見出し画像

#ネタバレ 映画「蜜蜂と遠雷」

「蜜蜂と遠雷」
2019年作品
口はひとつ耳はふたつ
2019/11/3 16:21 by さくらんぼ  (修正あり)

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

この作品、文体は地味ですが、上質です。

映画「勝手にふるえてろ」の世界観に似ています。そこに、映画「リターナー」を連想させる要素を、はめ込んだ様にも感じました。

音楽映画の体をとっていますが、これは「ひきこもり」が再生するお話なのかもしれません。

★★★★

追記 ( 口はひとつ耳はふたつ ) 
2019/11/3 16:46 by さくらんぼ

どこかで「なんのために働くのか」、それは「社会を知るためである」みたいな話を読んだことがあります。

確かに、社会で働けば、新しい人間関係が生まれます。

苦しいこともあれば、楽しいこともある。

そして、だんだんと世の中が分かってくる。

聞き耳を立てるようにもなる。

ここで浮かんだ言葉が「ライバル」。

良きライバルは、正々堂々とあなたを蹴落とし、

そして、時にあなたを救ってくれも、するのです。

追記Ⅱ ( 口はひとつ耳はふたつ ) 
2019/11/3 17:10 by さくらんぼ

>ここで浮かんだ言葉が「ライバル」。
良きライバルは、正々堂々とあなたを蹴落とし、
そして、時にあなたを救ってくれも、するのです。(追記より)

ホフマンの推薦状を持ってコンクールに出場した塵でしたが、最終結果は、1位がマサル、2位が亜夜、3位が塵になりました。

塵はずっと亜夜をマークしていたようでしたし、クライマックスでは、ステージへ向かう亜夜の後姿を見て、「やっと見つけたよ…」と意味深な独り言を言ったのです。

もしかしたら、塵は、ホフマン先生が亜夜のために送り込んだ、刺客ならぬ、使者だったのかもしれませんね。

追記Ⅲ ( 口はひとつ耳はふたつ ) 
2019/11/3 17:14 by さくらんぼ

もしかしたら、映画の冒頭に出てきた馬は、記号化されたホフマン先生(あるいは使者の塵)だったのかもしれません。

追記Ⅳ ( あゝ プロコフィエフ ) 
2019/11/4 17:08 by さくらんぼ

『 こんなにも美しい「月の光」を聴いたのは、あのアルパチーノの映画「フランキー&ジェーン」以来のような気がします。芸術には軍事力と同様に人を救う力が在るのだと、あらためて実感した瞬間でもありました。 』

( 映画「トウキョウソナタ」 2008/10/11 7:53 by さくらんぼ より抜粋 )

映画「蜜蜂と遠雷」にはプロコフィエフが多用されていましたが、私にとってはマイナーな曲だったので、盛り上がりに欠けたのが残念です。好きな曲なら、星の数が増えた可能性もありましたが。

追記Ⅴ ( 「バタフライ効果」 ) 
2019/11/5 9:30 by さくらんぼ

「 今日の北京で1匹の蝶が空気をかき混ぜれば、翌月のニューヨークの嵐が一変する 」

( ウィキペディア「バタフライ効果」 表現の由来 より抜粋 )

「バタフライ効果」 → 「蝶と嵐」 → 「蜜蜂と遠雷」

ぼ~と観ていた私はよく覚えていませんが、ネットを見てみると、塵はホフマン先生と「音を外へ連れ出す」という約束をしていたようです。

逆に、亜夜は「自然から音を取り入れていた」ようです。

そんな亜夜も塵の影響を受け、「音を外へ連れ出す」ようになりました。

「蜜蜂と遠雷」 → 「蝶と嵐」 → 「バタフライ効果」

「 今日の北京で1匹の蝶が空気をかき混ぜれば、翌月のニューヨークの嵐が一変する 」

→ 「 一人のアーティストが世界を変える 」

昨夜、そんな連想をしました。

追記Ⅵ 2022.11.21 ( お借りした画像は )

キーワード「ピアノ」でご縁がありました。庭に焦点が当たっている、斬新で美しい写真ですね。静謐な感じも良いです。無加工です。ありがとうございました



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)

#映画感想文

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?