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#ネタバレ 映画「刑事物語4」

映画「刑事物語4」
1985年 106分
2022.10.5


( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

映画「刑事物語」は第1作目が好きです。

封切りに映画館で観ました。

特にラストシーンには、新鮮な感動と涙がありました。

当時、その期待を持って続編にのぞみましたが、(正直に言えば)何か少し違う感じがして、以来、遠ざかっていたのです。

でも、先日TVで放送されていたので、映画「刑事物語4」を観てみました。

今度は「第1作目とは違うはず」という前提で観たせいか、「意外と面白かった」というのが感想です。

刑事ドラマの喜劇版として観るなら、奇想天外な話も、逆に楽しめました。

退屈させることもなく、まとまりも良かったです。

そして、あらためて武田鉄矢さんはスターだと思いました。

画面に出て来るだけでも、ありがたいのです。

エネルギーのみなぎっている、「超人ハルク」を連想させるような元気も、あそこにありました。

追記 2022.10.5 ( お借りした画像は )

キーワード「四国」でご縁がありました。「四国」はこの映画の舞台の地です。写真は高知城とか。めずらしい石垣と周囲の緑、そして、人が一人いることで寂しさも無いですね。とても良い構図だと思います。少し上下しました。ありがとうございました。

追記Ⅱ 2022.10.5 ( 優先順位 )

刑事・片山(武田鉄矢さん)は、列車で犯人の護送中、犯人をトイレに連れて行ったとき、近くで陣痛に苦しむ女性を見つけて狼狽し、トイレの個室にいる犯人を忘れてしまうのです。

女性は陣痛ではありませんでしたが、犯人を一時的にとはいえ逃がしてしまいます。

①「陣痛」と②「トイレの個室」は、共に子宮を連想させました。でも出産するのではなく逃亡してしまったわけです。

物事には優先順位があり、片山は医者ではなく刑事ですから②を忘れてはなりません。周囲の人に車掌を呼ぶように依頼して、②へ帰って行く必要があります。

どうやら、このエピソードが主題に関係あるようです。

片山はこのトラブルで刑事をクビになり、「(お情けで)仕事を世話してやる」と、警察署長から知人の職安を紹介されるのです。

そこで紹介された仕事がキャバレーの従業員。

あまり気乗りがしませんでしたが、「この仕事しかない」と言われて、渋々承諾します。

しかし、これは片山には言わない「潜入捜査」だったのです。

途中から片山にもそれが伝えられ、ホッと安心します。

ここにも、冒頭の陣痛のエピソードと同じ、優先順位というか、立ち位置がありました。

刑事魂を失っていない片山は、クビになったと言われても、本心ではヤクザ(キャバレー経営者の裏の顔)の子分にはなれず、再び、刑事に戻って行くのです。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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