東海道を歩く 4(写真と短動画日記)
大磯~小田原~湯本
2022年7月9日(土)
東海道4日目は、大磯から最低限小田原、できればその数キロ先の箱根湯本まで歩きたいと思う
今回は比較的なだらかな行程が予想されるのと、そのあとの箱根越えに備えてできるだけ距離を稼いでおきたいと思った
かくして早朝5時前に大磯駅出発に成功!
朝日に染まる駅の風情を見て、“やはり前回(賑やかな平塚でなく)、ここまで足を延ばしてよかった”と実感する
10分ほどで国道1号に出る 「小田原18㎞・沼津56km」の表示が目標達成のファイトを沸かせる
18㎞は確実な目標だし、沼津は3日先の目標なのだ
しばらくは旧街道を思わせる松並木が穏やかに迎えてくれる 大磯は日本初の海水浴場としても有名だが、実は明治期からの要人たちの別荘地としても人気なのだ
相模国総社として有名な六所神社を過ぎると、二宮の街に入る
さらに30分ほどで二宮の駅を通過、早朝の出発が功を奏してまだ6時前
人影もほとんどないが、朝の風景を独占できるのと、何より日差しを避けられるのがありがたい
駅から10分ほどで梅沢川にかかる吾妻橋 昭和11年3月竣功という古い橋だ
さらに20分ほどで押切橋 ここから先はもう、小田原市という なんと広い市勢なのだな
左手には西湘バイパスと穏やかな朝の海が広がり、(先週の酷暑の海と異なり)さわやかな気分
さらに30分ほど歩き、7時ちょうどに国府津の駅に着き駅脇の売店でおにぎり1つと牛乳の朝食
行動中はこのくらいの軽めがいい
10分ほど休息の後国道に戻り、しばらくで森戸川にかかる親木橋
土曜日の早朝だが、部活に向かう?高校生の姿が清々しい
さらに30分ほどで本日のポイントの1つ、酒匂川に出た(7:56)
『江戸時代、小田原を流れる酒匂川には橋がなかった。旅人は渡し場から川越し人足によって川を渡らなければならなかった。雨が降り続き、水深が胸あたりになると、川留めとなった。川留めは、旅を急ぐ人々にとって大変な難儀であった。東海道を上方へ向かう旅人は、酒匂川が川留めとなると、付近の農家を借りたり、野宿して川明けを待ちわびた。
(岩崎宗純)』小田原市Webサイト
酒匂川は鮎沢川ともいうんだそうだ、酒匂川漁協があるくらいで、鮎、ヤマメ イワナ ニジマスなどの渓流釣りでも有名
二級河川ながら神奈川県では相模川に次ぐ重要な河川という
酒匂川を越えると小田原市街地って感じになる 15分ほどで小田原一里塚があった
東海道53次、日本橋から20番目 まぁ4日目なんで、80㎞以上は来たってわけだ
小田原は何度も来ているがなかなか面白い街で、ちょっと関東の外れというか(失礼)ノスタルジックなシーンが残っている この辺りも人通りのない早朝ならではで、店が開いているときは見られない貴重なシーンだな…
8時半には市内中心部を抜け、小田原城の脇も通過
大磯から3時間以上経過しているが、早朝出立の効果で体も心も元気 ほぼ平面なので脚の負担もない やはり第二目標の箱根湯本まで足を延ばすことにする
ここからは箱根登山鉄道に沿うように、まず最初の駅「箱根板橋」で記念撮影
日本橋86㎞の標識で登山鉄道のガードをくぐると早川が見えてきた
週末の朝だけあって湯本まで向かうロマンスカーに何度か出会う
風祭の駅を過ぎると箱根駅伝でおなじみの中継所 小田原の代名詞ともいえるかまぼこやさん「鈴廣かまぼこ博物館」の広い駐車場なのだな
さらに早川沿いに入生田の駅を過ぎると、箱根旧街道と別れる三枚橋
川の向こうにはもう、連続アーチのような特徴ある湯本の駅が見える
かくして9:55、観光客の到着でにぎわいだした箱根湯本着
気温上昇もそれほどでなく、ここまでの4日間では一番余力を残した旅だった