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#ネタバレ TV「ダマせない男」 神は細部に宿る

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

TVで「ダマせない男」を観ました。主演・堺雅人さん、共演・門脇麦さん、広末涼子さん、生瀬勝久さんのドラマで、とても楽しめる作品でした。

観終わってからも(少し小ぶりの)映画だと思っていましたが、ネットで確認するとTVドラマのスペシャル版だったようです。

有名な詐欺師ドラマである「コンフィデンスマンJP」を連想しましたが、「ダマせない男」の方は、わけあって「堺雅人さん扮するダマせない男が詐欺師グループに加わる」という悲喜劇でした。

コンビになる門脇麦さんが、ここぞという時に、香水を襟元にひとふりし、女を武器にして相手に取り入るというシーンが数回出て来ますので、これは主題のワンピースだと思いましたら、堺雅人さんは細かいことに気がつく男でしたし、路上でカギを落とした男や、契約の実印なども出て来ました。ささいな事で嘘はバレるとでも言いたげに。

それにしても、門脇麦さんは色気むんむん派ではないのに、なぜか艶めかしい女優さんですね。画面のこちらにまで香水は漂ってきませんでしたが。

追記 2022.4.4 ( 印鑑証明書 )

ちなみに、電算化で印鑑廃止の流れの中、印鑑証明書は生き続けています。民間の需要がある内は、容易には無くせないのでしょう。

あの「印鑑登録」、ほんとうは「印登録」なのです。役所に登録してあるのは書類に押した「印影」のみであり、印鑑本体がどのような形状なのか、材質なのかの記録はありません。

そして、(私の知る限り)印影の照合は、役所においても簡単な肉眼照合であり、警察で指紋を機械で照合するような厳密なことはしていません。おそらく民間でも多くは似たようなものでしょう。

さらに、印鑑は新品の時と使い込んだ時では、摩耗して印影が違ってくることがありますし、一部が欠けることもあります。朱肉や汚れがついて、印影が太くなったり、変形することもあります(文字にない点がつくことも)。つまり、過去の印鑑登録時の証明書と、現在の印影が微妙に違う事もあるのです。それでも多くは問題化しませんね。

つまり、重要書類に印鑑証明を添付するのは「暗証番号」ではなく、ある意味、半分は「儀式」のようなものかもしれません。

そう言えば、昔は土地を測量する時、ロープなどを物差し代わりに計って売買したようです。その為、現在の光学式の精密測量をすると、隣との境界線が数十センチも移動する事があり、境界に植えた自分の樹が他人の土地に入っていたり、軒先が他人の土地に入っていた、などという事が起こっているようです。


( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)



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