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産後のママのつぶやきから思うこと

産後間もないママと接することも助産師の仕事の1つです。

接していると、ママのほうからつぶやいてくることがあります。

それは授乳の説明をしている時や、退院後の生活について話している時はもちろん、なにげない会話の時にもホロリとこぼれでてきます。

今年はコロナ禍の中での出産。立ち会い出産はなく、出産直後に短時間の面会があるのみ。


いつもの年なら、面会の人がひっきりなしに訪れるので、そこでいろんなことを話しているのだろうけど。今はそれがない。

ママたちはこの環境でどんなことをつぶやいていると思いますか?

家族に対してはきっと会えなくて寂しいと言われていると思うのですが、わたしたちスタッフに対して言われていることは、実はあまり変わっていないんです。

それは、産後に感じる疑問や不安が普遍的なものであるからかもしれないし、わたしたち医療スタッフだから言えることだったのかもしれません。

つぶやきでよく聞くものは、

授乳についての悩み
 母乳が出ない、出過ぎる
 ミルクを足す量がわからない
 授乳時の痛み
 赤ちゃんがうまく吸ってくれない

赤ちゃんの泣き
 置いたら泣く
 昼は寝ているのに、夜になったら泣く
 泣く理由がわからない
 泣きに対してどうしていいかわからない

上の子のこと
 この出産で初めて離れたから不安
 赤ちゃんがえりしている
 2人以上の子育てをどうしたらいいか

 
パートナーのこと
 パートナーは家事ができない、しない
 頼めばやってくれるけど、頼まないと
 何もしない
 仕事が忙しくて長時間働いて家にいない
 ゲームばっかりしている


実家のこと
 里帰りしても、みんな働いているから日中誰
 もいない
 家族とうまくいっていないので頼れない
 介護中の家族がいるので頼れない
 

義理の実家
 家族とうまくいっていない
 パートナーが間にたってくれない


こんなつぶやきが多いです。


コロナ禍でも変わっていないし、10年前とくらべても大きくは変化していないです。


内容をみてみると、ほとんどが身近な人との関係性のことばかりです。この身近な人というのがネックで、なかなか本音で話すのがむずかしいのではないでしょうか。


子育ては周りの人を巻き込んでしたほうがいい。そのためには身近な人たちの協力が必要です。


ママの赤ちゃんは、パパにとっても大切な赤ちゃんです。同じように、おじいちゃん、おばあちゃんにとってもかわいい孫になるわけです。


考え方や、やり方は違っても通じ合うところがどこかあるはずです。


また、子育てを通して子どもの立場、親の立場の両方を体験できます。あの時はわからなかったけど、今なら理解できる。そんなことがあると思います。


今は年末。もうすぐ新しい年が始まります。家族が集まる時です。直接、間接的にでもあなたの想いを伝えてみませんか?











 

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