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#ネタバレ 映画「アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版」マスクという前張り

2021年製作 106分 R15+ ルーマニア・ルクセンブルク・クロアチア・チェコ合作
2022.6.13

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

予告編はもっと面白かったような気がします。往年の傑作TV番組「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」の、エロバージョンだと思ったぐらいです。

しかし、本編は、あまりツボにはハマりませんでした。エロイシーンはほぼ無かった記憶です。論争映画ですから、あったのはHの音声と、H用語でしょうか。私には少々高尚過ぎたのかもしれません。卑猥な論争コメディとは言っても、なにしろ第71回ベルリン国際映画祭 金熊賞受賞作品だからです。

後でチラシを見ると、「冒頭のあけすけな本番セックスシーン(日本公開版は監督による検閲版)に始まる、…」とありました。そんなシーンがある事さえ知りませんでした。その本番は日本版ではHをしている事さえ分からないほどマスクされていましたから、音声しか聞こえませんでした。

映画の全体を支えるテーマでもある、冒頭の衝撃的な「つかみ」シーンに、モザイクどころか、マスクをして退屈なシーンに変えてしまった事で、この映画は、受賞作とは別の印象を、日本に与えてくれたようです。

★★★

追記 2022.6.13 ( 描いていたのはコロナ過の卑猥か )

この映画は、「夫とのプライベートセックスビデオが、意図せずにPCからネットに流失し、生徒や保護者の目に触れることになって困惑する女性教師と、怒る保護者たち」の話です。この流失は、新型コロナウイルスのパンデミックの経緯がモチーフになっていたのかもしれません。

そして、タイトルにも書いたように、マスクを、前張りやパンツに見立て、マスク嫌いな欧米人が、マスク警察的な思想を皮肉っていたのかもしれません。

追記Ⅱ 2022.6.13 ( 映画「舐める女」 )

卑猥・性癖の隠ぺいと解放を描いた作品と言えば、七海ななさん主演の映画「舐める女」R15+が、素直で羞恥心をくすぐる良作です。過去に一部の映画館で上映されたようですが、もっと光が当たっても良い作品だと思います。

追記Ⅲ 2022.6.13 ( お借りした画像は )

キーワード「マスク」でご縁がありました。マスクも表情も色も楽しい絵ですね。少し上下しました。ありがとうございました。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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