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#ネタバレ 映画「ラブレス」

「ラブレス」
家庭という廃墟
2018-04-12 08:15byさくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

詩的な映像。

家族の崩壊は、小津安二郎監督の映画を思わせます。

でも、もっと体温が低く、シベリウスのシンフォニーでも聴こえてきそう。

★★★★☆

(追記) 2023.12.19 ( 親はチャンスだと思って子を捨てたのか )

この映画も追記をたくさん書きましたが、古巣からのレビューの引っ越し作業中に、私が誤って削除してしまいました。 上記は、別ルートでコピーしたため、幸い残っていた本文のみです。

追記に書いたことを再び書くことは困難ですが、印象的なラストについて、私流の解釈を覚えていますので、それにふれたいと思います。

「ラブレス」というタイトルが示す通り、これは、両親から愛されなかった男の子のお話です。

その男の子が、ある日失踪するのです。

ロシアの警察は、なぜか失踪した少年を探すことはあまり得意ではないようで、民間の捜査隊が活躍します。

やがて、子どもらしき男の子が、生きて見つかったとの連絡が、親の元に入ります。

親は身元確認のために病院を訪れますが、ベッドに眠っている子どもの顔をチラリと見て、「違う」と言って出て行くのです。

私の間違いの可能性もありますが、あの時親が「違う」と言えば、失踪にかこつけて子供を捨てることが出来たのではないでしょうか。

離婚して、子どもの前で罵倒し合い、子どもを押し付け合っていた夫婦ですし、それに居たたまれなくなって失踪した(らしい)子供ですから。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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