見出し画像

TERATOTERA、10年目のはじめての試み|「TERATOTERA祭り2020 Collective 〜共生の次代〜」

東京アートポイント計画では、毎月1回メールニュース「Artpoint Letter」を配信しています。ここでは、2020年9月号のメールニュースに寄せたLetter記事をご紹介します。

うだるような猛暑の夏が懐かしく感じてしまうくらい、ずいぶんと朝晩涼しい風が吹くようになりました。秋の気配がだんだん近づいているのを感じます。秋といえば、アートプロジェクトの現場も例年本番が続く賑やかで忙しい季節ですが、今年は、まだまだフィジカルに集うことが難しく、いつものような和気あいあいとしたアートプロジェクトの風景をまちなかで目にすることが減りました。そんな状況のなかで、東京アートポイント計画の各プロジェクトでは様々にオンライン配信での方法やアートプロジェクトの展開を探っています

開催延期を経て模索した「TERATOTERA祭り」のかたち

JR中央線沿線を舞台に様々なアートイベントを展開しているTERATOTERAでは、街中での作品展示や音楽ライブ、パフォーマンスなどを盛り込んだ大規模展覧会「TERATOTERA祭り」を2011年度から毎年度開催してきました。記念すべき10回目の今年は、「Collective ~共生の次代~」をテーマに掲げ、東南アジアはタイ、インドネシア、カンボジアより、日本は札幌、東京、京都よりアート・コレクティブを東京に招聘して、5月上旬の連休期間中の開催を予定していました。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を鑑み延期を決定。

延期決定後、ぎりぎりまでフィジカルに体験できるオフライン実施の可能性を残しながら、オフライン/オンライン両方での展開など、どうすれば実現できるのかを検討し続けてきました。またその間、TERATOTERAディレクターの小川希さんと事務局スタッフは、この状況下で各コレクティブがどのように過ごし、何を考え、「TERATOTERA祭り2020」でどのような作品を発表するか、話し合いを重ねてきました。その様子は、プレ企画「オンラインディスカッション」としてTERATOTERAのYouTubeチャンネルにて動画を公開しています。

はじめてのオンライン開催。特設サイトもオープン!

その後、まだまだ感染症拡大が落ち着かない社会状況を受け、7月下旬にオンライン配信のみでの開催を決定。10月15日(木)〜10月18日(日)の4日間、各国、各地域からアート・コレクティブがオンライン上に集い作品を発表します。それに先立って10月1日には、特設サイトもオープンしました!TERATOTERAとしても初めての試み、いろいろな工夫を凝らしながら準備を進めています。ぜひ、お楽しみに!

画像1

6組のアート・コレクティブに加え、新たに3組のアーティストの参加が決定!スペシャルライブも開催!

*当日の各プログラムの変更、中止等最新情報は、TERATOTERA祭り2020特設サイトおよびTERATOTERA公式TwitterFacebookにてご案内いたします。

そして、実はもうひとつ大きな企画が動き始めています。それは、「TERATOTERAの10年本」づくり。TERATOTERAのボランティア/サポートスタッフのTERACCO(テラッコ)が中心となって、これまで約10年間にわたるプロジェクトの全容を、TERACCOの視点から綴る壮大なブック制作企画です。来年3月の完成を目指して、鋭意制作中!こちらもどうぞ楽しみにしていてください!