ちにさせる影響を、運良く環境から受けた結果」でしか生まれない。

その偶然を自分の成果だと思えるような思考になれれば、それが一番ではあると思う。

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