第2回APDプレゼン会レポート

2022年5月22日に開催した第2回APD(聴覚情報処理障害)プレゼン会レポートです。

今回のAPDプレゼン会は、bb485さん、にゅららさん、シュンさんの3名にプレゼンテーションしていただきました。

98名の方にお申し込みいただき、当日の参加者はスタッフ含め最大70名ほどでした。


【bb485さんのプレゼン】

bb485さんには、「APDとの出会い 〜診断を受け⼊れる、乗りこなす〜」というテーマで、「どのようにしてAPDの存在に気付いたか」「どのようにしてAPDの診断にたどり着いたか」「APDを受け⼊れどのような仕事をしていくのか」についてお話しいただきました。


【にゅららさんのプレゼン】

APDの診断を受けて、APDを独自に調査・研究するようになったにゅららさん。今回のプレゼンでは、「自己紹介と現在の活動について」「就職後の聞き取り困難の実例、及び前職での離職の経緯について」「APD特有の聞き間違え方の調査と分析・考察」についてお話しいただきました。


【シュンさんのプレゼン】

大学院でAPDの研究をしている学生で、APDに関わる活動もしているシュンさん。プレゼンでは、「就職活動でAPDを公開すべきか」というテーマでご自身の体験をもとにお話いただきました。また、「幼少期の言語環境」という貴重な体験についても共有いただきました。


【bb485さんのプレゼン感想】※一部抜粋

・人生をあきらめないと書かれていた点、勇気をもらった。
・障がい者雇用に行きつくまでの過程について聞けて良かった。
・特に今後の仕事の方向性については自分も悩んでいたので大変ためになりました。
・ご自身の取り扱い説明書のように、必要な配慮やできること、できないことを周囲に知らせる工夫は素晴らしいです。
・「職場に回覧した自己紹介シート」、アイデアも内容も言い回しも、全て素晴らしいと思いました。
・APDを「バディー」ととらえて前向きに自分のやりたい仕事をできるようにしたいという姿勢がすごいと思った。


【にゅららさんのプレゼン感想】※一部抜粋

・上手く聞き取れなかったときをパターンに分けて分析しているところがとても興味深かったです。
・悔しさをバネに自らAPDのことについて情報収集、発信されているとのこと、素晴らしいと思います。
・APDを家族に知らせるかどうかといった話題の際に、人は誰しも全く知らないものを受け入れることは難しいといったお話が大変印象的でした。共感いたしました。
・「APDだと公表したとき、実際に企業がどのような対応をする可能性があるのか?」という事をシェアして頂けたのは、多くの人にとって有意義な情報だったのではと思います。


【シュンさんのプレゼン感想】※一部抜粋

・「できなかったらしょうがない」と割り切るマインドが良いなと思った。
・幼少期の言語環境の影響やご自身がAPDだと実感されるまでの経緯について、具体的なエピソードを交えたお話が非常に興味深かったです。
・自身を研究対象とされていて勇気ある行動に感心した。
・「就職活動でAPDと公表する場合、しない場合」のお話が、世知辛くも現実的な話で興味深かったです。
・私も企業へのエントリーシートに「APDの当事者として、難聴者の気持ちに寄り添うことが出来ます」みたいな文言を志望動機に記入しましたがすべて書類選考で落ちました。なのでシュンさんのプレゼンはとても納得できました。


少しトラブルがありこちらで対応しきれていない場面もありましたが、今回のイベントは参加者のみなさま、プレゼンターの御三方のご協力のおかげで、無事イベントが成立したと思います。質問やチャットでコメントしてくださった方、リアクションしてくださった方々もありがとうございました。

おかげさまで次回のプレゼンターの申し込みもいただいています。まだまだ募集していますのでぜひお申し込みお待ちしております。

プレゼンターは以下のフォームより募集していますので、お気軽に申し込みください。次回のプレゼン会は7月以降に開催予定です。

ご自身の体験や人生、活動、考え方などを発表してみたい方、APDをいろんな人に知ってもらいたいので発信したい方、人前で話す練習をしてみたい方、当事者ではないけれどAPDについて伝えたいことがある方、他の聴覚障害で聞こえについて伝えたいことがある方などなどのご応募をお待ちしております。


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