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#ネタバレ 映画「ニキータ」

映画「ニキータ」
1990年製作 フランス
2022.12.23

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

映画「ニキータ」のレビューも古巣で書きましたが、コピーが見当たりません。もしかしたら、コピー漏れの可能性もあります。同じものは書けませんが、そのエッセンスを思い出して、別のものを書きました。

TVドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(ケンカツ)のヒロインは安定を求めて地方公務員になりましたが、区役所のケースワーカーに配属されてしまい苦しむことになります。

ケースワーカーも大変な仕事ですが、基本的には福祉の仕事であり、がんばるほど対象者に喜ばれるはずですから、まだ救いがあるかもしれません。それに、5年前後の人事異動でケースワーカーをやめることも可能ですから。

それに対して、TVドラマ「トッカン 特別国税徴収官」のヒロインは、やはり安定を求めて各種の公務員を受験しましたが、特別国税徴収官だけに採用されたのです。徴税の仕事は、基本的に、がんばるほど対象者から嫌われます。

男女問わず、安定と平安をもとめる気持ちが人一倍強い人が公務員になることが多いのですから、そのようなヒロインが「トッカン」に向いているとは思えないわけです。案の定、ニキータになったように苦しみます。

徴税の仕事は、頭を下げて納税をお願いするだけならまだしも、それで納めてくれる人ばかりではないので、どうしても差し押さえが必要になります。しかも、差し押さえの頻度がより高そうな特別国税徴収官。

そして、差し押さえは、トリガーを引くように重い決断を要するのです。

もし、「トッカン」のヒロインが映画「ニキータ」を観ていたなら、心配する恋人から隠れ、一人泣きながら、バスルームでライフル狙撃するシーンは、(自らの苦悩を投影し)涙なくしては観られないでしょう。

追記 2022.12.24 ( お借りした画像は )

キーワード「バスルーム」でご縁がありました。清潔なバスルームはうれしいものですね。カラフルなアメニティグッズも。画は無加工です。ありがとうございました。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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