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第2章 その④

ホルンの思い出

中1から習っていたホルンで音大を受験し、合格!
それは、中2で少し休んでしまったレッスンだったのに、ホルンの先生が「また来ていいよ!」と中3の冬に言ってくださったからなんだ。
 
受験の面倒をみてくれて、大学在学中はインドカレー屋さんとか、ファミレスに連れて行ってホルンの話をしてくれたり、卒業後もご自宅でレッスンをしてくれた、そんなことまでしてくれる恩師が2020年に亡くなってしまったのです。
さみしくてさみしくて、今でもさみしい。
 
だから、コンサートの時は、1曲1曲を、ホルンの先生に捧げる気持ちで吹いているんだよ。
  
大学生活はホルン漬けの毎日! 先生や先輩、友だちや後輩が気遣ってくれて、私の役割をほとんど減らしてくれました。
 
大学のホルンの先生も私の病気を「ホルンを吹いてホルンで治そう!」と励ましてくれたよ。
薬の副作用で口がカラカラに渇いてホルンが吹けない時には「ほら、梅干しがここにある!!あっ!レモンもあるぞ!スッパイ!!」「どう?」と元気をたくさんくれたんだ。
 
特に保健室の先生には、感謝してもしきれません。
 
いろんな科目の先生一人一人に、いつの間にか声を掛けてくれていて、それも1度や2度ではなくて、毎日のように声掛けしてくれたんだ。
ホルンの先生、先輩含め、ホルン関係の方には私のことを、プライバシーは守りつつ隅々までお知らせしてくれていたんだよ。
私が疲れていそうな場面には、スッと現れてくれて、私をその場から休ませてくれたりもしたよ。
 
保健室の窓から見えるイチョウの木は四季を感じさせてくれました。
秋は葉が散っていくのを見るのが辛かったけれど、夏の暑い日差しに照らされて青々と茂っているのをみると、練習頑張っちゃおう!授業張り切っていこう!と、元気をいっぱいもらったんだ。
 
冬になると、保健室のベットも冬仕様になり、電気毛布が敷かれるんだ。
体調が悪くて寝かせてもらうと、とってもあたたかい!
それは保健室の先生の心が、あたたかいから毛布も温まっていたんじゃないかな。
いつまでも寝ていたくなるけれど、先生のタイマーがピピピピピ!と鳴って、もう起きなければいけない時間。
 
保健室がなかったら、保健室の先生がいてくれなかったら、私は大学を卒業できなかったと思う。
 
これらのご恩は絶対絶対、一生忘れちゃだめだぞー!byしば犬1号

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